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keiji shitsuji
これは…
表題から、もう少し硬めのお話かと思ったら、なんと失笑を誘う受けと溺愛執事のコメディ(だと思う)だった。。。
まぁ、刑事物+BL+執事モノを無理矢理くっつけるとこうなるのか。
ただ、攻めの二面性はギャップ萌えするところではあるのです。イラストで書かれた刑事のときの御木本はカッコいい!
たspだ、それ以外にはナントも言えず。。。
電子書籍で読了。挿絵有り。
今まで読んだ愁堂れなさんのお話の中でも一番好きかもしれません。
石原悠二郎くんは国内屈指の財閥家の次男。出自を明らかにしないまま築地東署で刑事をやっていますが、流血が苦手だったり、運転がへただったり(日常生活では運転手がいるため)、刑事になるための交換条件のお母様と夕食を取らなければならない約束があるため職場づきあいが出来なかったり、何よりそのご大層な名前のために、職場では疎まれ馬鹿にされ続けています。当初、あれだけあった刑事という仕事に対する熱意が薄れかけてきたことに危惧を感じた悠二郎の執事、御木本が彼の手助けをしようと署に上司(ニセ刑事なんですけどね)として就任してきて……というお話です。
まず、石原家の権力の凄さが笑えます。リムジンでの送迎、家族一人ひとりにお付きの執事(執事って家に付くものじゃないの!)、宝塚ばりの豪華コスプレetc.etc.
おまけに、コネでニセ刑事を警察に入れちゃうんですよ。でもって、このニセ刑事である御木本執事が何でも出来ちゃう。石原家での抑制がきいた端正な『執事御木本』も、署でのワイルドな『ライダー御木本』もイケメンぶりを無駄に垂れ流しています(彼の決めゼリフ「お任せください」が出る度に、そのイケメンぶりに大笑いしちゃいます。でもちょっと言われてみたい)。
このお話がやっすいものにならないのは、語り手である悠二郎の口調がとても上品だからだと思うのです。今市子さんのイラストも品があるものですから、かけ算の威力で、やっていることは馬鹿馬鹿しくても読ませちゃう。『技あり!』だと思いました。
あれ?ラブの話を一つも書けていない。お母様の印象が強すぎて(笑)。思い返せば充分ラブいです。『甘々』表記に間違いはありません。
電子書籍で購入。
丸ごと1つのお話です。
おまけのSS等は収録されていませんでした。
執事が刑事、しかも上司の警部に……なんて、とんでも設定ですが、その荒唐無稽さは全然気にならず。
楽しく読ませて頂きました。
二人の時&家では、従順な執事。
職場では、乱暴な上司。
主従関係やキャラが正反対になります。
そのギャップに萌えました。
いいですね、このシチュエーション!
もう少し、希望を言うならば、夜は野獣に変身してもらいたかったなぁ。
刑事執事、このタイトルは多少偽りありですね、だって偽刑事ですもの。
主人公の受けになる悠二郎は財閥の御曹司で富豪特有の天然系です。
そんな悠二郎が生まれたときから側に仕えているのが執事の御木本で御木本が
お任せ下さいと言えば今までは必ず大丈夫だったが、悠二郎が長年刑事に憧れ
念願かなって刑事になるが、何故か先輩刑事たちから微妙に嫌われているようで
うまく回りに馴染めない悠二郎への御木本のお任せ下さいがお話の初めです。
絵に描いたような主従関係ですが、職場に馴染めず夢だった刑事への情熱が後ろ向きに
なりそうになった時に、御木本が公安からの異動だという触れ込みで悠二郎の職場へ
やって来て、執事での姿が幻だったのかと思えるような俺様な態度で悠二郎に接する。
でも誰も居なくなると執事に早代わりで悠二郎は混乱してしまう。
そして、刑事として現れた御木本が新人の悠二郎へ叱咤指導する言動に実は御木本に
本当は呆れられ嫌われているのではと考えてしまい、執事として接してくるときも
その思いが胸に棘のように刺さりわだかまってしまうすれ違いラブです。
いくら有能な執事で、家が財閥で警視総監とお友達でも御曹司を助ける為に
偽の経歴で警部になって現れるのはツッコミどころ満載かと思いますが、
テンポが良くて読みやすくて面白かったので全てOKでした(笑)