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ginju to midori no shugosha
女神が自らの片目を大地に埋めて創った碧の大地、そして女神の子供が初代の王として
君臨し、その森に住まう獣は神に王と共に戦う為に祝福を受けた神獣が住んでいる。
神の国として碧に覆われた国を隣国が狙うが国を守る神獣と共に戦う騎士団が守り
人間と神獣が共存する特別の国が舞台です。
神獣が住む森で迷子の子供が母を探し泣いているところに神獣の中でも特別な存在の
伝説の神獣タナストが現れ、その子供、後の受けになるシュペリと初めて出会い、
自分を恐れぬシュペリに今までの人間とは違うと感じながら二度と会うこともないと
子供を捜す母親の近くまで送り届けるが、次にまた出会った時は母親とシュペリが
隣国の人間に襲われ命の灯火が消える寸前で、女神の駆け引きされたこともあり、
タナストはシュペリに自分の命を半分以上与えて助けるのですが、
その為にしばしの眠りに付くことになります。
シュペリは森の近くに住まう親子に拾われ大人になり、騎士見習いと言う立場になり、
7年前におきた大戦で唯一の身内の兄が六頭の神獣と共に消えてしまい、
敵国に囚われているとして、兄を一国も早く救い出す為に正規の騎士になるために
神獣と契約して騎士団に入り兄を救い出したい一心なのですが、
簡単に兄を助け出すことが出来ない状態なんです。
何度もシュペリの軽はずみな行動が読み進めていくうちに、またですかと、お子様な
シュペリに少々イラつきを覚えてしまいましたね。
一人で兄を救い出したい気持ちになるのは、自分が森で拾われた子供で碧の国ではない
敵国の人間だという不確かな思いがあるからなのですが、兄を助けたいと思う気持ちにも
自分の出生の秘密を兄に確かめたいと願う焦燥もあってどうにもシュペリに共感出来ない
逆に脇役で出てくる上司の騎士団総帥と伴侶の神獣との方がどうにも気になって
どちらかと言えば脇キャラの方で想像萌えしてしまいました。
意外にも感動的な神獣とシュペリの成長モノではありますが、
シュペリに共感出来ない感じで個人的には受けが好みでなかったので萌が半減、
機会があれば、是非総帥が主役の話を読んでみたいと思ってしまいました。