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kimi ni kirameku hoshi
なんて綺麗な初恋なんだろう。綺麗すぎるくらい…。こういうお話を小説で読めて幸せだー!!
ピュアっピュアなのが大好きなのですが、今まで読んだ高校ものでは頂点かも。こういうピュアさとエロスが表裏でジレジレしてるのに萌える。
あらすじはシンプル過ぎるほどにシンプル。親が転勤族で、転校を繰り返してきた進夜はクラスメイトに友情なんて期待していない。高二の夏、転校してきた高校で隣の席になった星川という男子生徒と親しくなるが…というお話。表題作は進夜視点、「初恋の降るまち」は星川視点。「初恋と夏空の花火」で再び進夜視点に戻ります。
先生のプレーンで詩的な文章が好き。風景や人物の心象描写で映像が浮かぶんです。特に風景描写を意識してしまうのは、そこに二人の恋物語を支えるサブテーマみたいなものが見え隠れしているからかもしれません。
ひとところにずっと居続けることと、各所を転々と移り住むことと。同じ場所に居られる安心感と、見知らぬ土地に分け入る不安。人との関わり合いには常に配慮が必要で、手間に思うこともあるけれど、そのぶん物理的な居場所を凌ぐかけがえのなさがある。
印象的なシーンがたくさんあるけど、一つ挙げるなら、星川の幼馴染みの千波(女の子)と進夜がお互いの立場を羨むシーン。千波は進夜になりたかった。進夜は千波になりたかった。そっちの方が星川と一番近くて親しい距離に居られるから。きゅーん。
星川視点が読めたのはよかったんですが、攻めからみる受けが読者にも魅力的に見えないと難しいですよね。進夜があまりにも美しく描かれすぎていて、ちょっと萎えそうになったのは確か。そこらへんは、"Don't think, feel!!"ってことでなんとか乗り切りました。
高校生から大学生になって間もなくまでの二人が描かれていますが、恋の初めて尽くしにきゅんきゅんです。というより、こんな思いもあったなぁ…って思い出させてくれたかなー。もう、神も神、わたしにとっては殿堂入りでございます!!
あとがきで市村さんが書いている、「少女漫画のときめきを、BLでも表現できたら」
これがこの本の全てを表していると思います!
少女漫画を全く読まなかった方もいらっしゃるとは思いますが、それなりの方々が少女漫画に出てくる、爽やかで、優しくて、でもカッコ良くて。ふとした拍子に「やっぱり男の子なんだなぁ」なんて思ってしまうような、非の打ちどころのない男子にきゅんとした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
イケメン二人のはざまで揺れるヒロインの恋の行方、そんなお話をドキドキハラハラしながら読んだのは遥か昔ではありますが、まさかヒロインそっちのけで恋がはぐぐまれるとは当時の私は思いもしませんでしたw
意外とこれがメカラウロコでして!!
たまに少女漫画で、絵柄が好みで男の子がカッコよくて、この人BL描いてくれればいいのに…なんて思うことが実はあるんですが、それを叶えてもらったような気持ちになりました。
いやー、どうもありがとうございます、ごちそうさまです。
作者様の「蜜色エトワール」を読んで、言葉の使い方や内面の描写等にとてもはまり、別の作品も読んでみたい!!!と手に取った中の一冊です。
今作も大満足の一冊でした。
先ず、表現が本当にきれいで、景色の描写とか、気持ちの描写とか、視点が細やかで丁寧で・・・そして、なんといってもHシーンの描写が上品で。
直接的な表現がない分かえって萌えることができました。
ソフトな表現なのに、凄くドキドキします。
それに、受け様に凄く好感が持てるんです。割と攻め様に好感を持つことの多い私としては珍しいパターンです。
受け目線で描かれているお話では、攻め様も性格とかまっすぐでとても好もしかったんですが、攻め様当人目線で描かれた話を読んで、実は結構ヘタレのダメな子である事が判明・・・(いや、実際には受け様目線のお話でも途中からヘタレ具合は見え隠れしていたのですけれども、見えないふりをしていました・・・)でも、若さゆえの青々しさや、迷いだったり不安だったり・・・という感じなので、嫌悪感は感じませんでした。
でも、とにかく受け様が実は肝が据わっていて、気持ちも正直でまっすぐで良いんです。とても。
言葉下手ながらも、一つ一つきちんと考えて言葉を紡ぐ様とか、ちゃんとはっきり気持ちを言う所とか・・・
とにかく受け様に心魅かれました。
これからも2人が一生一緒にいるんだろうな~という事がしみじみ伝わってくるお話で、出会えてよかったな~!!!と思えた作品でした。
全体的にピュアな青春という感じでしょうか。
親の都合で転勤を繰り返すうちに心から欲するような友人も持たずに
転校を繰り返して、いつの間にか多くを望まずだからと言ってことさら人を距離を
とる事もない受けになる進夜。
どこかいつもよそよそしい感じですが、家族との係わり方、それも異母妹と義母との
係わり方が妙にぎこちなかったりしているのですが、流れ星が多く見られる地域に
引越しをしてそこで出会うクラスメイトの星川との付き合いの中で思いがけず
世界が広がる、違和感がある家族との仲も改善されたりする青春ストーリー。
二人の恋愛はドロドロした感じが一切無いピュアで初恋のきらめきと初めての恋に
揺れ動く思春期の青さを感じます。
大きなアップダウンはありませんが、10代の初恋とひそやかに育っていた好きの
思いがくすぐったくなるような気恥ずかしさも感じる作品でした。
優しく穏やかな恋するストーリーがお好みの方にお勧めかも知れません。