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kare to tsuki no kyori
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
シリーズ14冊目です。
このシリーズ侮りがたし。
二年生の後半から「飽きてきた…」ってなってたのに、三年生になってから盛り返してきて一気に面白くなった。
タクミ視点の一人称だけじゃなく、三人称で複数のドラマが展開されるようになったんですが、それが面白い。
泉と吉沢の痴話喧嘩やタクミとギイのラブラブイチャイチャにはいまいち興味が持てませんが、ホモに目覚めつつある利久くん周辺のドラマが好きだなァ。
番外編で「ロレックスに口づけを」の登場人物が、タクミたちの文化祭へとやってきますが、これも面白かったです。
今回もギイ達が高校3年生の時と高校2年生の時のお話が混在しています。
3年になってからはもうこれで4冊目だというのにまだ4月です。
かなりゆっくり進行しています。
個人的には『美貌のディテイル』で前振りされた片倉君の事が気になっていたので、そのお話に戻ってきてよかった!と思いました。
とはいっても、まだ解決はしていません(笑)。今後もゆっくり進んでいくような雰囲気です。
今回もギイとタクミはどちらかというと脇役で、周りの友人達のお話がメインです。
ラストの『Steady』には『ロレックスに口づけを』の主人公達が登場しているので、『ロレックス~』を知らなければ分かりにくいと思います。
表題作を含む短編4本が4月半ば頃の時期に戻った上に、なんとかギイ×託生が読める「ストレス」ではGWに一緒にどこか出掛けようなっていう話題のみ。
確か脇キャラの出番が9割並みだったよなと再読してみたが、これはこれで個人的に再び楽しめたし、それぞれのキャラが想う相手の距離感を感じ取る繋がりになっているのかな?って考えて読んだ。
片倉くん、岩下くんは、それぞれに好意を寄せられている子がいてもちっとも恋にときめかない様子だし、彼らの親友にあたる吉沢くんと高林くん側がアドバイスしたり、ちょっとしたすれ違いがおこったりと2組?の恋模様が伺える。
吉沢くん×高林くんの短編は既に何本かあるけれど、この話が祠堂の同級生が何人か絡んでいるのもあって一番読みやすい。
何となくネガティブっぽい岩下くんに対して片倉くんのフォロー上手がさりげなく出ていて、親友としての託生をどう思っているかってのも伝えて、また新たにカップルが成立しそうな…
ぶっちゃけ、片倉くんまで祠堂内の恋の輪に入っちゃうのか~…となると正直複雑なんだけどね。
他に「Steady」は2年生文化祭に戻っての番外編。
こちらに登場するキャラクターは「ロレックスに口づけを」を読んでいないと分からないかも。
華やかすぎる脇役、斉木の存在が光りすぎ…