その兄弟、恋愛不全

sonokyoudai renai fuzen

その兄弟、恋愛不全
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神30
  • 萌×262
  • 萌37
  • 中立9
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
25
得点
518
評価数
144
平均
3.7 / 5
神率
20.8%
著者
鳥谷しず 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
Ciel 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥560(税抜)  
ISBN
9784403523526

あらすじ

心療内科医の真紘には、想い続けている男がいる。義弟である外科医の智佳だ。親同士の再婚で家族となった幼い日、「けっこんして」といったのは智佳だった。なのに、美しい男に成長した智佳は、そんな過去など忘れた顔で、進学を機に家を出て以来、音信不通だ。義弟への叶わぬ禁忌の恋に悩み、EDになってしまった真紘だけれど、ある日突然、智佳が家に戻ってきて……? 義兄弟たちの特濃ヘルスケア・ラブ♡

表題作その兄弟、恋愛不全

29歳,変態外科医の義弟
31歳,美人心療内科医で義兄

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数25

パンツをこれでもかってほどに

ともすれば長年の片思いという重くなりそうなエピソードですが、とにかく面白いです。コメディです。
鳥谷しずさん初よみでした。
イラストのきれいさに引かれジャケ買いしました。
なんの情報も得ず読んでいたため、とにかくそのパンツ一辺倒ともいえるツボに笑わされました。
なんか大変失礼な言い方なのですが、攻めが変態っていうのに定評のある作家さんだったのですね。

未知との遭遇という衝撃から神評価で。

EDと片思いに主人公が悩んでいる姿が麗しいのです。
パンツが全編にわたりスパイスを利かせてくれています。

再度大変失礼な言い方なのですが、どんなに世間的にみてくだらない内容であっても、読後あー読んでよかった。と思わせられる話に巡り合うと気分がいいですよね。(けして上から見ているわけではありません。パンツに対する情熱という世間様にはけして読後感を公表できない内容なためという意味で)

7

変態すぎて面白い

いやー面白かった。先生の作品って変態ちっくな攻めが出てくるのに何故か読後は爽やかで、読んでて楽しいです笑

EDの治療と称して受けの性器を毎日触る義弟な攻め×義弟への恋心からEDになってしまった女王様受け

攻めがかなり変態気質です。受けの性器を触りまくるし、パンツに並々ならぬ執着を見せるしで、かなりの変態なのにカッコよさもあるという面白い攻め。前半のパンツ泥棒の顛末は笑ってしまうくだらなさだけど、しっかり伏線も貼られていてなるほどなと感心してしまいました笑
受けも女王様気質でバドミントン馬鹿。攻めとのすれ違いに落ち込み苦しむ姿は切ないです。
脇を固める家族のキャラクターもいいですね。二人のことを受け入れてくれそうな大らかさがあり、受けがなるべく離れたくないという気持ちがわかります。一緒にいたら楽しそう笑

全編通して愉快という言葉がピッタリな今作。オススメです。

0

弟は週間パンツ泥棒!

読み始めはかなりシリアスな展開に思える流れで読む前に作品情報を見ていて
コミカルだとなっていたのでアレレ?なんて思いながら読んでいて、
次に感じるのが受け視点で描かれている切なさと報われる恋心に苦悩する気持ち。
前半近くまでこんな調子の切ない系のノリだったのですが、受けになる真紘の
受け持ち患者が妻のパンツを被る性癖に悩んでるあたりから次第にあやしくなります。

義兄弟モノで攻め受け共に医者ものと萌え心をくすぐる設定でさらに真紘は義弟への
報われない思いからED障害になりなんの因果かその治療に当たるのが義弟の智佳。
そこに真紘に忍び寄るストーカーの影があったりと面白さを膨らませてくれます。

細かい感じで小技の利いている作品で中盤以降は二人のすれ違いが次第に解消され
相愛になりますが、この義弟の可愛らしい変態臭さには思わず笑いがこみ上げます。
あばたもえくぼ、そんな言葉が脳裏を掠めてしまうのです。

内容的には親の再婚で兄弟になった二人が初めての出会いで義弟になる智佳に
真紘がプロポーズされたことから始まっています。
7歳と5歳で7歳の真紘がとりあえず小さな子供の願いをさらりとながしながらOK。
でも思春期の激情を回避する為に離れた智佳の行動が真紘に子供の頃気の迷いだと
思われてしまったことがこれから長きに渡る誤解とすれ違いになります。

そんな誤解が原因で10年もの間互いのプライドや意地で音信不通になったりして
10年目にしての再会モノでもあるのです。
全体的には笑わせてくれるコミカルテイストですが、それは相愛になればこそで
そこに至るまでは結構切なさを感じる作品でもあります。
相愛になった翌日に歓喜と共に眠る義兄の前で義兄のパンツの匂いを嗅ぎながら
パンツ仮面よろしく状態な智佳の様子が微笑ましいやらひいちゃうやら面白いです。

15

騎士と女王……え、え?あれ?

鳥谷先生初読み。
予備知識もなしに、表紙とタイトルで買って読んでみたのですが、
段々、あれれ?思ってたのと違う……かも?(笑)


美人の診療内科医と、子どもの時に彼に一目惚れした外科医の義兄弟。
大学進学時に弟・智佳が家を離れて10年、
幼い日の結婚の約束はどうなったのか……、
密に弟を思いながら、その不毛な思いへの故の罪悪感や
諸般ストレスでEDになっている兄・真紘。

兄弟の父が院長を務める大病院に、家を離れて10年の智佳が戻ってくる。
ギクシャクした再会の後で、真紘のEDがバレて……


そこからは、もうお医者さんごっこでございます(笑)
「あくまでED治療」と我慢して繕い続ける智佳と、
これは単なる治療なんだ……と、がっかりモードの真紘。

美形でツンな女王さま真紘の、結構ストレートな欲望や本心、
弟・智佳が2つ年下ながらそんな兄を包みながら
執着系の変態ぶりもちゃんと(!)発揮しているところも
お約束だけれど、楽しい。

ちょっとしたストーカー騒ぎあり、
大病院経営のご一家の(4人兄弟、上の二人は既に妻帯者)
ほのぼのドタバタホームドラマもあり
週間パンツ泥棒やパンツ仮面といった、パンツ祭りもあり、
なんとも盛りだくさんに、どんどんあれあれ?と思いながら
なかなか楽しく面白く読み終えました。


口絵の可愛らしい子供時代のプロポーズを思い切れない
切ない義兄弟もののはずが、いつの間にやら変態物語に……

騎士と女王……改めEDツンとパンツ仮面でした。


7

局部の描写が細かい!

兄弟ものとしてもよかったし、鳥谷さんお得意の変態攻めとしてもとてもとてもよかったです。
変態ぷりが面白くて楽しくて、大丈夫か?と思うくらいなのがいい。

小さいころに結婚の約束した義兄弟の真紘と佳智ですが、成長するにつれ次第にすれ違い、そのまま長い間離れ離れになり、大人になって医者として戻ってきた佳智は何故か真紘に冷たい…というお話です。

弟攻めで、その弟が最初クールで冷たいというのが好みでした。
兄に敬称をつけず、あんたと呼ぶのも個人的には好きです。
でも鳥谷さんのお話なので、このクールに見えた佳智がどんどん変態になっていくのですよね。もうほんとにお見事です。

真紘は佳智がずっと好きで、でも弟を好きになってしまった心因ストレスからEDになり、それを佳智に知られて佳智が治療にあたります。
治療という名目で性器にいろいろしてくるのですが、それが非常にえろいです。
これは小説のよいところだと思いますが、機能や形や状態の描写が非常に細かい。読んでいてうわあ~てなります。それがすごく楽しめました。

しかしお話自体は短いので、最初クールで冷たいと思っていた佳智がやはり真紘にメロメロ…だとわかるのがわりと早く、もう少しすれ違いがあってもよかったかも。

後半部分はその後のお話です。
家族公認になった二人の幸せ溢れる生活はほほえましいし順風満帆でうらやましい。
くっついてからの二人はとてもラブラブで、佳智の変態度も上がっています。

こんなにカッコイイのに、男らしいのに、頼りがいがあってたくましいのに、真紘のパンツに顔を埋める姿がほほえましいような残念なような面白いような。この方の小説は攻めのこういう所が、ほんとに楽しませてくれます。

真紘が女王様という設定でしたが、個人的にはそこまででもないかも?と思い、わりと健気で真面目なキャラに見えたので、もう少し徹底的に女王様でもよいかなあと思いました。
鳥谷さん、またいつか兄弟ものを書いてくれたらなぁと思います。

6

パンツ仮面(笑)

全体的にキャラが好きですねー。
家族とか、脇の面白エピソードってクスリと来てしまいます。

義兄弟 再会 すれ違い 片思い 身体障害ってくるとシリアス系なのかと思ったら、
ちるちるで紹介されている通り本当にシュールでした(笑)
どれだけパンツって単語が出てくるのか。
前半のシリアスさはなんだったんだってくらいに後半は弟のアホっぷりが…w
弟何気に健気攻ですよね!
兄がEDで自分が誤解してたのが分かってからの変わりっぷりと、自分でも「尽くしてただろ」と言いたげな台詞に攻にキュン(笑)
受にはもうちょっとエロ面頑張って欲しかったですねー。
女王様なら(本人は無自覚)パンツなんかより中身の俺を!くらいキレて言ってほしかったですw

感動した!とか神!とかじゃないんですけど、時々読み返して笑いたい作品です。

5

タイトルより軽い

出会った日にプロポーズしてきた義弟への恋心を拗らせEDに!義弟が治療してくれることになって大変大変!素っ気なさすぎる義弟の思惑が図れず右往左往する女王様義兄が切ない…お互い募らせた思いが通じあったら甘くて大変!

じりじりした分、後半のインパクト凄い。
何が凄いって、クールな義弟が執着攻めだったってのは想定内でしたが、パンツ愛が人一倍な変態!!!パンツ変質者も登場するわ、主人公家族もパンツの拘りあるわでパンツパンツパンツ!ヒリヒリもだもだ切ない拗らせ物語と思ったのにパンツに全部持ってかれました。特注のおパンツプレイも義弟のこだわりが伺えて…すごい。義兄を好きすぎるからか、変態すぎるからか禁煙の口寂しさを紛らわす飴の代わりにタマを舐めるってのもしつこくて、しつこくて。タマ舐め描写が変態的に丁寧で、個人的にめちゃくちゃ悶えたのでストーリーは萌ですが、萌萌評価になりました。

義兄弟といっても血は繋がっていないし、兄弟として生活している期間や描写もほとんどないので背徳感少なめ、執着変態攻めの奇行、なんだかんだと流される強気受けを軽く楽しめました。

2

著者が読者を焦らしプレイで攻める、一味 違った作品

新刊チェックで、元々作家買いしていたのと、大好きな設定の兄弟、
そして、雑誌「小説ディアプラス 2013年アキVol.51」で
ずっと気になって気になってしょうがなかった、
あの義兄弟かつED治療のお話が待望の文庫化ということで、
小説雑誌は読めないため、雑誌の購入をグッと耐え忍んでいただけに、
発売が公表された時から楽しみにしていました。
また、いつもの お店で特典ペーパーが付くということで
予約して購入しました。

私にとって「鳥谷先生と言えば(主に)変態攻め」
というイメージが定着していますが、
物語の終わりまで、いつもの変態さんが登場しないので、
今作では もう登場しないのかなと思ったところで登場し、
最後の最後で攻めが変態の本性を現した時は、
物語の内容と先生の攻めの、まるで先生が読者を攻めているような
感覚になり、「今回は読者に対する焦らしプレイだったんですね」と、
これはこれで萌えました。
「ああ、やっぱり鳥谷先生だな」と思える作品で、
特に今作は二重の楽しみがあり、とても面白かったです。

受けの真紘さんの公私ともに女王様なところが良かったです。
爽快感のある切れ味で、如何にも女王様、という印象を受け、
潔さと清々しさを感じました。
ぜひ真紘さんとは友達になりたいと思いました。

攻めの智佳さんは文武両道で百戦錬磨な男前
という印象を持っていましたが、
真紘さんに過去の言動や行動のネタ晴らしや
十年もの音信不通の間のことを話す姿が
何だか子供っぽくて可愛らしく思いました。
ただ男前というだけでなく、可愛らしさも知って、
さらに好感を持ちました。

表紙絵や、どの挿絵も良かったですが、
カラー口絵やモノクロの扉絵の、子供の頃の二人も可愛らしく、
お目にかかれて良かったと思いました。

今回の評価は、迷うことなく「萌×2」評価です。
今まで読んだ鳥谷先生の作品は全て「萌×2」評価だっただけに、
今作は、後半になるまで攻めが変態の頭角を現すまでは、
今までの作品と違って勢いが無く、珍しく「萌」評価かな
と思っていましたが、最後に急展開を見せて、
いつもの鳥谷先生の変態キャラクターに遭遇できて
安心して読むことができ、とても楽しく読んだので、
「萌×2」評価にしました。
物語の内容や展開、人物設定、舞台設定、挿絵など、
全ての点において良かったです。

1

重ね着しちゃうんだー。笑

義兄弟、そして年下攻め。加えてCielさんの美麗イラストがツボ!
これはもう読むしかない!と意気込み期待を込めて読んだのですが、いい意味で裏切られた気がします。

美人のツン、好き。
なので真紘さんはけっこうツボを突いてきたんですが、それ以上にハマってしまったのがチカちゃんです。
雄くさく成長した弟、というだけでもうテンションは上がる。
そしてそこに意地っ張りがプラスされるとノックアウト。
受けに一途でベタ甘で…チカちゃんわたしをコロス気かっ!と激しく悶えていたのですが…まさかの変態仮面登場で笑いました。
変態はキミだったのか!と。

だけどそれすらも魅力に見えてしまったのは、もう鳥谷ワールドにハマっているからでしょう。

パンツがこんなにも印象深く残った作品は他にありません(笑)
チカちゃん、パンツの重ね着はほどほどにね。

0

トンチキ好きには必読の書

電子書籍で読了。挿絵あり。あとがきあり。電子版書き下ろしあり(ただし、内容は特典ペーパーのあらすじのものでした。「同じだったら『書き下ろし』ではないのでは?」と思ってしまったんですけれども)。

私の鳥谷しずさん体験は「契約に咲く花は」から始まりましたので、忍ぶ恋の切なさが切々と描かれる始まり部分を読み進めながら「あれ?私の期待していたのとちと違う。いや、良いのだけれども。切ないのだけれども……」と思っていたら、お話の2割程度の部分で「あれ?これは?」という匂いが漂って参ります。
いや、確かに泌尿器科は外科系なんだろうけれどもっ!男性器の病気(真紘が患っているEDもしかり)は泌尿器科の担当なのだろうけれどもっ!
そして、洗濯物ドロですよ。
猿か、いやいや鳥か、って……(そういえばこの頃、野生の獣が住宅地に現れて騒動になるという話題が沢山あったような気が)
もう完璧に『なにやら可笑しい鳥谷ワールド』に引きずり込まれておりました。

イケメンと美人の義兄弟の切ない恋愛と、変態さんという、振り幅の大きさを「前半のトーンが変わって残念」とするか「わーい!トンチキだぁ~っ」とするかによって、評価は変わるお話です。
王道好きの姐さま方にはお薦めできませんが、「トンチキ大好き」姐さまは必読の書です。

0

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う