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yami ni akaku tomoru wa oni no hi ka kimi no hitomi
紙版購入。紹介文をよく読んで購入するべきでした、残念。
絵師買い。でもyoco先生の絵は、表紙だけ。挿絵無し。あとがきなし。
「タクミくんシリーズ Sincerely…」で登場したタケルのその後編だと、購入してから分かった。本編を読んでいないからさっぱりわからない。
永遠に近い時を生き続けるタケル。
伝説のモノノケ、タケルと出会った人達の回想録のような短編集。
一応、ギイが登場するので、たくみくんシリーズの中に入る一冊。
目次は、二つ。
「曼殊沙華」
・・50代になった玄馬真司は、夕暮れに赤く光る眼の少年の姿のままのタケルと再会する。タケルは真司に「よう、チビ」と声をかける。
「闇にあかく点るのは、鬼の灯か君の瞳。」
・・木更津という男と組んで、指示を受けて動くタケル。
タケルは不死、人ではない存在。
木更津は、電気や電流を自在に操るタケルに放火を依頼。
不死のタケルはずっと想い人の生まれ変わりを探している。
今、想い人の生まれ変わりは、雨月。でも雨月は隼斗の恋人。
タケルの想い人は再生する都度、心臓病でいつも早逝。
・・「闇にあかく・・」は、小タイトルを付けた複数の短編集の集合体で、巻末部分に、たくみくんシリーズのギイが登場する。
ギイは、タケルの忘却術が効かず、昔タケルと出会ったことを覚えていた。
あとがきもなく、作品の最後尾は、「終わりとはじまり」。
続きがあるような、ないような、〆で、タケルを高校に行かせる話題で終わりで、
曖昧な結末。
『タクミくんシリーズ』の関連作ということで読んでみました。
あとがきがないので断定は出来ませんが、おそらく『Sincerely…』に登場したタケルのお話です。
ただ、タクミ君達とはほぼなんの関係もないので、このお話単独で読めると思います。
収録されているのは、1995年に同人誌で発表され、2014年に雑誌掲載された『曼珠沙華』と、2014年に雑誌掲載された表題作です。
『曼珠沙華』は同人誌から改稿が、表題作は書き下ろしが追加されているようです。
『Sincerely…』でのタケルがミステリアスな存在で謎を残したまま終わっていたので、その謎が少しは解けるのかなと期待して読み始めたのですが…逆に増えてる印象でした。
表題作はタケルがなぜか刑事に協力していて事件も起こるのですが、BL要素も少しあって、『タクミくんシリーズ』のファンタジー系のお話ではお馴染の切ない展開が出てきます。
ただ、余りにも説明が足りなかったり、安易な展開が目立ちました。
タケルが警察関係者と一緒にいるようになったいきさつや輪廻転生を繰り返してると思われるタケルの想い人の説明が一切なかったのが気になりました。
表題作の恋愛要素に関しては、正直「え…こんなのってあり?」と思う程呆れたというか、残念な展開だと思いました。