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mitsuiro no junjo
やわらかな雰囲気のラブストーリーで儚げで天然気味な9歳年上の叔父と
健気なしっかりものの甥っ子との年の差モノでもありました。
受けになる瑞希は染織家で師匠の元へ住み込みで弟子入りしていたが、
師匠が亡くなり意気消沈しているところへ大学進学で数年ぶりに上京してきた
可愛がっている甥っ子が訪ねて来たことから始まるお話です。
甥っ子で攻めになる亮平と瑞希は幼い頃から仲良しで、亮平は子供心に瑞希の
頼り無さに自分が傍にいて守ってやらなければならないと強く思っていて、
その気持ちがいつしか甥っ子が叔父を思いやる肉親の情からラブへ変化。
9歳の年齢差は確実にあって、大学進学の上京は実は瑞希の傍にいるための手段。
そして瑞希は染織家として敬愛する師匠の下で修行していた時に、
師匠の友人だと言う名も知らぬ、会ったこともない相手からの季節に触れての
花の写真と師匠に託けてくれる言葉をいつしか心の励みにしているのです。
ここまで書いて、ほんのり足長おじさん風と言えば、なんとなく状況がわかりますね。
叔父と甥っ子、二人の関係がいつ恋人に変化するのか、そして天然気味な瑞希が
甥っ子に知られたくない秘密で苦しんでいる背景があり、
いつの間にか可愛い甥っ子が瑞希を守れる大人の男になっている。
なかなか素敵なラブで個人的には好きな作品です。
染織家の瑞希は、敬愛する師匠を亡くしてしまい
その御宅へ住み続け作品を作り続けます。
麗しい見た目と温厚な性格でとても28歳とは思えない上に
家事が得意ではないし、ちょっとふわふわしていて頼りない感じですw
甥っ子の亮平とは、彼が中学生以来会っていませんでしたが
純粋で真っ直ぐな彼がとても好ましかったのです。
でも、彼が大学生になって数年ぶりに会うと
すっかり男の大人に変わってしまって…。
あのですね、血筋モノは結構好きなんですけども
この度血が繋がっていない叔父と甥だったので
ちょっとそこは肩透かしだったかなー;;
でも、亮平がときおり見せる昔のままの表情や
年下なのに頼もしくて色々世話を焼いてくれるのは素敵でした!
瑞希はゲイでしたが、師匠にそんな想いを寄せていたわけでもなく、
大手出版社の編集・片桐とは、師匠の素晴らしさを分かち合えると思っていたら
欲望をぶつけられ、合意ではない行為を強いられてしまいます。
それをネタにまた望まない関係を続けさせられ
師匠に気付かれ守られたものの、師匠亡きあと再び接触を…。
でも、瑞希には心を支えてくれる、ある人物がいるのです。
そこの展開は「そうだろうなー」と予想はしてましたが
ちゃんと符合すると嬉しいものですw
あまりベラベラあれこれ喋らず、
褒めると照れて顔を赤くするような攻めは愛しいですね!!
不器用ながらも、その愛が十分に伝わってくるかのようです。
瑞希は意思の強いところもあって、ただ流されたりしないし
確固たるポリシーもあるのは良かったのですが
28歳にしては多少幼い感じじゃないかな…?っていう印象でした;
酒に酔って、どういう状態だったかを
すぐ思い出せないとかあるのかなーというのも
個人的にちょっとひっかかりました…。
(ワタシ、酔っても記憶ははっきりあるので…w)
あとは、血が繋がってない甥っ子なんだから
あまりそこは引っ掛からなくても良いんじゃないかなーとか…。
瑞希は真面目だから仕方ないかもしれませんが。
なにはともあれ、
亮平がひたすらに瑞希を想っていて
色々世話をやいてくれるし
自分より瑞希を優先してくれる気持ちがとても好ましかったです!
想いを通じ合わせた後、がっつくけど我に返るとかも可愛かった♪
Hの時、瑞希が女性らしい感じじゃなかったら、
もしかしたらもっと好みだったかもしれません;
義兄弟故の葛藤がありつつ、両思いながらすれ違いまくりつつもハピエンという王道設定。設定は王道でも読ませてくれればよいのですが、これは何とか最後まで頑張った読んだ感じ。ストーリーにひねりがないし、描写がありきたりな上に文章も平凡でなかなかにつまらなかったです。