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sennyu sousa
非常に読みやすいスパイもので日本の警視庁公安部に所属する新人マサと
CIAの捜査官カルロとの日本版軽いスパイ大作戦のようなお話です。
受けになるマサの両親に関する事件はシリアスだけれどカルロのイタリア男も
顔負けみたいな明るいテンションが全体的に明るくしています。
そして真面目な公安捜査官のマサがトラブルに巻き込まれカルロを助けるために
凶悪犯も真っ青になるくらい豹変するのもスカッとするものがありました。
国は違えど同じ秘密裏に捜査をする仲間、捜査員としてはベテランのカルロの
駆け引きに惑わされつつも最後は男前ぶりが際立つ内容です。
それでも全体的には軽めのデンジャラスラブなので読みやすくて面白い。
めずらしく終始シリアスタッチの松雪作品です。主人公のマサこと都築雅史は主にアジアを対象とする警視庁公安部外事2課所属。潜入捜査先の企業で出会ったイタリアの伊達男カルロに急接近され困惑するが、実は彼は「チャオ」と「ボンジョルノ」しかイタリア語を知らないCIAの同業者だったー
日頃沈着冷静なマサなのに、軽く口説いてきたかと思えば不意に真摯な瞳をむけてくるカルロには翻弄されっぱなし。工作員としての力量の差も随所で見せ付けられて、腹立たしく思いながらも惹かれてゆく。
15の時、ペルーでテロリストに両親を殺されるという悲劇に見舞われたマサ。クールな仮面の下に悪を憎む熱い血が流れている。時に暴走する彼を案じる上司の新田。だがマサは、カルロとふたり、敵の手に落ちて死をも覚悟した極限状況下、誰にも話したことのなかった心の傷を、彼にだけは話しておきたいと思う。変に同情したりせず、程よい重みで受け止めてくれるカルロ。テロリストと対峙する最大の危機にあって、互いに身体を張って相手を護ろうとするふたり。信頼や尊敬が、愛に変わってゆくプロセスが抑制の利いた筆致で描かれています。
そうはいっても松雪作品なので、どこかであらぬ方向へ脱線しはじめるんじゃないかと危惧(期待?)しつつ読みましたが、意外と全員正気のままラストまで持ちこたえてました。デビュー前の作品の改稿とのことですが、こういう作風の時代もあったのかと新鮮な驚きでした。お話自体は上々の出来なのにやけに物足りなく感じてしまうのは、最近小林典雅作品を立て続けに読んだせいで、一見シリアスな「恋襲ね」とかですら漏れなくトンチキ化する傾向に慣れすぎたからでしょうか。
挿絵は緒田涼歌さん。マサの硬質な美貌とカルロの色悪ぶりが際立ってました。でも新田はあまりにも老け過ぎてて少々不憫でした。(実年齢35なのにどうみても50すぎ・・・)
珍しく、推しカプが合わなかった今作。でも面白かったです。
新米の公安刑事、マサと、CIAで日本の事件に絡んで来日したカルロ(イタリア系かな)の恋。
最初から、カルロ(攻め)は、純情なマサをからかい、遊び上手な雰囲気でぐいぐいマサに迫ってくる。仕事でも優秀そうなカルロに、少しでも方を並べたいとがんばるマサ。
一方、マサの上司である新田は、カルロの言を借りればマサに気があるようなのですが、あくまでも上司としてマサを大切にしています。
こっちの、渋くて包容力のある新田押しだったんですが、チャラ系のイケイケ攻めに持ってかれました~。俺様攻め×乙女受けの構図。
日本の中華系マフィアや朝鮮事情など、日本企業の国防に絡んだ事件がメインストーリーとしてしっかり描かれていて、なかなか面白かったです。恋愛は味付けで軽く楽しむ感じかな。新米ながら思い切りのよいマサは、事件後半で大活躍でした。
いつか新田が幸せになるといいなー。
潜入捜査官、CIA、男前、受けを取り合う上司と攻め、そして美麗なイラスト…
要素は揃っているのに、事件も仕掛けも結構良かったのですが、さらっと読めるがために、記憶に残る何かが足りないんですよね。
最後の甘いシーンも、素敵なのに。
ただ、ハードボイルドBL初心者さんや、さらっと読みたいときなんかは良いかも知れません。趣味じゃない、ってことは無いですが、萌ポイントもあるんですが、単に「薄い」って感じでしょうか。