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akuma toakachan no kyousoukyoku
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
樹生かなめ先生の魔界子育てファンタジー、シリーズも5冊目に突入致しましたね。
単純に思い描く魔界物でのラブストーリーとは少し違っているのも魅力的で
一般的に悪魔と恋する人間の話でもベタに甘い会話があってがセオリーなのですが、
このシリーズの悪魔は悪魔らしいと言っては変ですが本当に悪魔だなと思わせる内容。
樹生先生の他のシリーズともどこか通ずる雰囲気もあって可愛い小悪魔チルドレンが
出てきてもただ可愛いだけに留まらないのも面白い。
単純に可愛くて甘い悪魔ものファンタジーを読みたいと思っている人には少々辛口。
斯く言う私もシリーズ読み始めは主人公である俊介の悲惨な境遇を読んでいると
悪魔の残忍さや愛情表現に辛辣すぎやしませんかと思ったものです。
そして出てくる天使も前作で魔王サタンの子供を身ごもり悪魔の子を産みたくないと
強固なまでに拒み続け、生み出したあとは人間で言うところの自殺に等しい
無に帰る道を選んだレミエルの頑固さと潔癖に切なさを感じすぎました。
それが、今回は一つの明るい道が開けたのでウルウルしながらチビベルちゃん!
よかったね~と力が入るシーンがありプチ感動ありがとうでした。
サタンの俊介への横恋慕はある人物の人身御供により回避の方向へ向かうのですが、
ちょっと可愛そうではありましたね(笑)
チビタの俊介ママラブは一段と激しさを感じる展開なのですが今回はそれが幸を成す。
チビタとチビベルの愛らしさにも萌え萌えな展開で今後のシリーズ展開が楽しみです。
今巻もチビタの嫉妬は健在ですね。
だけどやっと生まれたサタンの子・チビベルに対して
お兄ちゃんになってるところが、なんともいえないほど可愛いっvv
さてその生まれたチビベルですが母親恋しく泣くばかり。
だけど母親レミエルを未だに誰も捕まえられず
本当に無に帰ってしまうのか…
が、やはりチビタやってくれます。
勿論チビタだけの力では無理だったかもしれませんが
チビベルにアスタロトそしてサタンも加わり4人がかりで連れ戻すことに成功!!
最初はチビベルを無視していたレミエルですが
泣き疲れて眠るチビベルの元へ…
初めての抱擁ですよ~(ウルッた~っ)
レミエルも自分の中でいろんな葛藤があるのは解るのですが
やっぱりチビベルには愛情をそそいでやって欲しい。
さてさてレミエルを愛人として興味をなくしたサタン
べリアルに払い下げです。
この2人本当は両想いなのに、やはりレミエルが素直にならないというか
自分の気持ちに気付かない…(というかふりをしてるのか…)
べリアルはべリアルでそのレミエルを思い、他に愛人を作ってしまう
という全く意味の解らない行動。(チビタがその愛人を消してしまいましたけど)
レミエルに手を出せばまた無に帰ろうとする。
だから俺はお前に手を出さないから安心しろという
ベリエルなりの思いなのは解るけど
愛人なんて作らず気長に待ってやれよ…と思ってしまう。
そしてサタンは新しい愛人を手籠めにすべく奮闘中!!
ま、俊介たちの邪魔になってないならいっか(^^;)
いつまでも赤ちゃん姿のチビタ達を見ていたい気もしますが
成長した姿も見たい!!
次も楽しみなのであります。