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愛する漢のために極道となった佐原は、何者かに拉致されて!?
goku yome hyakkaryouran
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
極シリーズ久しぶりに読みました。
その昔、『愛』『艶』を読んだ以来ご無沙汰でしたが、溺愛ヤクザものは結構好きなので気にはなっていました。
シリーズが長くなってくるとタイトルから順番がわからなくて一気にまとめ買いでもしない限り何から読むか調べるのが面倒になりましたが、1冊ごと完結なので読んでみました。
佐原いいですね。
レビューでも一番人気の登場人物で男姐の中でも一番男前でカッコイイ、惚れました。
思わずカタギ時代の『〜意義あり』を含めて、出会いの『嫁』や『妻』『嬢』『龍』での活躍もまとめて読みたいとまで思いました。
理不尽な理由から拉致されラスベガスまで連れて行かれた佐原が酷い目に会う場面では、佐原と一緒にどうしてくれようかとムカムカさせられましたが、仲間の反撃する姿にはスカッとしました。
そして、騒動が終わった翌朝の佐原自身の反撃と落とし所には拍手です。
最後、あとがきの後のSS的なストーリーで、朱鷺の仕返しが見事でこれで本当にスッキリしました。
でもそんな自分の行為も、佐原に知られたら小さい男だと思われたくないから内緒だなんてところがすごくかわいくて萌えました。
『極』シリーズです。
タイトルからも一目瞭然ですが『極・嫁』の続編ですね。
個人的に、日向さん作品でいちばん好きなキャラクターが佐原(受)なんですよ。
厳密には『受キャラクター』としてはまったく好みとは違うんですが、そんなのど~でもいいくらいにインパクトのあるキャラクターです。なんですけどね・・・
元検察事務官でいまは朱鷺組長の『妻』(朱鷺組の男姐)である佐原が、朱鷺や『極・妻』の受・雫とその義弟の政光(1歳半)やその他側近たちとカジノ(日向さんの別シリーズ『花鳥(蝶)風月』の舞台であるオリエント・ベガス)に招かれます。
そこで、佐原ははぐれた政光を探しているときに拉致されてしまうんです。
気付くとウェディングドレスを着せられて、倉持という見知らぬ男に『身売りした』ことになっていると告げられます。
どうやら、佐原は自分とうり二つの真田環という男と間違えられたらしいんですが『人違いだから帰せ』という佐原に倉持は『(顔が気に入った真田より)佐原が理想的だ』と言い、躾けようとアレコレ・・・
私は『S・調教』的なことがとにかく大キライなので、このあたりのプレイ描写(イヤ、そこまで酷くはないんですが。少なくとも最後まではやってませんし)読んでて気分悪いだけでした。
う~ん、まあ後ろにワイン・前にマドラー・貞操帯・首輪等々・・・うんざりしました。お好きな方には楽しいのかもしれませんが。
朱鷺は姿を消した佐原を探し求め、どうやらそっくりの真田と間違われたようだと突き止めます。
しかも、倉持は佐原が別人だとわかったうえで『結婚したから構うな』と言い張るんです。
もちろん、朱鷺がそのまま引き下がるはずもなく、鬼塚や大鳳・龍ヶ崎等極メンバー揃い踏みで佐原奪還へ向かいます。
その間に、倉持は佐原を連れてプライベートジェットでラスベガスへ。
『極・犬』のDogも出て来ます。
確かに私は佐原が大好きだし、朱鷺×佐原メインのストーリー自体は嬉しいんです。
それでも、これはちょっと無理矢理感あり過ぎませんか?
シリーズの宿命もありますが、登場人物が多過ぎる(しかもいちいち濃いというか存在感のあるキャラクターばっかし)ので、なんか出しただけで消化不良気味って感じでした。
それに『佐原の拉致』関連がどうも・・・
これは、倉持の『病んでる・歪んだ』キャラクターや『SM的なもの』が個人的に一切受け付けないというのが大きいですが、それにしても大がかりなのかショボいのかようわからん。
なんというか、いろんな要素を詰め込み過ぎのようでアンバランスに感じてしまいました。
ラストの収束のドリーム具合(いい意味ではない)もまあ・・・
あとがき後のSS『極・鷺-朱鷺は夜に舞う-』
佐原は知らない朱鷺の倉持への報復の仕上げ(?)と、真田の顛末です。
倉持の件は、こちらのフォローがあってよかったんですけどね。しっかし、真田って結局なんだったの?
う~ん、すご~く楽しみにしていた分、ちょっと期待はずれかな。
ただ、まったくダメ・つまらんとまでは思ってません。たぶん、私が勝手に期待し過ぎたせいでしょう。
極シリーズ、朱鷺×佐原の同キャラでの2作目で生涯の伴侶として暮らし2年が過ぎて
佐原の朱鷺組姐として内外に広く知れ渡っている時期に起こった事件でのお話です。
日向先生の作品を何度か読んだことがある方にはお馴染みの今まで出ている既刊本と
かなりの高比率で関連リンク作で登場キャラが出てきます。
今回の朱鷺×佐原編でも細かく見ればかなりの隠れリンクが見つかるので
本作を楽しむだけに留まらず探してみようのゲーム感覚でも楽しめるのですから
なかなか面白いと毎回思ってしまいます。
今回は佐原が人違いで拉致られて、人違いだとわかったのにも関わらず
佐原曰、変態大金持ちの男に無理やり女装させられ花嫁にされてしまう。
わんこの無駄吠えにも使われているような電流が流れる首輪を付けられ恥ずかしめを
佐原が受けるのですが、なんとか逃げようと回転の早い頭で模索するがうまくいかない。
佐原を拉致され朱鷺はもちろん救出に向かいますが、佐原の男姐仲間もたちも一丸となり
朱鷺組を始めシリーズに出てくる仲間キャラの組長たちが協力して派手に助ける内容。
朱鷺×佐原カプでは2作目ですから他のシリーズを読んでいなくても大丈夫ですが
1作目の「極・嫁」は読んでいないと面白さが半減しますね。
もっと佐原を知りたいと思えば「その恋、異議あり!」で上司の水島検察官に仕える
検察事務官時代の佐原を見ることも出来ます。
日向さんの作品はシリーズ内に留まらず他シリーズキャラや系列関係の場所が
出てきたりとホントに楽しいですよね、膨らみすぎてやはり同人誌にもキャラが出てきて
日向マジックのトリコです。
新しいキャラも登場しますが、果たしてこのキャラは独り立ち出来るかは未知。
ラストはもちろん華々しく佐原を朱鷺が助け出しハッピーエンドなのですが、
あとがきの後に短編が収録されているのですが、本編が大変な展開にも関わらず
可愛いあの赤ちゃんキャラや単独でも存在感のある他の姐キャラも出ていて
そのやりとりでコミカルさも漂うのですが、短編は朱鷺が極道らしく借りを返す。
最後はピリッと締めながらも結局は嫁に敷かれているストーリーです。