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shukumei no kessen
作家さんの新作発表
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母国を追われ、現在は自身の持つ両性具有の身体と人々を虜にする魅力で、次代の国王候補、第一王子タオホンの愛妾になっているイリ。
しかし、退廃的なタオホンの、イリを人だと思わない暴虐の行為に、疲れ傷つくイリに、イリに淡い恋心を抱いていた弟王子・ヤンアーチェは愛憎半ばする複雑な想いを抱く。
そして、そんな兄の姿に国の未来を重ね、自分の愛する国の未来に不安を覚えずにはいられなかった。そんなヤンアーチェの不器用な想いを嘲笑うかのようにタオホンは、「国とイリが欲しくば俺を倒せ」と挑発してくる。
怒りを隠せないヤンアーチェは、兄から次期国王の座を奪い取ることを決意する。
ヤンアーチェは、イリに心惹かれているのにそのことを認めるわけにもいかなくて……
彼は彼で立場は複雑。
退廃的で、未来を描かないタオホンにも、きっと鬱屈した想いがあったんだろう。そして、イリは自分に価値を見い出せないから、いっそそんなタオホンと破滅することを望んでる。そんな切ないイリ……。
イリは多分、母国を追われてからずっと、死に場所を求めてたのかも知れない。
でも、そういうのって、求めれば求めるほどきっと遠くなっちゃうものなんだ。
そして、やっぱり、これだけあちこちの国の争いに巻き込まれれば、いつかはそうなると思ってたけど、ミハエルが死んだ!? の……?
なんていうか……使えないサーシャが残ってどうするんだよ!!
とか、ちょっと思ってしまった。
でも、別に運ばれてっただけだから、彼が死んでない!! っていう、淡い、淡過ぎる希望を抱いてたかったんだけど……。
作者さんに、後書きで「死んだ」と断言されてしまってるし、多分、死んだんだろうと思うけど……いったいどっちなんだ……?
私は別にミハエルのことが「めっちゃ好きだった!」ってわけでは、決してないんですが、どんな状況であっても、登場人物が死ぬのは悲しいんだ……。
自分の一部のようだった人間がいなくなった上に、自分を支配する者がいなくなったイリはいったいこれからどうするんだろう……?
イリは決して自分から望んで生きてるわけじゃないけど、誰にも殺されずに死ぬ事はできない人間なのだから……
どんどんどんどん続きが気になって来るようになりました。