end-all

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  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
3
得点
17
評価数
4
平均
4.3 / 5
神率
25%
著者
成瀬かの 

作家さんの新作発表
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媒体
小説
サークル
ひみつの、はなぞの。<サークル>
ジャンル
オリジナル
シリーズ
僕の悪魔-ディアブロ-
発売日
ISBN

あらすじ

「僕の悪魔」「憂える天使」番外編。
里玖がクラウディオつれられて母親に会いに行くお話ですが、日本で伝手(仕事相手?)として「若と馬鹿犬」のカップルも脇役で出ています。

表題作end-all

シチリアマフィアのドン、28歳
クラウディオの恋人で健気で可愛い少年、18歳

レビュー投稿数3

切なくて哀しい里玖の色んな思い。

仕事と称するクラウディオに連れられて、里玖が日本に帰国して東京在住の実母に会いに行く話。2段組で28頁という薄い同人誌ながらも中身はギッチリ詰まっていて、複雑な読後感に陥るけれど大好きな話。
視点は、里玖→ロベルト→里玖→フェランド→里玖と移っていく。

(里玖)
 クラウディオの仕事に同行することになるも行き先を知るのは空港で、それが日本であったことから家に帰されるのでは?という不安を覚えてしまう。護衛のフェランドとレンツォも共に関空から京都入りして、渡し船で宿に向かった先では、乾御門と長峰朗に磯谷(「若と馬鹿犬」のキャラ)の出迎えを受け、朗の超絶な綺麗さに見惚れる(笑)。2年ぶりの日本では「お母さん」のことを考えてしまったり、クラウディオのいつもと違う様子に捨てられる不安を消せなかったり、神経過敏状態となる。
 翌日、クラウディオに自由に過ごして良いと言われたため、母に会うため新幹線で東京に向かう。護衛はフェランドと長峰。列車内では、クラウディオの心中を察しきれずクラウディオの許可なしに過ごせる状況を不安に思う気持ちをフェランドに伝える。フェランドは言う。「何事にもけじめは必要」「ドンは母親に会う里玖と一緒にいて冷静でいられる自信がないから」と。けれど、クラウディオがいれば会いに行こうとは思わなかったと結論づける里玖。

(ロベルト)
 リクのことを話題にするフィオレンティーナに「リクは今、日本にいる」と教える。そして、母親と会うことでリクが傷つくことを心配するフィオに「今後のためにもリク自身がガゼッラ家を選んで、母親と決別すべきだ」と諭し、同時に信じようとする。里玖が必ず最後にはクラウディオを選ぶということを。

(里玖)
 変わらないアパートで母親と再会するが、お母さんは里玖を見ても怒りも喜びもせず「おかえりなさい」と言い、先ほど長峰に部屋から連れ出された揉めていた男は「新しいお父さん」だと言う。さらに「子供は苦手で、最後まで里玖の扱いに困っていた」との告白は、情の欠片も感じられない言葉であり、お母さんにとって自分は不要で邪魔な存在であったことを再認識してしまう。必死で笑顔を作りながら近況報告し、台所隅の自分の荷物を片付けて、お母さんに最後の別れを告げる。
 夜遅く宿に帰り着くとクラウディオが待ってくれていた。「いっぱい、して」とねだり、胸に開いた穴を埋めるかのように抱かれる。「僕を捨てないで」との懇願に、ドン・ガゼッラの顔で「捨てない」「離れる事など赦さない」と宣言してくれるクラウディオ。そして里玖の中で、クラウディオへの愛情が形を変える。より深く盲目的なものへと。

(フェランド)
 昼間の里玖と母親の酷い再会シーン思い出して、やりきれない気持ちになり、護衛より殺しの方が気楽だと思う。
 なお、クラウディオが乾と交わした約定により、里玖の母親は今後、付き合っているチンピラを通して乾に監視されることになっている。

(里玖)
 その後の帰国するまでの日々は、ガゼッラ・ファミリーで東京観光や食事を楽しむけれど、早くシチリアに、マンマの待つガゼッラ家に帰りたいと思う里玖。

2

殺して欲しい

『僕の悪魔』と『憂える天使』の番外編同人誌です。
『僕の悪魔』シリーズは大好きな作品です。
ああ、もう、皆さまにお読み頂きたいのに!本編は新品では手に入れるのが困難なんですよね…電子では買えるのに。

仕事で日本へ行くクラウディオに着いて行くこととなった里玖。
本編で里玖は売られるために二年前日本を離れていましたし、プロポーズされている自分がまさか帰されることはないと思いつつ、不安を抱えながら楽しい振りをしています。
ああ、相変わらず健気だね…

クラウディオは里玖へ選択権を渡し、現実と向き合う機会を与えてくれます。
籠の鳥とするのほ簡単だけれど、自分自身で進む道を決めて欲しいと思っているんですね。
もちろん不安はあって、だから着いて行くと言った里玖に寂しい顔をしていたわけですが。

すごく薄い本なのですが、愛に溢れています。
ずっと傍にいさせてくれないなら、そうできないなら殺して欲しいと願う里玖に切なくなります。
ただ、クラウディオの愛は変わらないと言い切れる終わりで良かったです。

5

天使が決めたこと

「僕の悪魔」「憂える天使」番外編。「若と馬鹿犬」のCPもゲストということで期待感ありましたが、このふたりについてはクラウディオ達を歓待する役目だけなので特に特筆すべきことはありませんでした。

クラウディオが珍しく里玖を仕事に連れて行くと言って連れられていくと行先は日本だった。母に会えるかもと思うと里玖は動揺する…

もう普段は最高にあまあまなCPですが、この日本編は里玖の母親が絡むので切ないというか里玖のかわいそうな面が全面に押し出されてちょっと悲しい気分に。
でも、母親と決別して心から里玖はガゼッラ・ファミリーになったのでした。
クラウディオが「決して捨てたりしない。離れる事など許さない。」と里玖に言うシーン、うるっとしてしまいます。

またイタリアへ帰ったららぶらぶでいちゃいちゃな日々なんでしょうナ♪
里玖、末永くお幸せに!

3

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