条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
松岡なつきが描く『FLESH&BLOOD』の原点――古代エジプト王朝にタイムスリップした、現代人とファラオとの灼熱の恋!
ryusa no kioku
先日ちるちるさんのアラブ関連記事で載っていたので手にとってみました。
全部本編、370Pほど。ちょっと厚め。
アラブといえばプライベートジェットで拉致監禁 と
勝手に思い込んでいたのですが
当作はエジプト古代王朝もので、飛行機はさすがになかったです。
松岡先生の作品は初めて読ませていただき、男前な文章 という印象でした。
挿絵の先生も初めてお目にかかりましたが、とっても美麗な絵でした。
お話としては攻め受けに惚れる というよりは、
古代エジプトの歴史的なお話が面白かったので萌。
タイムスリップしたアレンは、前向きな人間で、感じが良かったです。
王弟ネフェルは、真摯な忠義者で、それもまた良し。
最後ネフェルがとった手段は、気持ちもわかるけど、正直言えば
残していただきたかったなあ と思います。
二度と戻らない時間 という点で
最後はちょっとせつない気持ちになった本でした。
歴史BLの大家・松岡先生の、エジプトもの。
ここらって血統や権力争いの説明が面倒で長いんじゃ?と懸念しましたが、そんな事は全く無くてホッと安堵しました(~_~;)ゞ
タイムスリップしてしまった主人公アレンと王弟で将軍のネフェルの恋は、古代エジプトの歴史に沿ったものと現代に飛んだものと2度美味しく、それに“ツタンカーメンの呪い”とネフェルを絡め、こう来たか~と其々のシーンが面白かったです。
でも、ガツンときたのは、実在のアクナ―テン王(アメンホテプ4世の方が有名かな)です。
アクナ―テン王は、代々と続いたアメン信仰をバッサリ切り捨て、アテン信仰へ力ずくで変えたアテン1代こっきりの王とだけしか認識しておらず。
考えてみれば、常識人ではアマルナ改革なんて断行しない。
歴史上の人物をどう着色しようが自由なのですが、孤高で傲慢で唯我独尊な松岡先生のアクナ―テン王がズバリ正解だと、古に生きていたナマのご本人がちゃんと映ってました。
想像の主人公カプに、実在の王が狂気を秘めた貴人で奇人って、ワクワクが止まらなかったです(^o^)
読直後の“タイムスリップしたい病”に始まり、神官アイとBL的接触は?吉村作治先生はもう読んだかな?等々と長い妄想タイムも持てたし、彩先生の表紙だけでも、橘にはやっぱり「買い」の本作でした。
相変わらず『FLESH&BLOOD』に夢中なのだが、
作者が20年前に書いた原点とも言えるタイムスリップ物があるとのことで
手に取ってみた。
現在22巻にして、ようやくアルマダ海戦に突入したF&Bに対して
こちらは、ちょっと厚めの1冊で綺麗に完結。
しかも、行っちゃった先がF&Bの400余年前に対し、なんと3000年前!!
発掘調査の為に訪れたアレンは、エジプト・アルマナの地から古代エジプト
名高いツタンカーメン王の父、唯一太陽神を信仰したアクナーテン王の治世へ!
そこでアレンが出会ったのは、王の義弟にして将軍、
その世界では異形である黄金の髪のネフェル。
いかに考古学者といえど、古代エジプトの人々と会話ができるっていうのは
なかなか凄い話だ……とツッコミつつも、
キャラもカッコ良く、よくまとまってそれなりに面白く読む事ができた。
彼らは時空を超えて、20世紀に戻って来る。(片ややってくるだが……)
そこからの展開は、それこそアーガイル教授の言うように
ジュブナイル小説にしたら面白いような話なのだが、
詰め込み端折りという感じで、充分に書ききれているとは言えない。
後半ダイジェスト版という感じになってしまったのは残念と言えば残念だが、
まぁ、BL的には時空を超えた恋人が再会して、メデタシメデタシ……かな。
挿絵は、F&B後半担当と同じく彩さん。
黄金の煌めきが感じられるような美しい絵は魅力的。
もともとの旧版は波津彬子さんだったようで、こちらも見てみたい。
この本を買ったのは『FLESH&BLOOD』が好きで、その原点だと書いてあったからなんですが、読んでみると、関係なく普通に面白くて、古代エジプトもいいなあ…!と思いました。
内容は、考古学者である主人公アレンが遺跡の発掘調査中に崖が崩れて気を失ってしまい、目が覚めるとそこは三千年前の古代エジプトの王族しか入れない神殿にある「秘儀の間」だった。
そこで侵入者として王弟で将軍のネフェルに捕らえられ、牢屋に入れられる。しかし、そこには他の囚人もいて、アレンは囚人達に犯されそうになるも、すんでのところで事情聴取のために戻ってきたネフェルに牢から出されるが、石台に縛りつけられて鞭で打たれ、恐怖から、自分は未来から来たと告白する。ネフェルは当然それを信じないがアレンが嘘をついているようにも思えず、兄のアクナーテン王に判断を任せようと、アレンを引き合わせた。
アクナーテン王は平和主義で争い事を嫌っていたため、アレンを客人として扱い、その上、仕事を与えた。(王の言葉を神官文字で書き表す仕事。ちなみにアレンは考古学者だから古代エジプト語やらアッカド語なども大体分かる)
そして、ネフェルは兄を案じるあまりアレンから無理に情報を聞き出そうとするが、歴史を変えてしまう事になりかねないため、アレンは頑なに口を閉ざしていた。その事に怒ったネフェルはアレンを陵辱する。その後、ネフェルや王を排そうとする神官の手下によってアレンが毒矢を射られ、その看病をする内にネフェルは自分がアレンを好きだったのだと気付き、アレンもまたネフェルが好きだと気付く。
そうこうしている間に属領で起こった暴動を鎮めるためネフェルはアレンを残して行き、無事帰って来たが、王命に背いたして「秘儀の間」での謹慎を言い渡される。
だが本当は、王は狂信のあまり、ネフェルを犠牲として「秘儀の間」を完成されたものにしようとしていた。アレンはそれに気付き、ネフェルを助けようとするが、ネフェルは兄王の真意を承知で「秘儀の間」を守りそこで一生を終えようとしていて、アレンの説得にも応じない。
結局、王によって二人は閉じ込められてしまい、死を覚悟したが、二人共現代にタイムスリップする。
ここからまだ少し続きますが、敢てオチは言わないでおきます。もうほとんど言っちゃったけど。