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たとえ愛する人でも捕まるわけにはいかない――!! 熱血刑事×義賊の青年のジェットコースターラブv
tsukiyo no ban niwa ki wo tsukero
昼間はレトロな喫茶店、夜は会員制女装バー…
実際は、今、巷で噂の「Love is Justice」(愛こそ正義だ)という
窃盗団のアジトだった。
何故彼らが盗みを働くのか…
研究者であった父親が幼い彼らを残し、会社のお金を2億横領し姿を消した。
そんな彼らの面倒を見てくれたのが窃盗団のリーダー龍王。
父親が横領した2億を肩代わりしてくれた龍王に返済すべく
彼に従いお金を盗む。
ただし相手はヤクザや香港マフィアなど薬物に関するところからばかりで
お金だけ頂き(そしてそのお金はすべて寄付)薬は警察へという。
だが裏では何やら…
そんな生活の中で出会った2人。
刑事の林道に窃盗団の海。
2億まであと数回の窃盗となったとき浮上してきた父親の影。
今までの窃盗は返済のためではなかった。
龍王は拉致されたと思われる彼らの父親を探す手がかりを集めていた。
だんだんと絞られていく組織。
そして窃盗中に刑事と鉢合わせで自分の存在がばれてしまう。
その情報を流したのがなんと彼らの父親?!
ここら辺りからお話急展開。
なんと組織に攫われたと思っていた父親は…
取りあえずこの1冊は序章という感じ。
正体がバレて林道の前から姿を消した海。
父親の奪還・更生の為に続ける窃盗。
目的後の2人の関係はどうなるのか凄く楽しみ。
最初の部分を読んでキャッ○・アイを思い出してしまったけれど、大抵の怪盗・義賊ってわりと派手なのに対して、この話に出てくる「Love is justice」は地味目に感じる。
だけど、個人的に怪盗もの・義賊ものは結構好きなので楽しめたし、この話は受けのほうが義賊って設定に惹かれたのが手に取ったきっかけ。
海、陸の兄弟が義賊として活躍している理由は行方不明となった父親の消息を掴む為。
義賊として世間を騒がせ、警察をやきもきさせている事を解っていてちゃんと罪悪感を感じている。
その一方で兄弟が昼間経営している喫茶店に置いてある、昭和マンガ目当てに足しげく通う刑事・拓真といい感じな空気が育っていくのも、お約束と分かっていながら何気にも見守ってしまう。
実は、義賊ライフを一番楽しんでいるのは「Love is justice」の陰ボス・エリザベスだったりする訳だけどね(笑)。
今回の話は以前に他レーベルで読んだ愁堂さんの小説と比べてキャラクターの心情が作中で汲み取ることができてホッとした。
この一冊ではまだいくつか種明かしされていない謎が残っていて、さあ、これからだってところで終わってしまったのは残念。
誕生したての純情同志なカップルのそれからも気になるし、陰の支援者・龍王が兄弟の父親の事をどう思っているかとか、レイジが仲間に加わった思惑、あと今回名前だけしか出てこなかった空くんって子もどんな子か気になるので、続きが読めたらいいな。