初恋の人はなかなか忘れられないようです

ターゲット

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ターゲット
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×26
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
3
得点
50
評価数
16
平均
3.3 / 5
神率
0%
著者
いおかいつき 

作家さんの新作発表
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イラスト
鬼塚征士 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784576140209

あらすじ

何でも屋を営む廉慈は、議員の息子にして熱烈に想いを寄せてくる嘉納を守ることに…。
一途すぎる年下エリートワンコ×元SPの美貌の何でも屋。

元SPにして現在はのんびり何でも屋を営む廉慈のもとに、かつて護衛していた議員の息子・嘉納が尋ねてくる。
SP時代の廉慈に憧れる嘉納から、再会を機にストーカーじみた執着をぶつけられ困惑する廉慈だが…。
「もう一度、キスをさせてください」――年下男の甘えが混じった懇願にほだされ、つい体の関係まで持ってしまう。
その上、嘉納が何者かに命を狙われ、何でも屋として彼の護衛につくことに…。
待てのできない一途犬×美貌の何でも屋v

表題作ターゲット

元大臣の息子でネット関係会社社長(29)
元SPの何でも屋,-39

レビュー投稿数3

男前受けがカッコイイ

元SPで受けになる廉慈と廉慈がSP時代に護衛も務めSPを退職するきっかけになった
大臣の息子でIT関連会社の社長で年下の嘉納との一途な片思いラブ。

廉慈のキャラクターがかなり男前で素敵なんです、一途でありながらもどこかヘタレ感が
漂う元大臣の息子からの長年の片思いに絆されて一線を超えてしまう展開で、
自由人でありながらも情の深さを感じさせて、潔くてヘタレワンコに絆される。
初めの印象は感情を表に出さないクールな攻めなのかと思えば好きな人を目に前にすれば
純情気味な恋心が透けて見えてしまう嘉納も意外に可愛く見えました。

内容は自分の父親のせいで一方的に片思いしていた憧れのSPの廉慈が退職してしまい、
父親のしたことに嫌悪と罪悪感を持っていた嘉納がある日偶然廉慈と遭遇。
今では流行らないなんでも屋をしている廉慈の姿を見て、ますます罪悪感と
同時に恋心を募らせて行く展開で、その思いが強すぎるのか一歩間違えばストーカー。
ニセの尾行依頼を廉慈に頼んだり、それがバレると元SPを尾行しちゃうのです。

それもバレてシュンとしちゃう姿は主に見放されたワンコみたいでしたね。
その相手に10歳近くも年下に好きですなんて告げられて次第に絆されてしまう。
そして嘉納が父親引退の地盤を引き継ぎ選挙へと言う話が出始めた頃から
嘉納に脅迫や危害を加えられる事件が起きて、廉慈が短期間のSPとして護衛することに。
事件性は意外に単純でそれほどサスペンス的なことはないのですが、
まもなく四十路になる男とそんな男が大好きで仕方ない年下男との関係が
とても読みやすくて面白かったです。
受けキャラがかなりいい感じで四十路には絶対思えないことも萌えだったかも。
あまりオヤジ臭のしない年の差カップルだったように思います。

3

なにげに棚ぼたチャンスなんだけど…

いおかさんの小説でよく見る年下攻め×なんでも屋の男前受け。
年下攻めの嘉納はワンコというよりもポーカーフェイスというか、淡々と気持ちを伝える中に落ち着きがあり、悟ったかの雰囲気があるのであまり坊ちゃん臭さを感じない。

嘉納は廉慈の事を、代議士の父親のせいでボディガードという天職を追われたと思い込んでいるが、そもそも二人には直接の接点がない。
廉慈に近づきたくても、まずは嘘の調査依頼をあっさりと見抜かれて、告白しても断られ、もう見込みもなくそれっきりかというところに、今度は嘉納自身が脅迫される羽目になった為に周りが騒ぎだした。

この流れで自らのピンチ(?)を機会に廉慈に警備してもらう事になって、棚ぼたチャンスをしっかりモノにした辺りに嘉納自身の引きの強さもあるかも知れない。
とはいえ、彼が持っているであろう(?)、本領を発揮するのは事件が解決したその後になるのかも。

一応、廉慈のほうも少しずつ顔を合わせ会話を交わすうちに嘉納に惹かれるって変化も出ているから、話はちゃんと恋愛成就までの過程を踏んでいる。

あと、脇役の喫茶店マスター・光洋との無駄のないあうんの呼吸もいい。
何もないのに嘉納がやたらと光洋の事を気にするってのも、恋人になりたての初々しさかな。

1

40歳手前の受けだったとは!

『好きこそ恋の絶対シリーズ』は楽しく読みました。
が、他のシリーズは自分の好みでなかったので、この作品はどうかなあと少々心配でした。


受けの河西廉慈は39歳でありながら、一見そうは見えない容姿の持ち主。
元警察官(SP)で、今はひとりで何でも屋を営み、地味に生きています。

攻めの嘉納孝義は容姿にも資産にも恵まれた元大臣の息子で、29歳。
廉慈が辞職したのは父親のせいだと思い込み、偶然見かけた廉慈に執着しています。


サラサラっとした内容で、廉慈が『警察辞めて落ちぶれた』ていでないので、スルッと読めてしまいます。
孝義はゲイですし、廉慈自体も貞操観念が高いとは言えないので、話の進みも速いです。
反面、隅から隅までジックリ集中して読まずとも内容は把握できてしまうという…(苦笑

中盤からは、父親の引退をきっかけに脅迫される孝義を廉慈が警護するという展開。
警護という内容ではありますが重々しさやリアル感は少ないので、『お仕事感』は薄いです。
だからといって恋愛感が濃いかというと、まったくそういう雰囲気もなく…
上記で触れたように廉慈の性格の性格のせいかもしれませんね。
サッパリしていて男っぽいというか。
もう少しどちらかに特化していると良かったなあと思います。

今回良かったのはイラストの鬼塚征士さんの挿絵。
廉慈が中年一歩手前ということを忘れさせてくれ、助かりました(苦笑
知らなかったんですよね、まさか受けさんがこんなお歳だったとは!
どうも自分年齢に近い受けは苦手です。

0

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