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いくらでも、もふもふするがいい。肉球も、好きにいじっていいぞ
yaju na lovely
もふもふシリーズ6作目になりますでしょうか、今回は攻めでモデルのトールが
人狼さんで、一応義兄弟になりますね。
それでも離婚した夫婦の父親にトールがそのまま一緒に暮らす受けになるルカが
母親と共に5歳まで住んでいたドイツを離れ日本で暮らしている設定です。
しかし、互いに相手を認識出来るかと言うと、トールはルカが大好きで番にと
長年思っている相手なので再会した途端わかりますが、ルカはそうはいかない。
それも本人の意思とは別にトールと父を嫌った母親から催眠&洗脳されて記憶操作され
ドイツで暮らしていた時間を一切忘れてしまっている。
さらに動物が大好きだったはずが、母親の洗脳によって犬は怖くて恐ろしくて嫌いと
思い込まされているのですからトールにとっては可哀想な話です。
モデルの仕事をしているトールの仕事現場にアルバイト要因としてルカが現れ
二人は再会しますが、初対面だと思っているルカ相手に傲慢で不遜な態度を見せるトール
それは自分を忘れてしまっていることにたいする怒りと悲しみ苦しさと一言では
言い表せない感情の発露なのですが無論ルカにわかるはずもなく、
仕事の打ち上げの時に無理やりトールに抱かれてしまうルカ。
トールにすれば長年恋焦がれた相手へのマーキング行動ですが、ルカには理解出来ない。
誤解とすれ違いで甘い雰囲気にはなりようが無い展開でした。
それに今までの作品の中でもモフモフ感が断然足りない気がしましたね。
イラスト表紙もイケメンに尻尾があるだけですから物足りない気がします。
最後まで完璧にルカが記憶を取り戻してのハッピーエンドというよりは
少し思い出しながら、結局は年下獣くんにほだされましたという感じですね。
そして他の5作品とどこかでリンクしているかと期待したのですが、
今回のお話は単独ストーリーで、ルカの父親で研究者でその学会発表が日本であるとかで
そこに参加しているのが1作目「魅惑のラブリー」の人狼黒河さんの名前がちらっと
出るだけに留まっていました。
出来れば次回作があれば、他作品とリンクなりがあってもふもふ具合がもっとあれば
なお嬉しいかもと思いましたね。
なかなか世界に入れずに終わってしまったので★2つ
トールのルカ大好き!な感じはツンとした性格や外見とギャップがあって良かったです。
誰が見ても格好良い人が、見た目平凡な人にぞっこんは読んでて楽しい。
ただ、ルカがトールに惹かれた過程がよくわかりませんでした。
小さい頃の記憶がない理由もさらっと明かされただけで納得できず。
話の流れだと父親もルカの記憶消したかったの?と思ってしまいますし、単純に母親が色々と酷くてイラットしました。
「もふもふ」とうたってる割にはそういうシーンも少ないですし、ちょっと期待し過ぎてしまっていたのかもしれません。
うーん、残念。