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kokou no shirohyou to aishuu wo fuujita otoko
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
牧山ともさんの新刊はBL外で、なかなか面白かったです。
この作家さんの描く攻めが結構好きでいつも新刊は読み逃さないのですが、
今回はAZさんの新レーベルと言うことでどんなものかと思っていたのです。
このレーベルのコンセプトはBLの原点に立ち返ったピュアで熱い純愛、
そしてさらりとしたBLと言うのがレーベルコンセプトなんだそうです。
そうすると、やはりファンタジーものでもどっぷり肉欲に陥らないさらりとしながらも
心に染み入るような作品になるのでしょうね。
まさに今回の牧山さんの作品はピュアな雰囲気でとっても素敵でした。
いつもの作者の雰囲気もありながら、でもピュアさを感じる内容で、
魅力的な脇役も出ていて、スピンオフも是非期待したい内容でした。
アズ文庫・ホワイト。今後もホワイトは文庫になるのでしょうか。
だとしたら私としては嬉しい…嬉しいけど、やっぱり恋愛要素が薄くて薄くて、そのへんは物足りなく思ってしまう。
さて。舞台は24世紀のTOKYOです。
世界の秩序が大きく変わり、国と国との境目が曖昧になった近未来のようです。
SFチックな世界観!と思ったんですけど、ほぼそういう描写はなかった…
逆に、千年以上生きる千早(BL的にむりやり属性を与えるならば受・人間)、
長寿種族のセルリア(むりやり属性で攻・でも若い)、周(不思議ちゃんな脇役・人間)が
強く過去から続く能力を匂わせるので、なんだか不思議な感じです。
千早が不老不死になってしまったのは、なんととばっちり。
でも千早は薬でどうにか治せないものかと、千年以上頑張っているのです。
そして吸血人豹のセルリアが千早を食料としなくてはならなくなったのは、なんと自業自得。
千早の血に問題ありなようで…
これは最後までお話の軸になるので、ネタバレはできないですね…
千早が不老不死であるがゆえの危険にさらされて、お話は急展開します。
ふたりには味方になる人たちが数人いて、そちらの面々でもお話を広げられそう。
とくに、ギメル(雇用主)と周!
スピンでないかしら…できればアズ文庫かアズノベルで。
千早とセルリアも、今後どうなっていくのかが気になるので、続きが出たら嬉しい…できればアズ文庫かアズノベルで。
地雷になりそうなのは、セルリアが痛い目にあうので(銃で撃たれたり)そういうのが駄目な人は少しだけ注意。
あと恋愛色はすごく薄い。
アズホワイトですが、Hシーンがないだけで普通のBLかと思いきや、そうではないのですね。
今後を仄めかす程度で終わってしまいました。LOVEと言い切っていいものかはちょっと疑問…?
Hシーン、無しなら無しでいいと思うのですが、私としてはもうちょい恋愛色が強めのほうが好みです…
今月続編が発売されるということで、設定に惹かれて手に取りました。前のレビュアーさん達が言うようにBL色は薄かったけど、設定が面白くてスルスルと読んでしまいました。
呪いのせいで年も取れずに死なない男・千早と吸血人豹一族の異端児・セルリアとの、徐々に信頼関係ができていく過程が萌えました。人と関わるのが苦手で孤独に生きてきたセルリアの素っ気ない返事と、飄々と受け答えしてる千早の、ちょっとコミカルでシュールな会話も面白かったです。1000年以上生きてるのに暗くなり過ぎない千早の性格も良かったし、1匹狼のセルリアがだんだん千早の傍が居心地が良くなっていくのも微笑ましかったです。
どちらが攻めかも分からないけど、孤独を愛する2人で仲が悪かったのに、セルリアが「道連れにならなってやってもいい」のセリフを言うまでになってて悶えました。
続編では、2人の恋愛面が進展してるのを期待したいです。
近未来・不老不死・モフモフ・吸血と、大好きな設定がてんこ盛りで楽しめました。脇役のキャラ達も、魅力いっぱいだったのも良かったです。