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jiai no tsubasa
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
薔薇シリーズのスピンオフ。
本書単独でも大丈夫ですが、時系列が過去作と重なっているので、シリーズ既読だとより楽しめると思います。
白鳥の姿をもつ稀少種「バーディアン」の王子・ユーリは
蒼真(虎の姿をもつ貴族悪魔)に誤って襲われる。
魔族の餌で、女王に献上する掟の
バーディアンを、蒼真は怪我が治るまで匿うことに。
「食餌」としてユーリの体液を頂戴する蒼真。
ユーリは蒼真にメロメロに、
蒼真もユーリを可愛く思うように。
しかし、バーディアンは魔族と交わると堕天してしまうので、挿入は我慢。
いつか女王が死に、自由な時代が来たら
一緒になろうと約束します。
やがて完治したユーリは仲間のもとへ帰るが、
その翼はかつてのような純白ではなく、堕天の証である漆黒に。一線を越えずとも、行為に愛があったためか、堕天してしまったのです。
そして15年後。
クーデターで女王は倒され、蒼真の甥である馨が新王子に。ユーリは、女王の治世に捕らえられたバーディアン達の解放を馨に頼むため、蒼真のいる日本を訪れ・・・
ユーリ(受)はとても不憫で健気です。
堕天により美しい金髪や王子の座を失い、
一族に蔑まれる日々。
それでも種族への愛や蒼真への恋心を
失わない彼は凛として美しい。
蒼真(攻)はどこまでも大人でマイペースで格好良い。
そこが彼の魅力なんだけど、ユーリとの温度差に少し切ない気持ちに(笑)
ユーリが、蒼真に失恋した馨に怒りを向けられ(馨は馨で不憫;)、蒼真が自分と一緒になるのは馨から逃れるため(それだけじゃないんですが)と悟り、それでも身の程をわきまえ謙虚に振る舞う姿に涙( ノД`)
馨たちも決して悪人ではないのですが、弱少種の身で、仲間を迫害した種族の中に入っていくユーリの孤独が切ない。
紲の優しいママっぷりが癒しでした(笑)
しかし、蒼真もユーリを大事にしています。
バーディアンの襲撃からユーリを庇ったり
怪我してるのに血で誓いの指輪を作ったり。
虎の姿でユーリとモフモフ~など
和むシーンもいっぱいありましたv
バーディアン迫害の歴史は
人間社会の縮図のようで切ないです。
同胞の敵討ちをするバーディアンも、返り討ちにする馨も、誰も悪くないから哀しい。
それでも、ラストのユーリと蒼真にほのかな救いが見えます。
仲間の死を嘆き、それでも蒼真と生きていきたいユーリ。
そんなユーリに、鎮魂歌を歌った後で自分のためにも歌ってくれと言う蒼真。
挿絵の穏やかに寄り添う二人と相まって涙を誘うラストシーンでした。
絡みはとても野性的でエロ美しい!
身も心も天使のようなユーリですが
蒼真に挿れたいという雄の欲望もあります。
蒼真の激しさを受けとめながらも、蒼真の臀部を揉みしだく…凄まじくセクシーな二人です☆
黒髪⇔金髪と変化する外見や、二人の身体から発せられる香りの描写にもうっとり♪
バーディアンには救済展開があるそうなので(あとがき情報)、ぜひ続編で読みたいです。
蒼真の話は、馨×蒼真だと思っていたので、表紙を見た時にはびっくりしました。
結構な衝撃を受けたのでしばらく時間を置いてから読んだのですが、読み始めるとこの組み合わせも良いな、と思いました。
馨が相変わらず蒼真を大好きなので馨が可哀想だと思うこともありましたが、家族を大切にする蒼真が家族としての馨との関係を変えたくないならしょうがないですね。
ユーリが、わりと序盤で蒼真に惚れ込み、もう一度会えるのかも分からない中で辛い生活に耐え、健気に蒼真を想う様は世界名作劇場の主人公のようだと思いました(笑)
表紙では黒髪だったユーリが口絵では金髪で「?」となりましたが表紙は堕天した後だったんですね〜。
髪や目の色が変わると凄くときめきます!
馨によって翼をもがれ(死んでしまった?)バーディアン達が可哀想でしたが、犬飼先生によるとバーディアンには救いがあるようなので、その話を読めるのを楽しみにしたいと思います。
それと、幸せな馨の話も期待して待ちます。
大好きな薔薇の宿命シリーズのスピンオフ、シリーズが一応最終を迎え様々決着が
付いたと思っていましたが、ホーネットの新しい王である馨の義父と言うか叔父になる
豹族の蒼真への求愛はどうなるのだろうと思っていましたが、同性同士の繁殖を目的に
しないような関係は絶対に獣である蒼真はしない感じだったのに、新キャラ登場で
こんなカップル出来ました!になりましたね。
お相手は悪魔貴族では無く、なんと天使と思える外見の白い羽を持つバーディアンの
王子様ユーリであります。
出会いはかなりデンジャラス、寒いロシアから日本に白鳥の姿で擬態して飛んできて
日本はいいところだなぁ~なんて仲間とはぐれたのに呑気に遊んでいたら
いきなり豹姿の蒼真に餌として捕食され危うく命の危機に陥るのです。
悪魔とバーディアンの関係性は捕食する側とされる側、あの倒された女王が
悪魔にとっては美味なバーディアンの血を手に入れるために乱獲して種族は今では
絶滅の危機に貧していて、唯一生き残ったバーディアンも30弱で雌が全て囚われてしまい
どうあっても絶滅するしかなさそうな雰囲気なのです。
このまま豹に食われて絶命するのかと諦めた時に豹が悪魔と気がつき、
囚われ生きながら血を永遠に抜き取られると思い人型に変容して逃げようとするが
初めに噛まれた怪我で動けない事態になり目覚めた時に何故か生きていて手当され、
悪魔に対して疑いながらも奇妙な関係がそれから2週間程続くのです。
ユーリは生まれてまだ20年くらいの王子さまで若干天然気味の雰囲気があって
更にピュアで一族の一夫一妻の掟をきっちり守るタイプで蒼真といた短い時間で
敵対する悪魔の蒼真に対して番になってと熱望しちゃいます。
この時点でまだ、あの女王は生きているので簡単に結ばれませんし、
蒼真のユーリに対する気持ちが憐憫以上にはあまり感じられない雰囲気もあります。
前作のスピンオフなので、時間的には女王が倒されるちょっと前からその後設定で
敵対する異種族同士の恋愛と、馨の蒼真への片思い、そしてユーリの一族と
悪魔との哀れなラスト的確執、充実の内容でワクワクしながらも切なさ堪能。
あとがきにはバーディアンの救いの道が残される展開を用意してあるとあったので
余りにもユーリの一族が哀れだったのでそのお話も早く読んでみたいと思いますね。
馨はいったいどうなるのか?なんだかんだと言いながらも大好きな蒼真の幸せを
叶えた形に収まった今作、馨にも是非幸せを与えて欲しいと願うばかりです。
今回も最高に面白かったです、次回作を早くも期待したい作品です。
蒼真のキャラクター設定のかなり大きな前提として、
「同性愛という生産性のないものはしない」みたいなのがありましたよね、
そういった文言はシリーズの中で結構何度も目にしましたし、
蒼真本人の行動や心情にもそれはしっかり根付いているように見えていましたので、
今回それがわりとあっさり覆された事だけが釈然としませんでした。
(決してあっさりではなかったのかもしれませんが、
設定の強固さから見たら少し変わり身が早いように感じざるを得なくて。)
そんな訳で、発売前からタイトルや粗筋等で蒼真のお話だと判ってはいても、
いまいちしっくり来ないのは如何ともしがたかったのでした。
ただ、内容についての感想は皆さん書かれているのに概ね同意ですし、
この物語はこの物語としてとても楽しく読みました。
(違和感はあくまで設定が簡単に変わってしまう事に対してであって、
蒼真の恋愛自体に拒否感がある訳ではないですしね。)
何と言うか、ルイと紲との結びつきとはちょっと違うし、
ユーリがいかにもな受けキャラじゃなく、どことなくリバを思わせるかのような
ニュアンスが感じられたことにも少し驚きましたが(※リバでは無いです)、
かえってその方が蒼真の相手としては納得でした。
相手が紲みたいなタイプだったらスピンオフを設ける意味が無い気もするし。
外見はわりと男前な感じなのに内面はお姫様の様でもあり、
ちょっとユニークで一途で、高貴な身分なのに紲に料理も習っちゃう、
そんな可愛らしいユーリを私も好きになりました。
また、バーディアンの存亡についてもいずれぜひ詳細を知りたいところです。
とりあえず、蒼真の相手が新キャラで良かったかな。
これまた蒼真のこれまでの言動から、また、蒼真と馨、二人のキャラ的な相似から、
蒼真が馨とどうかなる方がもっと道理に適っていないような気がしていたので。
しかし馨は少し行き過ぎた親愛の情とかじゃなく、本気で蒼真が好きだったのね、
そこまでの気持ちだったと知ってさすがに気の毒に思いましたが、
彼には彼の最愛がきっといるのでしょう。ちょっと楽しみ。どんな子かな。
いずれ馨の物語も読みたいですし、ルイの息子・ノアの物語もぜひ。
―とは書いてきたものの、本当はやっぱり蒼真には一歩引いた第三者と言うか、
これまでのままの冷静な観察者的な立ち位置でいて欲しかったなぁ…。
それと、恋でも愛でもないけど深い情が通い合う誰よりも気の許せる近しい人、
という紲との不思議な関係、それ自体を私はかなり気に入っていたのかも。
そして馨にとっても、「同性&近い血縁は範疇外」という理由でもって
蒼真は決して手に入らない存在であって欲しかったかな。
う~ん、私の好みがちょっと気難しいのかな…。
まあ、それくらい、蒼真はそのままでいて欲しかったなってことなんです。
攻め様の蒼真がかっこいい…!
今作は別作品のスピンオフで。蒼真はサブキャラとして登場していた時もかっこ良かったのですが、メインに据えた今作を読んでハマってしまいました。
何度も読み返してます。
攻め様は豹に変容する獣人系悪魔。
豹なので、本来子作りと関係ない男色には興味がなく。本能に忠実で奔放。
獣だから怠けもので気分屋…みたいな評価をされていたりするのですが、いざという時に男前過ぎてヤバイです。
受け様は不遇の絶滅危惧種鳥人の王子ユーリ。
白鳥の王子様です。美形で美声。肉も体液も悪魔にとって大変に美味で、蒼真を虜にします。前作には登場しない新キャラです。
王子なのに不幸キャラで、健気で、優しくしてあげたくなるタイプ。
豹だから男色には興味なかった蒼真がユーリに惹かれたのが、自分的には納得でした。
餌としても美味しくて、側にいて居心地が良くて、若くて未熟だけど健気で。
獣としての本能も満たされるし、男としても守りたくなるのがユーリなんだなと。
前作から読んでいて他のキャラも好きなのですが、蒼真の相手はユーリで良かった!と個人的には思います。
ストーリーは、ユーリにとっては不幸なことばかりが起こります。
それを嘆かず殊勝にい続けるユーリと、男前に支える蒼真に胸が熱くなりました。
前作カップルのルイと紲は命をかけた燃えるような激しい恋をしていましたが、蒼真とユーリはお互いを想い合ってじんわりと暖かい恋を育んでいく印象です。。
新キャラが登場する「薔薇の宿命」シリーズのスピンオフ作品。単独でも読めるように書いてます……とのことですが、やはり本編を読んでからの方が楽しめると思います。
しかし、本編であんなに新王・馨に懐かれつつも「同性愛には興味がない」と突っぱねていた蒼真の恋の相手はまさかの天使的な鳥人(バーディアン)の王子……というのにはびっくりしましたが、本編では描写されなかった時期の紲や馨の様子も読めて充実の一冊でした。(完全に有能な主婦になっている紲は、ほんとマメだなぁ…)
ストーリーはなかなかに悲しい展開が多い。バーディアンの王子・ユーリの運命はつらすぎです。そんな中で蒼真との間に信頼と愛を育んでいったことが救い。
読み応えのあるスピンオフでした。
〈注意〉作品へのネガティブな意見やネタバレが含まれています。すべて個人的意見に過ぎませんので悪しからず。未読の方は注意して下さい。
う~ん…。
ルイ×紲のシリーズは楽しく読めたし、『咲き誇る~』なんかは最初から最後まで勢いがあって面白かったです。
その流れで読み始めた今作ですが、なんだか釈然としない内容でした。
ユーリが出会ってすぐに敵種族である魔族の蒼真にベタ惚れしてしまうことや、あれだけ同性愛に興味の無かった蒼真が簡単にユーリを受け入れるあたりの違和感は許容範囲内でした。BLだしページ数の都合もあるのかもしれないし、と。
個人的に受け入れられなかったのはバーディアンの扱いです。(そこかい)
まず、王が代わったからと言っても「ホーネット」の看板を掲げている以上、「前の王がやったことだから今の王は無関係です」とはならないはずです。トップの座を受け継ぐ際には、前の王の罪や責任も受け継ぐことになると思います。それなのに馨にしろルイにしろ、あまりに軽いと言うか…。
ひとつの種族(バーディアン)を絶滅に追い込んだこと、虐殺したことの重みを登場人物の誰もちゃんと理解していないように思えて、そこがモヤモヤしました。
(「いや、そもそも彼らは魔族なんだから人間とは価値観が違うでしょ」とツッコまれたらまぁその通りなんですが(笑))
ルイや馨や蒼真をあくまで道徳的な魔族として描くのなら、そこら辺はきちんと掘り下げて欲しかったです。
まだ18歳の馨がどこまで知らされているか分かりませんが、前王が迫害した種族であるユーリに対する態度も何だかなぁ…でした。
たとえ恋敵だったとしても、ユーリは自分たち魔族がほぼ絶滅に追い込んだバーディアンなんだぞ?その態度は無いやろ~!と。
個人的には、バーディアンの設定をあそこまで過酷で悲惨にする必要があったのか疑問です。
同族が捕獲され監禁され、生き餌にされ、果てはレイプに虐殺…。
そりゃ生き残ったバーディアンたちも捨て身の復讐にでますよ!
本当に不憫でしたし、ユーリと蒼真の恋愛を追うどころじゃない気持ちになってしまいました。
あとがきによるとバーディアンには救済が用意されているということなので、それを希望にシリーズの続編『蜜毒の罠 薔薇の王と危険な恋人』を読もうと思います。
でも、馨の恋を応援できるかどうか…。
バーディアンたちに幸あれ(涙)