いつか王子様が

itsuka oujisama ga

いつか王子様が
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌3
  • 中立4
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
4
得点
30
評価数
13
平均
2.8 / 5
神率
7.7%
著者
弓月あや 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773087000

あらすじ

学生・太一が出会ったミステリアスな人は、綺麗なのに天真爛漫で、太一のペースは乱されまくり。でも、それには秘密があって!?

表題作いつか王子様が

バー経営者
18歳,高校生

同時収録作品今宵、王子様が

レビュー投稿数4

奇妙な作品でした

ちるちるの評価があまり良くないことにきづいたのですが、それも納得。
読んだことない破天荒なお話とキャラ設定で、とてもインパクトがありました。
よくも悪くもタイトルと印象全然違います…ロマンティックなシンデレラストーリー系かと思ったのですが…
なかなか忘れられないお話となりました。


学生の大地は道端で助けたゴージャスな美女とお付き合いすることになる、という最初はこれBLなのか?という展開が続きます。
助けた美女・海斗はオカマバーで働く男性なのですが、見た目が美女で女言葉なのでBLを読んでる萌えのようなものは待てども訪れず、これは外したかな…と最初は思いました。
海斗が、心も女の人の男性なのかと思ったからですが…

しかし途中で、海斗がなぜこんなお仕事をしてるかを知ってからはこのカップリングが変わっていてなかなか面白かった。
最初完全に考え方や仕草が女の人だなあと思った海斗がカッコいいというか、大地は大地でカッコいいのですが、あんまり受けでも見ない受けというのもタイプでした。

ストーリーは起承転結がはっきりあるタイプのお話でなく、そこがちょっと勿体ない。萌えるかどうかはかなり人次第だと思います。

3

心が壊れる前に王子様参上

予想に反したシリアス的な作品で、おとぎ話のような異国の王子様も出てこない
トラウマな心的外傷ストレスを抱えている高校生と双子の片割れで女装して
オネエ言葉でゲイバーの経営者との精神的に不安定なテーマがポイントの話でした。

出会いはブランド品に包まれ完璧モデルみたいな美貌で女装していた伽羅(海斗)が
ヒールを引っ掛けて転んで誰ともなく悪態や愚痴めいた呪詛を呟いて道路に
蹲っていた所に偶然居合わせたのが実家が武道の道場を経営している高校生の大地。

誰も振り向かない助けないそんな事態に男らしく相手に声をかけ助け起こす。
読み始めはまっとうな高校生男子かと思ったら、過去の幻影に囚われている
トラウマ持ちで、助けた伽羅(海斗)が既に亡くなっている母親にどこか似ていたことで
幻影に囚われたり、逆に伽羅(海斗)に現実に引き戻されたりします。

そして、母親に似ていると思った1番の理由が次第に大地の亡き母とのことで
伽羅(海斗)にも共通する危うさが見え始める。
双方ともに現実社会で一人で生きるには過去に囚われすぎて繊細な感じですが、
二人が出会ったことで互いに分かり合える存在になっていく、心がいつの間にか
失ってしまった欠片を互いに埋める存在になるような話でした。

双子の依存関係やその背景、正常と異常の境界線、読み手の考え方一つで
深くも浅くもなってしまうような作品かも知れません。
高校生なのにどこか達観している大地の男前ぶりが意外に好きでした。

8

キャラ強烈

受け様は武道をたしなむ目がキリっとした高校生で
まあ・・・真面目と言いますか誠実な感じです
表紙でもうかがえるように、目が印象的な受け様です

攻め様はお家に反発してオカマバーを経営している
女装しています

「王子様が」と題にありますが、受け様拾われてワッショイ系ではありませんw
お互い内にある、心の影におびえているのですが
これではシリアスで怖い感じかと思いますが
攻め様の女装&女喋りで緩和されてます(;^ω^)

自分的には好みから少しずれてしまいましたが
受け様のいたしている時の変貌ぶりはよかったです(*´∀`*)

4

全体に山があまりないかな

発売日前日に届きました、Amazon。
弓月さんの作品は初読みでした。
受け目線で書かれていて、心の声はカッコ内に表現されていますが、この手法はちょっと個人的には苦手タイプです。


受けの大地は顔立ちもキリリとした、進学校に通う高校三年生。
父の道場で空手をたしなみ、真面目で堅実です。

攻めは長身の流麗な容姿を持つ伽羅。
オカマバーを経営し、大地の通う高校のOB。


スタート(といっても、半分以上はずっとですが)は伽羅が女装しています。
排水溝にミュールのヒールをとられ転倒してしまった伽羅を、甲斐甲斐しく世話を焼いた大地。
ふたりの出会いは女装男と律儀で真面目な高校生。

そこまでは、まあ、あるかな?(ないか?)という現実の出来事ですが、その後の大地はおかしな幻影を見聞きし、『あれ?これって日常系じゃないの?』ってくらいぶっ込んできた感が満載でした(苦笑
『妖しい雰囲気が霧散する』とか、とにかく表現がオカルト?な感じが突如混ざってくるので、その度に読んでいて熱中が途切れて読みづらく感じましたね。

大地が幻聴のようなものを感じるのは過去のトラウマのせいなのですが、そのことを伽羅へ語るのも「え?もう?」という感じに唐突で、しかも相手の素性がまだイマイチ判然としない頃。

伽羅の方は完全に、最初に助けられた時から大地に対して興味やら暖かいものを持ったことはわかりやすいのです。
が、大地の気持ちの動きが唐突に感じましたし、伽羅の弟に対しての感情も同意できない部分が。
大地が「どうして好きになったのかわからない」と思うのですが、わたしもわからないよーと突っ込み入れたくなりました(苦笑

伽羅は大地に『小鳥ちゃん』とか『蜂蜜ちゃん』などと甘々に囁くのですが、ベッドではかなりSキャラです。
普段女装の時もサバサバしていますが、それ以上(笑
ギャップ萌えの方にはピッタリですね。

4

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