バグ

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バグ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神53
  • 萌×247
  • 萌16
  • 中立2
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
17
得点
503
評価数
123
平均
4.1 / 5
神率
43.1%
著者
夜光花 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
湖水きよ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
バグ
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784199007347

あらすじ

謎の怪事件を追う、警視庁捜査一課に身を置く飛留間七生。
事件の追跡中に、またしても殺人事件が発生してしまった!?
現場で特別捜査官の水雲と知り合った七生は、その殺戮が人間に寄生した虫の仕業
だと知らされる。そして、水雲こそが虫を退治できる異能力者だと言う。
七生は、特殊な能力を持った一族の長・水雲の補佐役となって虫と対峙することになり…!?

表題作バグ

特別捜査官 新枦水雲・28歳
警視庁捜査一課の刑事 飛留間七生・27歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数17

ゾンビの次は蟲!!

2013年刊。
薔薇シリーズが大好きな人ならば、高確率でこのシリーズにも嵌る可能性が高いと思うがどうだろうか?
異形のものを退治するバトルファンタジーで、ゾンビの次は蟲だ。
それも蜘蛛、ムカデ、蛇みたいなものと見た目色々な形態がありそうなので、寄生虫をイメージしたほうが手っ取り早いかも知れない。

自身が嫌悪感を察知する人が間もなく姿を消すといった不可解さに気付いた刑事・七生は、大量の血痕のみが残されているのに遺体が消えている連続殺人事件を介して特別捜査官と名乗る水雲(もずく)と出逢う。
程なくしてそれが人に取り付いた異形のもの=蟲の仕業という真相に辿り着くのだが、生理的に虫が駄目な七生には人の体内に潜り込んでいる蟲を察知する能力があると分かった事で、蟲退治を生業とする水雲と深い関わりを持つようになっていく。

水雲が七生に興味を示した途端に、素を出して独自のこだわりに目を輝かせる饒舌な変わり者だったと分かるのは、いかにも夜光さんの攻めキャラらしい。
水雲は人の記憶が操れる能力を持つが、それ故に対等な人間関係を築けなかった、と語る。
そんな人生の中で彼自身、恐らくはサイコパスのようになりかねなかったとも感じていたのかも知れない。
蟲退治をするお陰でまともな精神バランスを保っていられるとまで明言する辺り、その能力が効かない七生を『大事な人』と認めて周囲に言い切る価値観が独特だ。

BLとしての手ごたえはもう一押し欲しいところだが、まぁ物語の<起>から<承>
にかけてのところだからね。
蟲退治のルーツである新枦(しんばし)一族やら七生の出生の謎やらと、これからの展開の注目点は多い。

0

アタリ作品

1〜3巻読み終えてのレビュー。

夜光先生の作品はいくつか読んだのですが、これまでいまいち相性が悪くて。
読んでいる最中はとてもわくわくして先が気になって読むのに、読み終えると何だか熱に浮かされていただけだったような、むなしい気持ちになることがよくありまして。
楽しいのだけれど、恋愛小説を読んだ満足感が残らないな、というのがこれまで読んだ夜光先生作品の印象でした。

ですが、この『バグ』は違った。
ミステリーとしての側面や、ストーリー展開が面白いのは夜光先生作品全般に言えることですが。
この作品はそれだけじゃなく、攻めと受けの関係性にも、それぞれの個人にもすごく萌えました。
これは久々に当たった〜!と思えた作品でした。オススメ!

1

ゾワゾワドキドキ

虫嫌いのため、長く…本当に長く積み本してましたが、本棚整理をキッカケに読んでみました。
積んでた自分を殴りたくなる面白さでした!さすか夜光先生!!

大量の血を残すが遺体等が無いという不可解な事件を機に知り合う、捜査一課の七生と特別捜査官の水雲。
実は事件は人間に寄生した異様な『蟲』という存在のせいで、水雲は秘密裏に蟲を退治する人間です。
水雲は人の記憶を操れるが七生だけにはそれがきかず、また七生は蟲の存在を察する事ができるという…。

水雲が格好良いんです!
イケメンだし御曹司だしでかなりの高スペック。
育ちの良さからなのか「君」呼びもイイ!そんな攻めは好きだー!!
蟲をやっつけるのが日本刀ってのがまたしびれます。

1巻はHしたとはいえ、水雲と七生の想いは通じあってません。
萌えよりも、蟲の不気味さでゾワゾワしながら今後の展開にワクワクする感じでした。
しかし水雲の格好良さにやられたので神です…(笑)

1

恐怖感と官能

子供の頃から「怖い話」が好きでした。
アメリカ風のゾンビとか殺人鬼とかの怖さよりも、何か気持ち悪い気配とかにゾクッとしたりザワッとしたりという恐怖感を味わいたくなるのです。
BLでも「オカルトBL」とか「ホラー系BL」というと何となく手が伸びるのですが、ツボにハマるほどのザワッと感はなかなか感じられませんでした。
しかし、この「バグ」!
まだ1巻目なので何とも言えないのですが、死体無き虐殺現場、ただ1人の生き残りが写したビデオに映る動き回る黒い塊、何かワケのわからない事態が進んでいる、というこの怖い展開!
こういうのが読みたかったのよ!ともう釘付けです。
その上BLなんですから!水雲が七生にキスを仕掛ける場面なんてもうニヨニヨが止まらない。
1巻目ですからね…あんまり期待膨らませすぎるのも危険なんですが、あまりにも私の好みドンピシャなので…蟲が好きなんじゃないですよ。ゾクッと感が気持ちいいんです。
今後蟲の正体が余りにもグロかったら評価下がるかもしれないけど、この1巻は神寄りの萌x2で!

【追記】3巻まで読み終わり、一貫してガッツリ好みでしたので、評価を「神」に変更します。

4

蟲退治

遺体が消えるという怪奇事件を捜査するファンタジーサスペンス。
特別捜査官の水雲は蟲退治の能力をもった一族の人間。
一方の七生は蟲が異常に苦手な警視庁捜査一課の刑事。

人間に寄生する蟲をテーマにしたゾクリとするお話しでした。
蟲が苦手な人には読むのも辛いかな~。
私も蟲は得意ではないですが、水雲と七生のキャラが魅力的で読み物として面白かったので何とか読めました。

蟲が大嫌いな七生は、嫌いすぎて蟲の気配を敏感に感じ取ってしまいますが、水雲と一緒に行動するうちに、その能力がただの蟲嫌いからくるものではないと気づきはじめます。
七生は蟲使いなのか?! 2巻がはやく読みたいです。

4

むし、ムシ、虫、蠱!!

蠱退治する攻と、蠱を感知する能力を持つ受の話です。
サスペンス風ファンタジーという感じなんですが、結構精神攻撃が激しくて、読後の消耗が半端ない。

バグってタイトル、最初はIT系のなんとかかと思ったんですが、虫だ蠱だと出てきたあたりから、こっち系か! と、その時点て本を閉じそうになりました……。
虫とか蠱とか、とにかくウゾウゾモゾモゾゴゾゴゾとかいう音がダメな人は徹底的にダメな気がします。
ムカデとかクモとかは虫類とかに過剰反応する人もダメな気がします。
私は読んでる間中、ぞぞぞぞっと受とシンクロして鳥肌がずっと立ってました。
受の恐怖がリアルに分かるくらい怖い。
萌えとかもう、正直そんなものどっかの彼方に吹っ飛んで、ただただ怖気の立つ描写の連続で、ひぇっ、とか、うぉっ、とか随所で変な声が出る始末。
とか言いながらも、内容は結構面白く、次も気になるので続きを購入したのですが、この巻は導入編という感じで、二人の間に萌え展開はほぼありません。
次巻に期待。

個人的に、蠱がダメすぎたんですが、それ以上にダメだったのが挿絵。
好みの問題ですが、この方のはダメでした……久しぶりに挿絵を隠しながら読むはめに。

2

ムズムズ…

これは読むのを躊躇してて、なのにうっかり読んでしまいましたー!
受と同じく「虫」これが本当にダメなのです。
だから避けてたのになぜかKindle版ぽちっとやってましたw

が、とても面白かったので購入に後悔はないです。
ただかなり必死になって読みました。
またもや受と同じく吐きそうになりながら、読了。

余談ですが、アニメの「蟲師」は大好きです。あの蟲なら大丈夫なんですが…
こちらの蟲は現実の虫に近くてしかも大きいっぽいので、もう、あぁ思い出しただけでちょっとヤバいです^^;

さて、蟲が出てくる奇想天外なストーリーですが、人物設定がしっかりしていて、しかも謎もあっていいです。

水雲と七生とが仲良くなるのはまだ気持ちが伴ってと言うわけではないので、これは2巻以降に期待したいです。
とても続きが読みたいけど、怖い…

2

全能者の孤独

 他人の記憶や感情を自分の思い通りに操る能力を持っているーという時点で、万能で無敵で、悩みなんてない人かと思いました。でも本作の攻め、水雲に言わせれば、それは辛いなんてもんじゃなかったようです。その気になれば、好きな子に自分を好きにさせるのも、ベッドにつれこむのも意のまま。だけどそれって本物の恋愛とは程遠いシロモノ。もっとネガティブな感情だってたやすく他人に植えつけられる。どんな恐ろしいことでもできてしまう。

 全知全能の神さまの孤独みたいなもので、28歳の今日まで誰ともまともな関係を築けずにきた水雲。人間を喰らう巨大な「蟲」退治が生業の家に生まれ、過酷な闘いを運命づけられてきたけれど、全力で蟲に立ち向かっているときだけは何もかも忘れられたからよかった、とすらいう。そんな絶望を宿した彼が初めて出会った「自分の思い通りにならない他人」、それが七生でした。彼を繰り返し「僕の大事な人」と呼ぶ水雲。七生の方はいまいちその重みがぴんときてないようですが、水雲はチャラい口説き文句なんかで言ってるわけじゃない、七生を逃したら後はもうないくらい必死なんです。

 だけど七生も、そこは「思い通りにならない相手」の本領発揮で、簡単に恋愛モードには移行してくれない。七生から誘うようなかたちで身体の関係は比較的早々と持つけれど、それも「蟲」と感応した後の興奮をセックスで散らしているような感じで、最中はとっても濃厚なのに終わるとホントに「憑き物が落ちた」みたいに正気に返って、「なかったことに」とか言われちゃう。

 恋愛面では前途多難そうだけど、水雲、さすがに夜光さんが気合を入れて格好よく書いたというだけあって、文句のつけように困るくらいイイ男です。スーツもいいけど、着流しで日本刀振り回したりしてたらもう!「能力」なんかなくても、そのフェロモンだけでたいていの人はヤラレると思う。湖水さんの絵の男くさい感じがまたいいんだこれが。

 次の巻が出たと聞いて高揚したのもつかの間、皆様のレビューによれば、まだ完結してないのですね。手を出すべきか、出さざるべきか、うーん、悩む!

 これまで夜光さんのシリーズものは、「薔薇」といい「花」といい、巷の高評価につられて手を出しては「いかん、自分には合わん」と引っ込めてきたのですが、今回ははまっちゃいました。決して「虫」が好きなわけではないのですが・・・むしろ嫌いで、とりわけ30センチの「○虫」には悶絶しそうになりましたが。スパッと水雲にぶった切ってもらうと、ミョーに爽快感があるんだよね。

 

2

アニメ化希望?

寄生虫が人間を食うって、深夜帯でアニメ化されがちなラノベかコミックみたいな設定ですが、もし本当にアニメ化されたら、かなりはまりそうな位、SFとしても、事件物としてもおもしろかった。

最初からシリーズ作品として構想された第1作なので、この巻では蟲と、その蟲と戦う一族の存在が提示されるだけだが、不審な殺人事件の捜査に携わった主人公が、刑事として、蟲に対しての特殊能力者として、どのように関わって(巻き込まれて)いくのかは今後の展開をお楽しみに、ってことでちらちらと伏線もかいま見えるし、続きが楽しみ。

1

雀影

セルフつっこみ
本気でアニメ化を考えてみよう!
蟲は気持ち悪いけど、なんと言ってもそこはBLなので、登場する男性キャラクターがみんな美形設定、女性キャラがほとんど出てこないところもいい。
もともとBL的な恋愛要素は薄めなので、蟲とコンタクトした後のあのシーンだけをOVAにしちゃうかなんかすると、十分TVアニメでも行けるんじゃないだろうか。

早く続きを…!

作家買いです。

バグって、PCのトラブルとかの「バグ」かと勝手に思ってたんですが、「蟲」の方だったんですね。あらすじにも書いてありましたね。ちゃんと読めよ、自分、って感じですが。萌えるかって言われると萌えません(爆)。イヤ、失礼。だって蟲ですよ。しかも気持ち悪い系。

でも面白い!夜光花先生ならではのSF色満載のストーリーで、どうなるんだろうと一気に読みました。

内容は皆さま書いてくださっているので感想を。

とにかく虫に対して苦手どころか嫌悪感を覚えるほど受け付けられない七生。虫だけではなくて、特定の人に対しても同様の嫌悪感を感じてしまう。そして、その嫌悪感を覚えた人は謎の失踪を遂げて…。虫が苦手っていう人は少なくなくいると思うけれど、七生の怖がり方は少し異常で。どうしてなのか、ある特定の人に嫌悪感を感じるのはなぜなのか、などなどぐいぐいと話の中に引き込まれます。

水雲はとにかくカッコいいです。謎めいた雰囲気も良いし、刀を使うっていうのがまた良し。人の思考が読めるって、しんどいだろうなとちょっと気の毒に思ったりもしました。

お互いの能力が「蟲退治」という点で唯一無二の存在になる二人ですが、一度だけ事を致しますがまだまだ気持ちがつながっていません。夜光花先生らしく、濡れ場もエロエロでめっちゃ萌えました。でも「男と関係を持つなんて」と否定していた七生があんな風になったのはなぜ?理由があったのかなあ。

最後で七生が出会う人が気になります。どうなっちゃうんでしょうか…。

伏せんがいっぱい敷き詰められていて気になります。早く続きが読みたいです。

3

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