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夜光先生のオカルトファンタジーの新シリーズは私のツボにどんピシャリ。
気味の悪い蟲が出てくるのですが、その蟲の存在がかなり奇妙で怪奇。
受けになる七生は見た目チャラい雰囲気ながらもその見た目とは違ってかなり真面目な
刑事さんなのですが、ひとつだけどうしても苦手、それも気絶してしまうくらい
嫌いな嫌悪の対象が蟲なのです。
毛虫やムカデくらいならいざ知らず、カブトムシや蝶までいかなる蟲もダメダメで
それは物心着いた頃から既に蟲嫌いで、育ての親である叔父達の話から推察すれば
物心着く前の赤ん坊の頃から既にダメだったと言う筋金入り。
そんな七生が死体無き殺人事件を捜査している時に、その犯行現場で蟲が人を
襲っていることを知り驚愕する。
行くへ不明だと思われていた人物が実は蟲に食べられて姿を消している事が解るが
その捜査をしている時に攻めになる特別捜査官と名乗る胡散臭い水雲と出会います。
水雲の一族は代々蟲を密かに退治している一族で、近頃頻発している死体が無い
事件を水雲の持つある能力で警察や周りの誰にも知られないように密かに
蟲退治をしていて、唯一その能力が効かない相手が七生なのです。
そして七生の蟲嫌いにもある秘密があって、蟲に憑依されている人間を悪寒や嫌悪で
寄生された人間に感じることで蟲の存在を見極める力があります。
始めは本人も然程気がついていなかったことなのですが、水雲との出会いと
蟲の存在を知ったことで能力が研ぎ澄まされていきます。
シリーズ1作目は序章にしては内容の濃い展開でかなりワクワクと引き込まれます。
サスペンス要素や推理要素もあって、目が離せない感じでした。
今回発生した事件を捜査することで、七生は苦手な蟲と図らずも急接近します。
まるで運命にでも導かれている感じも後半はしますし、七生の出生の秘密が
もしかしたらかなりキーポイントに今後なっていくのだろうと思えます。
もしかしたら七尾は蟲使いの子孫で、水雲は蟲退治の一族、蟲を払う七生と
退治する水雲、蟲から人間を助けるためにする行為は同じような感じですが、
七生の蟲使いには、かなり危ういものが含まれている気がしました。
ラストで七生の前に現れた男の存在が過去に蟲と同化した蟲使いなのか?
七生との関係は、誰ともわからない父親と関係があるのか?
1冊かなり面白くて、大満足な内容なのですが、今後のシリーズを絶対見逃せない
そんな風な終わり方になっていて、まるで連続ドラマのいいところで続く~
じれったさを感じながらも次回作が楽しみで仕方ないです。
今までに拝読した夜光先生の作品では、「薔薇シリーズ」「忘れないでいてくれ」がすごく好きで、「不浄の回廊」はあまり合わないかな…という感想を持ちました。
ですので私は夜光先生の健気系の主人公が苦手で、クールだったり男前なカッコイイ系の主人公が好きなのだと思っています。
今作は、表紙イラストを見てカッコイイ系の主人公だと判断し、絶対に面白い!と確信を持って読みました。
予想通り七生も水雲もカッコよくて、大好きになりました。
私は夜光先生のネーミングセンスが好きなので名前も大好きです(笑)
湖水先生のイラストもピッタリで素敵です。
表紙を見ると、虫というより触手?と思いましたが、読んでみると普通に虫でした。
私は虫はそこそこ苦手という程度ですが、少し気持ちが悪いなと感じました。
ですがその気持ち悪さが作品の面白さを引き立てていて、サスペンスファンタジーといいますか、ハラハラドキドキと最後まで目が離せません。
読む人によるでしょうが、私はハラハラドキドキして先が気になり七生と水雲の恋愛面にうまく集中できませんでした(笑)
そこがなんとなく「薔薇シリーズ」を思い出させました。
最初は水雲が謎でしたが後から七生の方が謎につつまれてきて、二人は幸せになれるのか心配です。
早く続きが読める事を期待しています。
遺体が消えるという怪奇事件を捜査するファンタジーサスペンス。
特別捜査官の水雲は蟲退治の能力をもった一族の人間。
一方の七生は蟲が異常に苦手な警視庁捜査一課の刑事。
人間に寄生する蟲をテーマにしたゾクリとするお話しでした。
蟲が苦手な人には読むのも辛いかな~。
私も蟲は得意ではないですが、水雲と七生のキャラが魅力的で読み物として面白かったので何とか読めました。
蟲が大嫌いな七生は、嫌いすぎて蟲の気配を敏感に感じ取ってしまいますが、水雲と一緒に行動するうちに、その能力がただの蟲嫌いからくるものではないと気づきはじめます。
七生は蟲使いなのか?! 2巻がはやく読みたいです。
子供の頃から「怖い話」が好きでした。
アメリカ風のゾンビとか殺人鬼とかの怖さよりも、何か気持ち悪い気配とかにゾクッとしたりザワッとしたりという恐怖感を味わいたくなるのです。
BLでも「オカルトBL」とか「ホラー系BL」というと何となく手が伸びるのですが、ツボにハマるほどのザワッと感はなかなか感じられませんでした。
しかし、この「バグ」!
まだ1巻目なので何とも言えないのですが、死体無き虐殺現場、ただ1人の生き残りが写したビデオに映る動き回る黒い塊、何かワケのわからない事態が進んでいる、というこの怖い展開!
こういうのが読みたかったのよ!ともう釘付けです。
その上BLなんですから!水雲が七生にキスを仕掛ける場面なんてもうニヨニヨが止まらない。
1巻目ですからね…あんまり期待膨らませすぎるのも危険なんですが、あまりにも私の好みドンピシャなので…蟲が好きなんじゃないですよ。ゾクッと感が気持ちいいんです。
今後蟲の正体が余りにもグロかったら評価下がるかもしれないけど、この1巻は神寄りの萌x2で!
【追記】3巻まで読み終わり、一貫してガッツリ好みでしたので、評価を「神」に変更します。
虫嫌いのため、長く…本当に長く積み本してましたが、本棚整理をキッカケに読んでみました。
積んでた自分を殴りたくなる面白さでした!さすか夜光先生!!
大量の血を残すが遺体等が無いという不可解な事件を機に知り合う、捜査一課の七生と特別捜査官の水雲。
実は事件は人間に寄生した異様な『蟲』という存在のせいで、水雲は秘密裏に蟲を退治する人間です。
水雲は人の記憶を操れるが七生だけにはそれがきかず、また七生は蟲の存在を察する事ができるという…。
水雲が格好良いんです!
イケメンだし御曹司だしでかなりの高スペック。
育ちの良さからなのか「君」呼びもイイ!そんな攻めは好きだー!!
蟲をやっつけるのが日本刀ってのがまたしびれます。
1巻はHしたとはいえ、水雲と七生の想いは通じあってません。
萌えよりも、蟲の不気味さでゾワゾワしながら今後の展開にワクワクする感じでした。
しかし水雲の格好良さにやられたので神です…(笑)
1〜3巻読み終えてのレビュー。
夜光先生の作品はいくつか読んだのですが、これまでいまいち相性が悪くて。
読んでいる最中はとてもわくわくして先が気になって読むのに、読み終えると何だか熱に浮かされていただけだったような、むなしい気持ちになることがよくありまして。
楽しいのだけれど、恋愛小説を読んだ満足感が残らないな、というのがこれまで読んだ夜光先生作品の印象でした。
ですが、この『バグ』は違った。
ミステリーとしての側面や、ストーリー展開が面白いのは夜光先生作品全般に言えることですが。
この作品はそれだけじゃなく、攻めと受けの関係性にも、それぞれの個人にもすごく萌えました。
これは久々に当たった〜!と思えた作品でした。オススメ!
シリーズ第一作目。
人に寄生する謎の「虫(蟲)」と戦う特殊能力者たち。
海外ドラマと和風ファンタジーを掛け合わせたような設定で、エンタメ感抜群。
攻も受も男前で、なかなか好感触の第一巻でした。
※虫の詳しい描写は少ないので、グロ苦手な方も読みやすいと思います。
チャラい見た目とは裏腹に真面目な刑事・飛留間(ヒル)。
頻発する「遺体持ち去り事件」を、
特別捜査官の水雲(モズ)と協力して捜査することに。
先祖代々「蟲」と戦ってきた水雲に関わることで
飛留間も、自身のなかに眠っていた特殊能力に目覚める。
それは「蟲」を感知し、人の体から追い出す「蟲使い」の力。
蟲を感知する飛留間と、切る水雲。
モズヒルコンビは、蟲を作り拡散する人物「バグ」を突き止めることが出来るのか?
主人公ながら、謎の多い飛留間(受)。
正義感の強い良い奴ですが、ダークサイドに落ちる気配も…。
(あとがきにあった『二面性』って何だろう)
正体不明の父親の存在や、
遠い昔、飛留間と同じ「蟲使い」が蟲と一体化して
命を落としたことが鍵になりそうです。
水雲(攻)は、飄々とした男前で格好良いけど
人の思考を操れる能力のせいか、性格は結構ドライ。
これから飛留間と関わることで変わっていくのでしょうか。
水雲が、飛留間が蟲と一体化したら切ると断言していましたが
これが伏線になる予感。
BL的には、飛留間は能力を使ったあと欲情するという設定で
事件解決後、自ら誘う形で水雲に抱かれます♪
…が、まだ恋愛関係とは言い難く。
飛留間は素直じゃないし、水雲も飛留間を「大切な人」と言いつつどこか冷めています。
謎が散りばめられており、大変続きが気になる引き。
ほかの能力者たち(水雲の家族)も個性派ぞろいで、今後の展開が楽しみです♪
それはまるで、「MIB」か「遊星からの物体X」かはたまた「蟲師」か
虫が苦手な御仁にはヒエ~となる描写も含まれながら、実に実に面白そうなシリーズが始まりました♪
こんなで恋愛は一体どうなるの?と思えば、そこはなるほど!
実に巧みな夜光さんの作品設定と進行によりそれは補われていき、物語の面白さと共に実にエンタメ作品としてドキドキワクワクさせてくれました。
わかりやすいのがいいですねv
遺体のない無残な血痕だけが残るという謎の失踪事件を追う刑事の比留間七生だが、彼にはザワザワした感覚と気持ち悪さを覚える人間を感知する不思議な特性があり、その人間が後に失踪者になるということに気がついたことから、そういう嫌悪感を抱く人間と出会った時に記録をしておくことにしたのです。
そして起きた死体なき殺人現場で特別捜査官と名乗る水雲(モズ)と出会います。
再び発生した5人失踪事件で残されたホームビデオ映像から、その中の一人が七生が記録を残した青年だと判明し、突然水雲が七生に興味を持ち始めます。
その事件を追う中で、七生は自分の特性を水雲に語り、そして水雲の正体を知ることになるのです。
水雲が七生に全く興味がなかったのに、突然興味を示し出したとおもったら「大事な人」と呼んでいます。
仕事の上で大事なのかとおもいきや、それもなくもないけどそれ以上の意味も含めた大事な人だと(驚!)
それは水雲の能力に関係して、彼の記憶を操作できる力が七生には全く効かないというのがどうやら「大事」の要因なんだそうです。
それによってまともに人とつきあえないみたいで、、、しかも虫の存在を察知する能力がある七生というわけですから、実に水雲には待ち望んだ人物ということか。
七生と1歳しか違わないのに、妙にカッコイイです。
それには刀を使うというのがあるかも♪
刀描写の話好きなんです(個人的嗜好)バッタバッタと斬る姿、着流しで刀を持つイラストは任侠ヤクザかと(笑)
超金持ちの次男ということで、とんでもスゴイ家に住んでました、ハイ。
そういう突飛なのも、設定が設定だけに現実離れしていていいですね♪
さて、七生です。
刑事なのにチャラ男に見られる外見・・・そのイメージはイラストが付いていてもちょっと想像がつかなかったのですが、それで多分捜査には得をしているのか?
さておき、彼は両親が亡くなり叔父夫婦に引き取られて育っています。
とても虫嫌いで家には殺虫剤がいっぱいあるとか、どんだけ嫌いなんだー!っていうくらい嫌悪している。
しかし、ただ虫を感知するだけじゃなくて虫の感情まで感知することができるのだということが後にわかってきます。
それが、この先の展開の大きな要素であり、その能力を持つ七生が何ものかを語る要素になっているのですね!!
七生は男でも女でもどっちでもな人ですが、水雲を最初は拒否してます。
カラダの関係も持ちましたが、それは好きだからという感情ではまだありません。
友達以上恋人未満と水雲が言ってましたが(笑)
そちらも、どうなんでしょうね?互いになくてはならない存在としての心からの結びつきになっていくのでしょうか?
ラストが非常に気になる部分で終わっております。
次が楽しみですv
夜光さんの新しいシリーズもの。
現在が舞台で、推理と特殊能力といった夜光さんらしい作品かなと思います。
受けは刑事の飛留間。
母とふたり暮らしでしたが幼い頃に亡くなったため、叔父夫婦に引き取られ、我が子同然に愛情持って育てられました。
大の虫嫌い…というより、虫に恐怖を感じます。
攻めの水雲は、特別捜査官と名乗り現れます。
しかし、実は先祖代々ある使命を持ち行動している家系の次男で、その行動は影で一般人には内密に行われているという特殊な存在。
この作品の中心は、『蟲』という人間に寄生し宿主の内臓を食べ尽くすモンスター。
水雲はそれを倒すことができ、さらに人の記憶を操作する能力も秘めている、一族でもかなりの能力者。
飛留間はなぜかその蟲を感知でき、蟲に寄生された人物へ言い知れぬ嫌悪を感じます。
飛留間が追っている『死体が見つからない殺人事件』でふたりは出会い、自分の記憶操作能力が効かない飛留間へ水雲が執着していきます。
ただし執着といっても水雲は、夜光さんがよく書かれる病的攻めキャラとは違うかな。
どちらかと言えば、『花の残像』の須王のような紳士的な部分があります。
水雲は自分の能力で相手を支配できてしまうため、恋愛に興味を持てなくなっていたんですね。
そこへ、その能力に左右されない飛留間が現れ、感動し、側にいて欲しいと考えます。
性格は変わっていると言えますが、強要せず飛留間の自由意志を尊重する水雲はなかなかにイイ男です。
今後、飛留間がなぜ蟲の存在を感知できるのかということや、存在が不明な父親の存在がキーとなると思います。
『バグ』というタイトルの意味も。
続きがはやく出てくれないと、緊迫感が薄れてしまわないか心配……
夜光さんの作品の中ではかなり読みやすい部類に入ると思いますので、ぜひ手にとって頂ければと。
今後の期待を込めて、萌2です。
作家買いです。
バグって、PCのトラブルとかの「バグ」かと勝手に思ってたんですが、「蟲」の方だったんですね。あらすじにも書いてありましたね。ちゃんと読めよ、自分、って感じですが。萌えるかって言われると萌えません(爆)。イヤ、失礼。だって蟲ですよ。しかも気持ち悪い系。
でも面白い!夜光花先生ならではのSF色満載のストーリーで、どうなるんだろうと一気に読みました。
内容は皆さま書いてくださっているので感想を。
とにかく虫に対して苦手どころか嫌悪感を覚えるほど受け付けられない七生。虫だけではなくて、特定の人に対しても同様の嫌悪感を感じてしまう。そして、その嫌悪感を覚えた人は謎の失踪を遂げて…。虫が苦手っていう人は少なくなくいると思うけれど、七生の怖がり方は少し異常で。どうしてなのか、ある特定の人に嫌悪感を感じるのはなぜなのか、などなどぐいぐいと話の中に引き込まれます。
水雲はとにかくカッコいいです。謎めいた雰囲気も良いし、刀を使うっていうのがまた良し。人の思考が読めるって、しんどいだろうなとちょっと気の毒に思ったりもしました。
お互いの能力が「蟲退治」という点で唯一無二の存在になる二人ですが、一度だけ事を致しますがまだまだ気持ちがつながっていません。夜光花先生らしく、濡れ場もエロエロでめっちゃ萌えました。でも「男と関係を持つなんて」と否定していた七生があんな風になったのはなぜ?理由があったのかなあ。
最後で七生が出会う人が気になります。どうなっちゃうんでしょうか…。
伏せんがいっぱい敷き詰められていて気になります。早く続きが読みたいです。