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furachi ni ochitai
作家さんの新作発表
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このシリーズ、もともと『中身が詰まってる』というのとは程遠いんですが、これはその中でも内容は薄いような気がします。
勇真(本編『いとしさは罪じゃない』の受)と間違われて拉致される(というかついて行く)深里。
それには勇真を孫と思い込んだ傍迷惑な資産家社長が絡んでいたんですが、片瀬がその社長を詐欺のターゲットにして・・・まあこの詐欺も結構あっさりだしね~。そもそも『詐欺師』というキャラクターがどうにも好きになれない私には、まったく興味なかったし。
う~ん、やっぱり片瀬がダメだ、私は。この『ダメ』は『ダメ男』って意味じゃなくて(だからって『イイ男』でもないだろうけどさ、コイツは)、単に私の好みに合わないってことです。『詐欺師』っていうのを別にしても、もうすべてが無理なんです。
イヤもう、考えれば考えるほど片瀬は私の『キライな攻』タイプにことごとく当てはまるんです。捻くれてて意地が悪い、言葉が足りない(故意に言わない)、その上S気質。こうして挙げてもすべてが私のダメ要素ですよ。好きになりようがない。
深里はねえ、もういいかな、これで。
最初はなんともアホすぎてどうしようもないと思ってたんですが、片瀬があんまりなのでなんかさすがに可哀想になって来たというのか・・・見るからにではないけど、ホント健気なんですよね。一途だし。
このシリーズ『好き!』とは到底言えないのに(とにかくキャラクターがダメだから)、なぜか読み返してしまう。だからって設定やストーリーが秀逸だと思ってるわけでもまったくないのに。なんとも評価に困ってしまう作品なんですよ。
本来、というのも変ですがこのシリーズは所謂『キャラ萌え』で楽しむ方が多いんじゃないかな~と感じるんです。そういう意味では、私はキャラクターがダメなんで、今ひとつ乗りきれないのも当然なのかな。
もともと私、BLにおいての好き嫌いはかなりハッキリしてる方なんですが、なんでここまでダメ要素が詰まってるのに読み返してるのか、自分でも不思議なくらいです。読むたびに『もうこれで最後にしよう・・・』と思ってるのに。
理由の一つは間違いなくイラストですね。
1作目のレビューにも書きましたが、赤坂さんのイラストがもうピッタリでそれだけでシリーズに対する印象アップしてる気がします。だから読むたびに『もうこれでやめよう』と思ったはずなのに、なぜかまた読んでんですね~。