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麗しき男に魅了され惑わされる
uruwashiki mashou no rouraku
美貌のモデル、アーサーが攻め役で登場しているのですが、見た目は中性的で
女にも男にも見える妖艶で色気垂れ流しで受けになる元モデルで今はブランドの
プレスとして裏方にいる、受け像には見えない180㎝超えの精悍な男前な三神を
抱くと言うのは倒錯的な気がします。
三神が昔モデルや俳優をちょっとしていた時、有名な映画監督の作品にチョイ役で
出ていたことがあり、名前すら憶えていないと思っていた相手から、
豪華なクルーズパーティーに招待される。
三神が働くブランドのデザイナーで同じく元モデル仲間の友人に一緒に行きたいと
願われ、行く予定の無かった監督からの誘いをうけることになる。
友人は仕事の糧に男にも女にも見えると言われる有名なモデルのアーサーに会いたい為に
三神に頼み込んだのですが、三神はそのアーサーを一目見て欲望を掻き立てられる。
そして、何故かアーサーにも誘われ互いに見知らぬ相手なのに抱き合ってしまう。
三神は抱き合った後のアーサーの態度で1度だけの遊びの相手なのだと自嘲するが、
その後もアーサーに身体を何度も奪われる。
船上での一目ぼれ的な展開ですが、アーサーが三神に近づいたのは、
映画監督と関係があるのです。
映画監督の過去の恋とアーサーの出生の秘密、実父への復讐心に巻き込まれる三神。
年下アーサーの強気で傲慢な我儘に振り回される三神ですが、ラスト方面で見せる
アーサーの歳よりもお子様に見てしまう感じがギャップ萌えします。
出会いは含みのあるものですが、次第に本気の恋に落ちてしまう。
きっと思いが通じ合った本編後は年上の三神に甘え倒すような気がしました。
私も見たことがあります、美しすぎる男性モデル。一時期話題になっていましたね。
アーサー(攻)はそういうモデルさんをモデルにした人物だそうです。
一度だけ一緒に仕事をした映画監督から招待され、セレブの集まるパーティ(地中海クルーズ!)に出席することになった三神(受)が、美しすぎるアーサーに囚われていく…みたいなお話です。
評価は萌えか中立かで迷ったのですが、ギャップのあるアーサーのキャラクターで萌えかな、と。
アーサーはなんというか、もう最初からイヤラシイ(笑)
最後のほうに明かされることなので伏せますが、なーんか最初からいかがわしい雰囲気がダダ漏れてるのです。とにかく不思議な男です。
遊びのように振舞いながら、激しい嫉妬のような感情も見せる…みたいな。
とあるトラウマがあって、大きな目的のためこのパーティに参加しています。
そしてそれに振り回される三神ですが、こっちがちょっと…
彼に関しては説明が少なすぎて萌えまで感じられなかった。
というか、この物語は最初から最後まで三神視点なのに、彼に関しては分からないことが多いのです。
なぜ有名な映画監督が身の上話を若い三神にしたのか、一度だけ仕事をしただけの三上をパーティに招待したのか、なぜアーサーに惹かれるのかとか。
とくに映画監督の身の上話と、パーティーに招待された件が分からなさすぎて、読み終わった後でも「???」となるのです。
一応、三神なりに「こうだからだろう」ということは書かれているのですが、全然理解できない…というか、突拍子もなさすぎて「なんでやねん」と言いたくなるというか…
(三神の考えどおりだとしたら、監督がエスパーすぎてそれこそおかしいと思う)
ということで、キャラクターとしてはアーサーが萌えなんですけど、物語としては中立かも~と思ってしまいました。
この表紙の右にいる攻めとなる金髪の男性。
今回のお話は、一時ネットでも話題になった”女性モデルもこなす女性よりも美しい男性モデル”彼を見て、そんな外見を持つキャラクターを攻めに持ってきたそうです。
舞台は、ハリウッドの名監督のパーティーが行われる豪華客船で、出席者は名だたる有名人やモデルや映像関係者や、そんなセレブ臭のする設定ですが
主人公となる日本人の三神謙介は、元モデルという設定でありながら何となく華のあるキャラクターではなかったです。
いや、むしろヘタレ気味の癒し系かも?
モデル時代、そこそこ売れてコレクションにも出て、賞の常連であるハリウッドの監督の撮る映画に代役に抜擢されて役者もやったが、彼に言われた言葉を考えてその世界から足を洗い、友人である中川が立ちあげたファッションブランドのプレスとして働いているのが主人公の三神。
そんな彼に突然舞い込んだ、監督の名前で出された地中海アドリア海で行われるクルージングで行われる催しの招待状。
すでに十年以上経ち、交流もないのにどうして?と思いながら、中川の積極的な押しによりミラノコレクションと合わせてそれに参加することになった。
そこで、目を奪われた女性とも見える日差しを一身に浴びたような美しい人。
夜のパーティーで再び彼に会い、いきなり押し倒されて抱かれてしまう。
彼が中川も是非彼とコンタクトを取りたいと切望している今注目のモデル・アーサーだったのでした。
今回のクルージングは体調を崩した監督の最後の作品になる、アーサーのPVを撮る趣向でもあったのです。
その後も、アーサーは三神に人と連れ立っている時はつれないそぶりをして見たかと思えば突然押し倒してきたりして、一体彼にはどんな思惑が?
普通で考えて全く接点も執着理由も不明なのにどうしてアーサーが三神を襲うのかわかりませんが、その理由というのが、ラストに明かされる事によって意味をなすのです。
しかし、その理由を聞かされても、、、うーーーん、、、(汗)
監督が三神を呼んだ理由も、彼に誰にも打ち明けた事のない自分の過去の女性の事を話したからと言っていましたが、どうして三神なのか?
その多分きっとあるであろう ”三神の何か持っているモノ” がよく解らなかったのがモヤっとする原因だと思います。
三神自身もわけもわからず快感の波に飲み込まれていますから。
どうやら、人を惹きつけるというより「ほっとさせる」「思わずこの人なら」と思わせるものがあるんでしょうが、そういった何かをエッチシーンに大量に割くより打ち出してほしかったのです。
むしろ、三神は業界関係者なのにアーサーに関心がないとか知らないとか(見てなかったと言っていたが)、仕事も中川に比べて精力的じゃなくてヤル気が全く見られないし、何だか流されているだけの、そして恋愛も今一つぱっとしないで中川に片想いしていたとか、とても冴えない印象なのです。
アーサーについても、後にこの仕事を受けた事自体が母親に関する事項の復讐といっていて、それで三神が唯一招待客の中で監督との関係がわからなかったから接近したと言ってましたが、それがエッチか!?と唐突感も否めない。
彼の美しさについても、最初の出会いの印象のみで今一つ伝わってこなかった。
文章はシリアス目に描かれて軽い感じもしないし、設定は悪くないと思うんだけど
全体的に雰囲気は何となくわかるのですが、キャラクターや展開のインパクトが弱くて何に萌えていいかわからなかったのが残念でした。