いとこいし

ito koishi

いとこいし
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×29
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
54
評価数
15
平均
3.6 / 5
神率
0%
著者
栗城偲 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥580(税抜)  
ISBN
9784041010631

あらすじ

華道の同じ流派に属しながら、自分にだけ嫌がらせしてくる次期家元候補・龍鳳が嫌いな弓弦。会合の際、龍鳳が控え室で自分の写真に頬擦りする姿を目撃した弓弦は、勢いで告白され、挙げ句押し倒されてしまい…! ?

表題作いとこいし

華道志納流暫定家元候補、26才
ブライダルフラワーコーディネイター、26才

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数5

ヘタレ攻め

幼なじみの従兄同士、
意地悪されて嫌われていると思いこんでいたら、
実は、
好きな子ほどいじめいたい的な、
好きすぎて意識しすぎて自然に仲良くすることが出来なくなっちゃった的な、
で、
それがばれたら、途端に大暴走。
みたいな。
なんというか、BLらしいBL.
攻めが華道の次期家元候補って言うセレブ感も適度だし、
受けの主人公の方は、花は好きだけど家元とか流派とかからは距離をおいて、ホテルマンとしてフラワーコーディネーターの仕事に誇りを持ってやっているって言うのも好ましい。
北沢きょうさんの挿絵もかわいいし、
ルビー文庫らしく、薄くて手軽な分量だし、
初心者さんに文句なくお勧めできる本です。

0

最後に大きなどんでん返しが二回もありました。

新刊チェックで、発売前は粗筋を読んで少し気になる程度だったのですが、
発売直後に少し粗筋が詳細になって、従兄弟というキーワードが出てきたので、
いつか古本で読みたいと思っていたのですが、北沢先生の表紙絵に発売前から
惹かれていたて、いつもの書店で特典付きということで、発売直後に急いで注文し、
新刊で購入しました。

新刊で早く買いたいと思えるくらい、表紙絵に惹かれました。
惹かれたというか、龍鳳くんの目が「買ってくれ」という風に
誘惑してきたんです(笑)。
脳内で誘惑されるくらい、龍鳳くんの強い視線に釘づけになりました。
カラー口絵は、素肌と衣服の境界線の深緑色の色使いや
暈かし方(グラデーション)が綺麗で、妖艶な感じが伝わってきました。

攻めについて、とにかく攻めの龍鳳くんの動揺する様子が面白くて、
可愛らしく思いました。
受けの弓弦くんの知らないところで、一歩 間違えればストーカーになって
しまいそうになるほど弓弦くんのコレクションを集めたり、弓弦くんの写真に
向かって告白の練習をしたり、弓弦くんが電話をかけた向こうで龍鳳くんが
動揺して狼狽える光景は簡単に目に浮かんできました。
そんな龍鳳くんに一番 萌えました。

受けについて、弓弦くんの気持ちの変化や、身を引こうとする思い、
辛い思いが伝わってきて、弓弦くんの人柄に好感を持ちました。

今回は受けの弓弦くん視点のみでの展開だったので、攻めの龍鳳くん視点で
読んでみたいなと思いました。

物語の最後になって、龍鳳くんが結婚することになったということで、
あれだけ弓弦くんに執着していたのに、そんな、あっさりと諦めて簡単に
結婚してしまうのか、弓弦くんの気持ちが自分に向いているのに、
このまま本当に結婚するなら、あまりにも酷すぎると、もしかしてこれは
悲恋なのかなと、最後の最後でヒヤヒヤしました。
最終的にはハッピーエンドで一安心しましたが、最後の最後で大きな
どんでん返しが二回もあったので、読み応えがあるというより、
ある意味、心臓に良くない展開だと思いました。
再読する時は結末が分かっているので安心して読めますが、
結末が分からない初回は精神的な疲労で意外に体力を消耗しました。

この作品には、もう一人、従兄の伊吹くんが登場しますが、
ずっと弓弦くんに想いを寄せているのかと思っていたら、
意外な人と恋仲になっていたので、ほんの少し驚きました。

今回の評価は、迷うことなく「萌×2」です。
最後に二回ある急展開は初回を除いて再読後 以降は特に問題が無く、
物語の内容や展開、人物設定、絵など、とても萌えました。
特に、攻めのストーカーまがいの行動や、攻めが動揺して狼狽えたえるところ、
二人の関係が従兄弟という設定、表紙絵が評価の決め手となりました。

0

可愛い変態ヘタレ

華道界を舞台に、同い年の従兄弟同士のラブを描いています。

あらすじのイメージから、龍鳳(攻)が(最初は表面上だけだとしても)もっと傲慢な俺様(大ッキライなんです)かとそれだけで読む気が失せそうになったんですが、意外や『可愛いヘンタイヘタレ攻』でそこは楽しかったですね。
強引・鬼畜方面に行かないヘンタイ攻は大好きだ!

逆に、弓弦(受)のようなタイプのキャラクターは好みじゃない。まったく魅力を感じませんでした。
それ以前に、弓弦の気持ちがよくわからない。どこが好きなの?いつ好きになったの?流されてるだけじゃなくて?


本来『好きだから虐める』『子どものころから虐めていた』というのが、個人的にものすごくダメなんですが、こちらは現在の龍鳳が度を越したヘンタイでヘタレなのでそれで相殺って感じです。

これでもし、最初に押し倒したときに無理矢理最後までだったらたぶんその先は読む気もしなかったかもしれませんが。
あらすじに『押し倒され~』ってあるので、それで買ったけど読むのを躊躇って積んでたくらい『無理矢理から~』が心底キライなんです。

とにかく、龍鳳の真のキャラクターが面白くてOKでした。隠れてアレコレ収集してるだけなら、本人に直接の被害はないし笑える範囲です。←もっと積極的な付き纏いや何かまで行ったらきっとムリだった。

ストーリーは、こう言っては何ですが特に盛り上がりも下がりもなく、どこに思い入れていいかわからないままに進んで行きます。
ただ、ルビーというレーベルだからというのもあるのか、ホントにあっさりさっぱりではあるんですが、その分(切なさはあっても)イヤな部分がほとんどないので、安心して読めます。


評価は・・・かなり迷ったんですが、栗城さんの作品ではそれでもいい方なので(栗城さんは個人的に好みがハッキリ分かれる作家さんです)、もう思い切って『萌×2』で。正直『萌』でもいいかな~とは思いますが、決して悪くはないんですよね。面白かったんです。


あとはイラストですが。
北沢さんがすごく苦手なわけではないんですが(特に好みでもないですが)、こちらはどうもイメージ合ってない気がしました。

0

とんだヘタレで妄執気味な攻めだけど一途

華道を舞台にした話で、女性が家元になる家系なのにしばらく身内の女性が
生まれなかった事から次期家元候補が男ばかりになり、従兄弟同士で互いに
牽制し合ったりライバル視したり、苛めや揚げ足取りと言う家元襲名問題が原因で
小さな頃から同じ年で仲の良かった二人が大人の思惑でライバルにされ、
一方が暫定的な家元候補に決まるまで、すっかり会話もしなくなった二人。

そんな二人が、実は家元候補の龍鳳が昔と変わらず一途に弓弦が好きで片思いしていて、
でも、子供みたいに好きな子ほど苛めるパターンで弓弦に対して態度が悪い。
弓弦も本家の跡取りのその態度にいつしか遠巻きにして近づかないようになるが、
ある日自分の写真を見ながら好きだと告げる龍鳳を見かけ、更に1度だけ触らせて欲しい
二度と触れないかと言う言葉でかなり強引に流され一方的に快感に落される。

その事がキッカケで弓弦は龍鳳が気になり出し、龍鳳の気持ちが本気なのだと知り
かなり戸惑いながらも自身も龍鳳に対して気持ちがながれていく話です。
家元候補の唯一の弱点が弓弦みたいで、弓弦が絡んだ時だけ平静でいられないし、
クールで冷静沈着に思えた相手が、実はかなりヘタレ気味で変態臭い収集癖もあり、
そんな意外性のある面を見せつけられ、弓弦も次第に気持ちを受け入れる流れです。

でも、ここぞと言う決断が出来ないヘタレで、最後の方は相手を試すような話で
好きだの告白後にだからどうしたいどうなりたいが出てこなくて双方で困惑しながらの
恋する気持ちは止められないと言う話です。
全体的に軽めでさらりと読めるルビー文庫らしい作品でした。

4

せっかくなので次作は攻めの根暗変態っぷりパワーアップの話が読みたいです

お花の世界は知らないので分からないけど将来的に2人は幸せになるんだろうか?
真性ハッピーエンドマニアなので、その時「だけ」幸せじゃなくて未来も幸せになりそうwなカップルが好き
これはBL的には良いのかもしれないけど社会人としては……うーん…これでいいのかなぁ?
それと攻の龍鳳が変態。根暗変態。少しドン引きしました。
龍鳳は爺ちゃんになって死ぬまで受けの弓弦にベタ惚れしてそうな熱量で片想いしていて、弓弦はそれに全く気付いていなかったという…。
普段接触が少ないとはいえそこまで惚れられていて気付かないものなんだろうか?

龍鳳は才能溢れる根暗変態だけど、受けの弓弦がシッカリしていて明るいからいいのかな?

0

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う