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俺達の皇帝陛下は、欲張りだ。
koutei to touzoku
ちょーカッコ良い表紙イラストに★1つ。見れば見るほど、待受画面にしたくなるくらい素敵です。うっとり…。
ワイルドで朗らかで男前な双子×高貴で無垢な美人さんのお話。神々と人間の間にいるシエラ、そしてラドとエドという不思議な魅力を持つ双子が出会い、国家の転換期ゆえの混乱に巻き込まれていく物語です。プレイとしては3Pですが、この作品の主題はエロスではなく、神々や信仰心、そしてシエラが人間らしく感情豊かになっていく過程を楽しむべきなのかも。
事あるごとに「双子に出会ったから自分は変わったんだ」「もう怖くないんだ」というシエラのモノローグが登場して、ちょっとクドかったかなぁ。前半はともかく、終盤まで何度も繰り返されると「いやもう分かったから…。そろそろ自主性も養ってほしいな…」などと思いました。
モノクロイラストも雰囲気たっぷりですが、背景が描き込まれていないタイプの挿絵なので好みは分かれそう。女神様のイラストが神秘的で印象に残りました。
神楽さん作家買い・・・なんですが、両性具有はともかく3Pは個人的にかなりのダメ要素なので、買ったものの(あらすじと表紙イラストで)なかなか読む気になれなくて積んでました。
それが、たまたま神楽さんの過去作を読み返すきっかけがあったので、この波に乗らなかったらまた当分読めない!と思い切って読んでみました。
神々に祈りを捧げる皇帝になるために神殿で育ち、前皇帝が殺害されたことで即位したシエラ(受)。
前皇帝を殺した人間たちに拉致され、監禁されていたところを襲って来た盗賊の頭領である双子のラドウィグとエドウィジ(W攻)に助け出され・・・
おそらく、この設定ならこうなるんじゃないかというような(でも個人的に読みたくないレベルで苦手な、いろんな意味での)暴力方面に行かなかった!
それだけで安心して読み続けられました。
Hへの流れがちょっとナチュラル過ぎますが、それ以外は3PなのにH描写もあっさりで攻の双子も結局は甘くて優しくて、そうか神楽さんだったんだよなぁという感じでしたね。
まあ、(Hはともかく)ラブ面の心情すべて『運命』で片付けるの?という感じはします。『恋愛色が薄い』とでも言うのか。
それでも神楽さんの、設定上どんなに暗くて陰気になりそうなストーリーでも(実際には、こちらは暗くも陰気でもないですが)、どこか淡々とした雰囲気は好きなんです。
何よりもH・ラブ面が甘くてヌルいところがいい。←100%全力で褒めてます。
とりあえず、3P・Hを求めて読んだらまるで物足りないんじゃないかな。
ただ、私はだからこそよかったんですけどね。
BL的にはいちばんのポイントなんだろう『3P・双子攻・両性具有』は、言っちゃあなんですがどうでもいいんですよ(私は)。
だから、むしろあっさり・さらっと『一応入ってます』程度で十分です。これは単に『求めるものの違い』です。好みだけなら、これらはない方がいいとさえ思ってますから。
あえて言うなら、↑でも少し触れましたがこれはラブ・・・なのか?というところかな。
それでも『3人で仲良く(H除く)』というのは、理由付けも含めて楽しめました。
とても面白かったです。
神楽さんの甘くて可愛いファンタジー(この設定でもそうなるところがスゴい)はホントに好き。
やっぱり3P(1対1ではないラブ・H)がどうしても好きとは言えないので、読み返すときはHは飛ばし気味になるでしょうが。
そして、イラストがものすごく苦手です。中でも、口絵カラーは初めて見たときは咄嗟に本を閉じてしまったほどでした。
こういうのが綺麗な絵柄というのかもしれませんが、まったく好みじゃないですね。もともと(絵でも小説でも)『耽美調』が完全に許容範囲外ですので。
言うまでもなく、極めて個人的な好みの問題です。
最近のプラチナ文庫、何がやりたいのかよくわからん作品が増えた気がするの自分だけ?
一応、3P入りファンタジー系作品という位置づけになろうかとは思うが、
正直なところ、神視点で描ききる力がある文章には思えない…。
よく言えば淡泊、悪く言うと説明書きの羅列みたいな文章が連綿と続くのは
自分的には拷問レベルでした~。
新しい事実が出てくるたびに、ショートコメント的な文章が
出てくるのもなんだかなぁ。
最初から伏線を張るか、説明がいらない文章にするかしてくれないと、
いたずらに混乱する。
主人公シエルは「皇帝」となってはいるが、実質的には神託者みたいな位置づけ。
ただし、皇帝は基本的に国王より上の位なわけで、そうした立場のお方に
国王や宰相が出過ぎた口をきくのも違和感ありすぎる。
傀儡的な立場の天子ぐらいにしておいたほうが、読む方は混乱しないんだが…。
盗賊2人が金色と黒目のオッズアイっていうのも、ラノベで使い古されたような
アイテムだし、ドラマとしての政治的背景があまりに練りが甘くて、
こりゃ「機械仕掛けの神」を登場させるしかないじゃないか!と思っていたら
本当にそういうオチだった件。
大塚英志の「神話の練習帳」を読んでストーリーを作ってみました、
みたいなつくりがつまらなーく感じてしまうわけで、
逆にストーリーど無視でつっぱしってくれたほうがよかったかも。
双子の3Pシーンは言うにおよばずで、エロくもなくトートツに二輪挿しです。
ただし、イラストレーションはものすごくいい!
イラストぐらいしかホメるとこないからホメているだけなんだが
金ひかるが気に食わないと書いたのを今だ根に持たれているらしいです(笑)。
ファンタジー要素のある双子攻めが登場する3Pもので受けになる皇帝シエラは
代々異質な外見と身体的には女性でも男性でも無い生を持って生まれる設定。
シエラの外見は黄金色で、瞳もまつ毛も金ピカで次期皇帝と決まっている。
皇帝と言っても神に祈ることを主にした象徴的なもので、新しい皇帝が生まれるまでは
不死に近い状態だが、次代が生まれると急速に衰えていくようです。
シエラはそんな次代様で、次の皇帝なのですが、国で貴族の反乱が起きて皇帝が殺され
次代のシエラも捕えられ下級貴族の館で幽閉される。
そこへやって来るのが盗賊で双子のラドウィグとエドウィジで二人は共に片目に
眼帯を付けていて、その隠された目はシエラと同じ金色だったりします。
内容的には神々の争いが地上に乱れを起こして、皇帝になったシエラにも
災難が降りかかるが、双子がいつも傍にいて守っている。
この双子も、片方がゲイで片方がノーマル、そしてシエラが両性なので、相性ばっちりで
いつも3人で~なのですが、その割に読み手が感じるエロ度合いが薄い気がします。
それに神の存在が妙に身近に感じられる内容でもあり、片目だけ金色の双子の真の姿が
シエラと交わることで変わっていく。
タイトルは皇帝と盗賊ですが、実は神の血を引く子孫と神の息子と言った内容です。
色々萌えどころが詰まっているのですが、どれも群を抜いてこれと言うのが感じられない
どこか物足りなさを感じてしまうのは単なる好みの問題だろうかと思案するところです。
ダイレクトな題名に、イラストが今注目の耽美調作家の雪路凹子さん描くところの眼帯の双子と銀色の髪の麗人。
この麗人=皇帝が、両性具有の設定ですので、思わず雰囲気といいあの「アレキサンドライト」的な耽美エロエロ3Pを予想してしまうのですが、、、違いました!
あくまでもエロに重点ではなく、両性具有もさほど気にならない程の中性的描写であり、物語性に重点を置いた作者さんらしいお話となっていたのではないでしょうか。
またこの背景は、ギリシア神話を連想させます。
ヴァスヴァル神聖皇国が信奉する神々は黄金に光輝くと言う。
そしてただ一人、その神に相まみえることができるのは神々と同じ金色の目をした皇帝だけ。
この国では金色の目の子供が生まれると出自も血統も関係なく皇帝になるように定められ、神殿のあるもっとも天に近いギラル山の中腹の神殿に連れて来られてそこで外へ出ることもなく育つのです。
時期皇帝としてそこで育った銀色の髪に金の目を持つシエラは、ある日突然起きた下級貴族によるクーデターによって浚われてしまうが、そこに入った盗賊の頭目である双子のラドウィグとエドウィジにより助け出され、且つ彼等のものとされてしまう。
しかし彼等はとても優しく、シエラの今まで知らなかった事、体験したことのない事を教えてくれる。
盗賊をいきなり解散した双子に愛されて、そして連れられて国を回るうち見えてくる現実。
その旅を追う者があり、彼等は神殿に戻りクーデターによって殺された前皇帝の跡を継ぐことにするのです。
それにはもちろん、双子も一緒に。
かくしてギラルの神殿に戻ったシエラはエルファラ・シエラルリウス十一世となるのです。
このお話は、シエラと双子と神々との関係が中心になっているようです。
この双子がとてもユニークで個性的ともいえますが、恋愛という面での存在感は多分薄いのだと思うのです。
彼等は対照となる目に眼帯をしているのですが、そこに重要な秘密があります。
そして必ずいつも二人が対でないと、少しでも離れると具合が悪くなる、しかしラドは女が好きで、エドは男が好き。対照のようでいて二人で一つ感が満載。
そして都合のよいことにシエラは両性具有ですから、二人いつもシエラを共有することができて満足なのですw
シエラは最初は浚われて、辱めを受けても抵抗できずにされるがまま、そこで憎しみや怒りの感情と悲しみの感情をもつことになりますが、ラドとエドと一緒になったことで思いがけずに強くなって、しかも我儘?と思えるほどに、強くなるのでちょっとそこは驚きです。
それまで皇帝は肉も食べず、いつも裸足でいわゆる粗末な生活をしていた。
皇帝がそれまでその名の下に名目だけあがめられてないがしろにされていたと思えたのかもしれないです。
皇帝だって人間なんだと、そういう主張なのかもしれないですね。
皇帝が戻り、国のクーデターも鎮圧され新しい王も即位したところで、彼等と国は神々の戦いのとばっちりを受けることになってしまうのです。
そこで重要なキーパーソンがこの双子だったのです♪
このお話においての神さまはまるで、ギリシア神話の神さま達のよう。
気まぐれで自己中心的で、皇帝が神の子といわれていても皇帝の前に姿を現すことはなかった。
それはどうしてかというと・・・そしてどうして今頃出てきたかというと・・・
BLを楽しむというより、ギリシア神話の創作風的色合いが濃く、そんな点を楽しんでしまいました。
最初にイメージしたものと随分違ったモノとはなっていましたが、ほんとうはもう少し双子との濃厚絡みとか、そんな点も期待したかったのですが、
神話風の展開に思わず萌え(←そこか!?)
そしてイラストに萌え(←そうだろうv)
・・・ということで、この評価であります。
でも、面白かったんだよ♪