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世話焼き元刑事と真面目で純情な刑事、事件捜査によって近づくふたりの距離は……
kimi no himitsu
一人谷崎さん祭りは、しめやかに続行中でございます。
しかし、裏表紙のあらすじは内容を書き過ぎですねー。
受けの正体は序盤で判明するものの、先にあらすじでバラすのはどうかと思います。
あらすじで書かれていますので、わたしも書きますけどね(苦笑
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攻めは元捜査一課刑事の伊吹。
現在は、自分に居場所をくれた女装巨漢辛口コメンテーター・タケコのマネージャー。
受けの行司は捜査二課の刑事。
オカマさんからは可愛いと評される小作りな顔の持ち主で、タケコのファン。
しかし、タケコに近づいたのは理由があって…
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まあ、ディープインパクトなのは某女装タレントを彷彿とさせるタケコとその姉です。
こんな姉妹(?)が側にいたら、一気に白髪になりそう…
ただそんな衝撃的キャラがいても、わたしには伊吹の男っぷりが霞まず、メロメローでありました。
職を失うことになった事件に自責の念を抱えながらも、それに対して悲劇的にならない辺りや、いかにも男臭ーい感じが好きです。
無精髭とか似合いそう(ついでに胸毛も似合いそう)で。
反面、受けの行司にはまったくと言っていいくらい何も魅力を感じない始末です。
どうにもわたしは攻め贔屓なようで、自分が好きになった攻めにはよっぽど自分好みの受けでない限り『こんな子は似合わないわ!』なんて思ってしまうんですよね。
まったく行司には悪いところないのに可哀想なのですが…(汗
挿絵の高橋悠さんはむかーしオリジナルの同人誌をせっせと買っていた漫画家さんでしたので、自分がBL熱復活後、まさか挿絵師さんとして再会するとは!という感じでした。
もう、大分慣れましたが…
挿絵だと高橋さんの絵柄は濃いーのですが、今回のワイルド伊吹には鼻血…素敵過ぎ…
最後に四コマ的な漫画があって、ひじょうに懐かしかったです。
伊吹だけなら萌×2でした。
元刑事・伊吹×若手でまだ恋愛経験のない現役刑事・行司というノンケ同志の組み合わせ。
詐欺事件で行方をくらませている男を探す中、捜査を進めていくうちにお互いの事が気になっていく様子が伺える。
行司は、刑事の仕事も恋のほうも経験値を積んでいけば危なっかしさも少なくなっていくんじゃないかな?…と思うよ…
ただ、この話でなんといっても特筆すべきは主役の二人を喰うBigサイズな体格、いやBigなインパクトの脇役さん。
伊吹がマネージャーを勤めていて今回の事件で疑いをかけられる女装タレントのタケコさんは、わりと勘もいいしちゃんとキャラも立っている。
本音は自分が事件に巻き込まれたってのもあるけれど、やはり彼(彼女?)も行司を放っておけないみたいで面倒見が良さそうないい人っぽい。
何やらMatsukoさんを彷彿とさせるキャラが出てくるぞってレビューを読んでも、私は実在タレントさんとフィクションのキャラクターときちんと分けて読めるわよ、フフン…て思っていたのに!!
嗚呼!! 頑張ってレビューを書こうとしてもどうしても頭の中にはあのお方が浮かんでしまう…
タケコさん、存在感がデラックスすぎます!!
ゲイバーとか女装のオカマさんとか怪しげなお店が出て来ますが基本BL小説というより、テレビのサスペンス劇場です。
タケコは、あのデラックスなお名前の派手派手しい衣装で女装されるあの方が、実名で出演されたら面白いでしょうね、BLの部分は無しで刑事役を頼りない新米女刑事にしたらもうバッチリ放送できそうじゃありませんか?
っと、そんな雰囲気でドタバタとしている間に事件は解決し、あらボーイズはともかくラブの方はどこいっちゃった?と思っていたら最後の方でやーっと告白し愛を確かめ合いまとまりました。
行事にとっては頼れる先輩のような伊吹、伊吹にとっては刑事時代に目の前で殉職した後輩のようで放っておけないというところから徐々に気持ちが変化して行きつ戻りつしているので、きっとタケコが背中を押さないと一生くっつかなかったんじゃないでしょうか。
BLにあるまじきあまり美しくない人が描かれていました。が、マツコさん・・もといタケコさん最高でした。BL話としての萌えもあるお話だったのにすべて彼(彼女?)に持っていかれた感じです。
とはいえ、好きなタイプの元刑事×現役刑事カップル。カタい職業のカタい性格の受けが落とされちゃうのは大好物です。ストイック万歳。しかも受けが童貞ちゃんでウブな所がたまらなかったです。木原音瀬さんの名作「薔薇色の人生」の受けのロンちゃんを思い出しました。ロンちゃんの方が全然仕事できる人でしたが。
そして最近はまっている谷崎泉さんのお話はシリアスもいいけどこのようなコメディーの方が私は好きです。スイスイ読めて楽しめました。
主役は過去にこだわりを持っている元刑事と危なっかしい刑事とのラブなのですが、
元刑事の伊吹がマネージャー成り行きでしている相手のエコノミストで女装キャラで
人気だと言う毒舌キャラのタケコがとってもいい味だしていて、
別に主役キャラを食ってしまう感じはないのですが、巨漢の乙女キャラが素敵です。
ちょっと某女装タレントでコラムニストの○ツコさんをリアルに彷彿とさせる内容で
個人的に好感を抱く方に似ているキャラだと、余計親しみが湧きました。
このキャラが出ていることで萌評価がダブル萌になったと言っても過言ではないので
デブキャラ萌しにくい方は普通に萌かもと思います。
内容はある出来事で警察を辞め自堕落な生活をしていた伊吹が仲が良かった
タケコに誘われマネージャーの真似事兼居候として2年の月日を過ごしていた時に
タレント業が忙しくなったタケコが誰かの視線を感じるとストーカー被害だと
怯えるようになる。
そしてあったさり見つかったストーカーはタケコのファンだと名乗り付き人志願。
でも元刑事の感でそれが偽りだと思え、罠を仕掛け、その正体が刑事でタケコを
探っているのだと分かり、図らずも事件への協力をすることになる。
伊吹はタケコに近づいて来た行司が過去の後輩と少し被り心配で協力してしまう。
事件を調べていくうちに、伊吹は行司のことが気になるようになるが、
もともとノンケでもある伊吹は自身の気持ちを突き詰めることを放棄。
しかし、行司が犯人逮捕で怪我を負ってしまったことで、自身の気持ちに気づくが、
事件も解決し二度と会うことはないと日々が忘れさせてくれると何も行動しない。
それを、内助の功ですかみたいに健気なタケコが気持ちが育ち始めた二人を
結びつける流れなのです。
このキャラがいるだけですごく面白い作品になっていましたが、
受けキャラの行司はそれに比べて何もかも地味で、もう一つ何か背景が欲しいものだと
思ってしまいました。
この作品の影の主役は
女装家タレントのタケコさんで間違いないでしょう!
高橋悠さんによる挿絵は必見かと。
デフォルメされまくったキャラデザがイカしてます。
(タケコと、姉の光代が並んだシーンなど
まるでハンプティ・ダンプティのような…w)
真面目で不器用なメイン二人の恋愛は、
事件を追う流れでじっくりゆっくり進展。
ともすれば地味なストーリーですが、
タケコさんのコミカルで温かいキャラクターがいいスパイスになっています。
主人公の伊吹(攻)は、元刑事でタケコのマネージャー。
行司(受)は、ある詐欺事件を追う現職の警察官。
伊吹は、最初は刑事時代可愛がっていた部下を思い出して
行司を放っておけないんですが
だんだん行司自身を可愛いと思い始め、
行司も伊吹に助けられるうち、好意を…という展開です。
全体としては、タケコさんや事件の存在感が強いため
恋愛パートは薄めな印象。
行司が、耳に性感帯があって、耳元で囁かれただけで真っ赤になって~とか萌えるシーンはあるんですが、やや物足りなかったです;
(巻末の4コマで、ちょっと萌補給できましたがw)
あと、オカマが印象的と言っても
中原一也作品や、山田ユギ作品に登場するオカマさん方に比べると
タケコさんはかなりの常識人なので、
キャラとしてすごく個性的ってわけでもないです。
よく「芸人はプライベートではそんなに面白いこと言わない」と聞きますが、そんな感じ。タレントさんの楽屋裏を覗いているような、ある意味リアリティを感じる地味さです。
読み始めに期待したほどのコミカルさは無かったですが
こういうタレントやオネエさん方、実際にいそう!という親近感はあり、
奇をてらわない誠実なストーリー展開には好感がもてました。
人気の女装家タレント(実はエコノミスト)のマネージャーをしている元刑事の伊吹と、タレントのファンだと接近してきた実はさる事件の容疑者を追っている刑事の組み合わせのお話なのだが、この物語を影でぐいぐいと引っ張って言っているのは実はその女装タレントのタケコさん!!
滅茶インパクトあるんですが、高橋悠さんのイラストもキョーレツですよ(爆)
読んでいて、あのマ○コがしゃべってるんじゃないか!?って脳内で声まで再生されちゃいます♪
そんなイメージが浮かぶのでしゃべるセリフとか、彼女(彼)の思考とかもう実にそのままなんです。
そんなキョーレツキャラがいるのに、ちゃんと主人公になる男たちの影がかすまないところがスゴイと再び感心するところ。
最近誰かにつけられていると怖がるタケコに、様子を伺っていたマネージャーの伊吹がつかまえた男は行司と名乗りタケコの大ファンなのだという。
怪しみながら、その筋の店に連れいってビビらせたりしても、付き人をさせてもらうからとやってくる。
果たして行司の正体は・・・警視庁捜2の刑事だったことが分かります。
彼は詐欺事件の犯人がタケコらしき人物を使って投資セミナーを行ったりしていたという証言からタケコを関係者として張っていたのです。
しかしタケコは全く身に覚えもなく、伊吹も彼女(彼)の無実を信じていますから、その容疑者がゲイということからタケコの関係のツテを使って行司の捜査に伊吹が協力する形になるのです。
伊吹が刑事を辞めた理由もあって、彼が行司を放っておけない。そして行く場所柄ゲイが集うところで聞き込みや探りを入れたりするので、そんな接触によって行司が意識したり
活動が上手く恋愛を作り上げていくのに働いていくのです。
タケコのインパクトが最初から大きいですよ(笑)
体重100キロを超える巨体が全裸でかろうじて腰回りにタオルケットをかけて寝ているとか、部屋が壮絶に汚いとかw
そんな部屋で伊吹は居候しているのです。
タケコは伊吹にモーション掛けたりしていますが、本気なのか冗談なのか・・・さっと身軽にタケコを交わす伊吹のシーンが何度も登場するから何だかタケコが可哀相に思えてきたり(でも彼女はメゲないw)
ついついタケコが気になっちゃんですけどね(汗)
そしてタケコのお姉さんでTV局のプロデューサーをしている光子もかなりスゴイ!(イラスト見てねv)
伊吹が刑事を辞めたのは、後輩を亡くしたからだそうで、刑事を辞めて荒れているところをタケコに世話になったのが知り合ったきっかけだとか。
詳しく荒れてしまうほど、伊吹と後輩に何があったのか語られませんが、きっと何か物語があるに違いありません。。。その辺りを想像しながら。
でも、そういう伊吹だからこそ、夜のその筋の世界になれてない行司の力になってあげたいと気になるのですよ。
タケコの面倒をみるといい、行司の面倒をみるといい、伊吹、ほんとうにいい男ですよ。
一方行司は耳が紅くなるんですね。
耳元で伊吹に囁かれて耳が真っ赤になる、身を隠す為伊吹に抱き締められて耳が紅くなる。
嫌がっているわけではないので、意識しているのが伊吹にはわかる・・・のかな?
職務に誠実で真面目な青年です。
キスも初めてっていってましたから~童貞ですか~!
巻末に高橋悠さんの、クライマックス後新幹線で名古屋から帰る車中の様子を4コマ漫画で描かれているのですが・・・思わず顔がニヤけます。
本当、窓際の席の乗客は身動きできなかったろうな(笑)
強い個性が光りながら、それに呑みこまれることなく、面白い展開をしていく本作。
軽妙でライトで、サクサクと読めてしまいますよ♪(しかも楽しい)