amazonの電子書籍版です
hangetsu
「群衆」という「モブ姦」をテーマにした、本書と同じメンバーによる合同誌を読了後に、Amazonにオススメされて手に取りました。
こちらは、「両性具有」がテーマです。
神評価にしましたが……
正直な感想としては、別に両性具有にしなくてもいいんじゃない?というもの。
特に、後半の2作品。
和泉さんと水壬さんの作品。
ストーリーは、ものすごく良かったんですけどね。
逆に、木原さんはイマイチ。
いつもの心をえぐるようなパンチがなかったです。
木原さんだけなら、「萌え」でしたが、あとのお二方のストーリーがふんわりと暖かく涙がホロリとする感動もので、ものすごく良かったので「神」評価としました。
こういった同人誌が、電子で気軽に読めるのはありがたいと思います。
2013/08/11発刊の3本の読み切り短編。
和泉桂「パラケルススの純愛」
木原音瀬「真夏の国境線 ~奇襲~」
水壬楓子「花」
三編とも、受の両性具有が美人。
オメガバースより、実社会に存在するのでリアル感が大。
木原音瀬「真夏の国境線 ~奇襲~」
敵国の拷問を受け、植物の種を体内に埋め込まれて、寄生植物の疑似性器ができた兵士ジャック。
ジャックの為に、精子提供をする兵士、ギア。
ギアは、ジャックを愛してしまう。
★SF要素を持つ設定。 ギアが愛を告白して終わり、途中で終わる感 否めない。
和泉桂「パラケルススの純愛」
少年リリアは、ナイカが試験管で培養した人造人間。
愛を与えてはいけない。愛を得ると、人になって壊れて塵になる。
★これもSF要素の耽美風。優しい美少年リリアが切ない。「愛を知る」が鍵。
水壬楓子「花」
人買いの上総が買った花は、バケモノと呼ばれていた。花は、人獣(人狼)。そして両性具有。
垢まみれで真っ黒な花。花を連れ帰り汚れを落とす、花はとても美しい子だった。
花は15才で遊郭へ売られ、見受けの話が出る。相手は人でなしの侍。
上総は、見受けの説得の為に花に逢い、犬を抱いて帰りそのまま旅に出る。
★民話調。上総も店の人達もみんないい人。人狼を上手く使っている。
木原音瀬さんの作品を最初に持ってきたのは、他2作と比較すると、宙ぶらりんな仕上がりだからだと思う。
短編だから出る作家の個性というか、両性具有に対しての捉え方の相違が出ていて楽しめた。
木原音瀬さん・和泉桂さん・水壬楓子さんの(コミケでスペースが横並びになった記念の)合同同人誌です。
『ふたなり』をテーマにそれぞれ短編を書かれています。
木原さん『真夏の国境線 ~奇襲~』
和泉さん『パラケルススの純愛』
水壬さん『花』
水壬さんだけを目当てに買った(読んだ)ので、感想も水壬さんのみで失礼します。←あくまでも作家買いの一環なんです。そもそも『ふたなり』好みでも何でもないので(絶対無理!でもないですが。例外的にすごく好きな作品もありますし)。
人買い・上総(攻)と、7年前8歳の時に彼に買われた(というより押し付けられた)ふたなりの人獣・花(受)。
人買いの店(上総は二代目店主)で育てられ、芸事を習わされた花は成長して遊郭に売られ・・・
花がとても健気で一途で可愛いです。
う~ん、正直なところ(作家さんも言われていましたが)これふたなりじゃなくてもいいんじゃ・・・という気がしないでもない。←もちろん『ふたなり』ならではの描写もあるんですけどね。
むしろ、ふたなりよりは人獣の方がまだしも意味のある設定な気がしました。
ただ、じゃあつまらなかったかというとそんなことはないんです。私はこういう雰囲気はすごく好き。切なくて、最後にちゃんと救いがある(←私はこれが何よりも大事!)ファンタジー。
だからこそ、この設定でほんの十数ページの短編はもったいないと感じたんですよね。もう少し本格的に(長いものを)読みたかったな。
でもまあ、とにかくよかったです。
評価は『花』だけのものですので。
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