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ai to shokuzai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
両親を事故で失った歩は、母の弟・美貌の叔父・直人と暮らす事になる。
叔父は、母と似ている。40才近いのに直人の見かけは若い。
歩は、両親の良いとこどりで、どちらかというと母に似ている。
両親が出会った馴れ初めは、父が叔父の家庭教師だったことから。
家庭教師を、大学卒業と同時に辞めて、伯父と父が再会したのは、
母と結婚する挨拶に来た時だった。
そして、両親が結婚して歩が生まれて、叔父の直人は歩をとてもかわいがる。
直人が今も独身であることには、秘密があった。
父と直人の秘密を歩が知る事になる。
サスペンス調、歩が悩みながら出した結論は、共依存に近い。
結論を出すまでの描写がとても良かった。
二人がそれで穏やかに暮らせるなら、それでいいと思う。
挿絵、入れて欲しい。残念。
どっぷり暗くて重いです、読み終えた後にたとえ主役キャラが共にいる事を
幸せだと思っていても、たとえようも無くすっきり感を感じない。
愛なのか憎しみなのか狂気なのか、自分でもままならない負の感情に引きずられ
両親を事故で亡くしたばかりの甥っ子を調教し、更に自分のセフレに犯させる叔父。
一般的な禁忌ものとは少し違っていて、受けになる歩の亡くなった父親が結婚前
叔父の家庭教師をしていた頃の関係が20年経っても攻めになる叔父の直人に
忘れる事が出来ない執着的な恋情と狂気を残している。
それが歩の両親が死んで歩を引き取ったことで復讐なのか、叶わなかった思いを
甥っ子に向けてしまったのかと思える流れです。
自分が過去にされた事をその息子である歩にしている、復讐じみてますが
愛する者を失くした喪失感と弱さが理性を上回った感じでしょうか。
それを一心に受ける歩ですが、次第に快感に禁忌も何もかも捨て去るように
ちょっと開き直りかと思えば、意外にも歩の方が男前で叔父を受け止めるラスト。
攻め受けが逆転するのも近い気がする展開でした。
歩の父親によって開けられた叔父のパンドラの箱、それでもたった一つ残っていた
希望が、実は歩だった、大人になり、叔父の歪な愛弱い心を支えるのは甥っ子の
歩になるのだろうと感じさせるストーリー。
水原とほる作品はこれが何度目か…いや、いつも思うんだけど、
細かい描写はかなりいいんだよね。
しかし、趣味にのっていかない、いや、乗れないといったらいいのか。
エキセントリックな仏文学者の叔父と18歳の大学生・歩
きました近親相姦!ウヒョー!と喜ぶ間もなく、叔父がやけに哲学的なことを
語り始める。かなり言ってることはマトモで説得力もあるんだけど。
しかし、まっとうなこと言われたからって萌えるかっていうと、萌えない。
歩が叔父とそのセフレのいけないことをのぞき見してしまった時の
ドキドキ感はよーくわかるんだが、その後、叔父と歩が心理的に近づいていく
プロセスっていうのが、すごく説明不足な感じ。
揺れるもよし、肉体の喜びに溺れるもよしなんだけど、
タブー感がいまいち欠けてるんだなぁ。
叔父のバックグラウンドに隠されたものも、もうちょっと説明が欲しいところです。
私がBL初心者だったころに読んだ小説です。正直、とても衝撃を受けました。何が衝撃と聞かれれば、うまく答えられませんが、まず過去に攻めの直人と受けの歩の父が少し関係があったこと、それが原因で直人が歩にちょっかい?調教ですかね?をすること。それから直人のセフレに歩を犯す・・・。私の理解を超えてます。
直人は歩父が好きだったのか、恋というより執着の気もしますが。そこらへんがよくわかりませんでした。まあ、一番悪いのは歩父ですが。悪いというより最低ですよね。私はあまり、本を読んでてイライラしませんが、久しぶりにイライラしました。
番外編の小冊子を読みました。直人のセフレのおかげで、見事歩は直人を抱くことに成功しました。案外、セフレは良い奴なのかと思いました。直人にも歩にもひどいこと(調教?)をしていた印象でしたが、直人を愛しているから望んでいることをしていると言っていて、なるほどなと腑に落ちました。
「親の因果が子に報い」そんな言葉も頭に浮かぶ、一人の蒔いた種が相手に根付き、またそれを更に別の相手にも植え付ける。
巡って連鎖させていく心理を描いた作品のような気がします。
高校卒業間際に両親を事故で亡くした主人公・歩は
母方の祖父母の家で一人暮らしをする大学準教授の叔父・直人と二人暮らしすることになる。
ある日、直人の寝室で男に組み敷かれる彼を見てしまう。
其の日から始まる、直人の歩への性的レッスン。
歩の両親を失った事から生じる喪失感と孤独への恐怖を利用して、彼を囲い込んでいく直人。
そうしていつのまにか歩は直人への執着と依存が芽生えるのです。
こうした進展には、過去があります。
すでに16歳の時に直人に歩はキスをされていた。
また歩を直人はかわいがり、関係の良好な叔父・甥の関係であり歩も直人を慕っていた素地があります。
友人を作らない歩に声をかけてくる同級生の高橋という青年の存在が登場します。
仲良くなろうとする高橋と、歩もそれに応えようとする姿があるのですが、直人がそれに何気にブレーキを賭けてしまう様は見事です。
一見高橋と歩が直人の呪縛から逃げ出しそうな期待をさせながら、実は歩が直人を自分の元にとどめるために高橋を利用し、また直人も高橋を利用するという、
見事直人の調教は成功しているかのように見えるのですが
更にそこには奥深いほの暗い事実が直人の奥に巣くっていたその真実が明かされます。
それがまさに「親の因果が子に報い」を連想させるのです。
直人は「パンドラの箱」を空けた底に残っていた希望が歩だったと話ておりますが、
その希望も直人に種を植え付けたその人の存在があってこそだったということで、
実は喪失感は直人のほうが大きかったことがわかります。
歩は決して身代わりでもなく、復讐の相手・・・でもないような?
二人して堕ちるがいい・・・
何気に雰囲気系の展開を見せ、余りドロドロした感じを抱かせない印象を感じました。
というのも、きっと直人も歩も雄くさくないからかもしれないです。
直人はセフレとは受け(しかもM)
歩との関係においてはタチ(人違いリバの発生)
直人と歩の交渉は直人が歩に対して焦らして焦らしてよがらせる、若干Sめいた前戯が中心になるので、組み合わせの雰囲気は百合っぽいのですよ。(直人が受け受けしいというわけではないのですが)
将来的には歩が性的に成長すればリバも考えられるカプかもしれないw
キャラクター的に歩も直人も育ちの良い家の出、というのもあるせいか何となく浮世離れしていて、あまり思い入れられるキャラクターではなかったかもしれないです。
萌か中立か、微妙なラインです。
近親執着物が大好きで表紙は葛西さんなので浮かれて購入しましたが、…………読み終わった感想が、う、うーんという感じです。
水原作品は「金木犀の巫女」を読んだ事がありますが、もう少し読み応えがあったような。
描きたい事も分かるし、好きなテーマなんですが何故か入ってこないのです。読みやすい分、何にしても中途半端なのかもしれません。
禁断物ならもうどっぷり堕ちるところまで堕ちて、そこからどうなるかという話の方がよかったような。
ありきたりですが、ぐだぐだな叔父との仲から高橋くんが歩を救い出す、もしくは救い出そうとしたけれど駄目だったみたいな話の方がよかった気がします。そう、高橋くんも出ても出なくてもよかったですよね。彼を利用したって云うけど、云う程利用も何もしてないですし。
高橋くんは出た時にもしかして「タカ」なんじゃ!?と思ってましたが、全然違いましたね。何故、こんな近い名前なのかも謎です。
色々不完全燃焼なので、限りなく「しゅみじゃない」に近い「中立」で。
全然関係ないですが、タイトルを打つと必ず「愛と食材」になる我がPC。
ぼんやりとクッキング●パの顔を思い出しました。「美味いぞ」