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元生徒が同僚に――。年下モテ男と、期間限定の恋人ごっこ。
osiego no chi koibito
王道の年下攻めでした。
ノンケの年下、当て馬の登場による嫉妬、すれ違いのじれじれ。
たくさんの要素を含みながら、全く違和感なく展開し、整合性を保ったままというのは、実のところすごいことなんじゃないかなぁと読んでいます。
朝チュンと桜木先生の紹介にありますが、いやいや、エロも細かい。
心理描写に関しては定評がある先生だと思いますが、同様に繊細で派手すぎず、地味すぎず、微妙なラインをついてきてそこが萌えツボでした。
又、そこが妙に艶っぽい。
攻め視点からの話も読んでみたいなぁと思いました。
桜木先生の作品は、ほぼすべての作品がナチュラルに雪国で展開されている所が個人的にとても好きです。
無理に想像の上で話を展開させないというか、先生ご自身のなじみのある感覚の中で、地に足のついた登場人物が動いている感じがして…
静かな雪国の自然描写などに、無性にほっとしてしまいます。
その前提のもと、本作品でもやっぱり先生と攻め受けの趣味などがとても合うなと…笑
設定・展開・攻め受けの動かし方など、ある種鉄板のストーリーではあったのですが、やっぱり大好きな雰囲気なので安心してたくさん萌えることができました。
とことん健気でちょっぴり卑屈な大人のゲイ受けに当てるなら、包容力のある大人びた攻めか、引っ込み思案な受けをぐいぐいと引っ張っていってくれる強引力のある攻めが適当かなと思います。
本作品では後者だったのですが、清貧で物欲のない受けに世慣れした攻めからのプリティウーマン系手ほどき展開の側面もありつつ、
恋愛相手に強く執着せず自由気ままに相手を変えてきた攻めが、真摯に恋をすることの大切さ・すばらしさに受けとの時間の中で気付いていくような流れになっていて、こちらもやはり王道鉄板ですがとてもきゅんとしました。
(欲を言えば、攻めの元来の奔放な恋愛感はどんなバックグラウンドのもと生まれたものなのかがもう少し説明されていると納得感があってよかったかもです)
特に、最初は遊び半分で受けと付き合っていたにも関わらず、どんどん受けに惹かれていく自分を認めたくなくて、でも自分にすらまだ教えてくれていない元恋人の情報を他の同僚に受けが話してしまっていることについ激高してしまう。
その時に攻めが受けを好きになってしまっていることを完全に認めていた、ということが後の攻めの告白から判明するくだりが非常に萌えました。
同年代の中では大人びている年下受けが、ふとした瞬間にちょっと子供っぽいヤキモチを見せてそのことに自分でもモヤモヤする…というのは鉄板ですがやはり醍醐味だなと。
そんな攻めのぐるぐるにとことん気づけない鈍感な受けもちょっと問題ありですが、このとことん卑屈で鈍感なネガティブ脳のおかげでぐっとくるすれ違いや結ばれた際の感動が生まれるのでやっぱり毎回我慢できます。
ラスト前に二人に降りかかる事件も、受けの芯の強さや年上としての責任感などがしっかり見えてスッキリするいい解決の流れでした。
先の展開はわかりすぎるくらいわかっているのにぎゅーっと心臓を引き絞られるように萌えてしまうので、やっぱり桜木先生と萌えツボがかぶっているのだなと思います。
年下受けの名作を読みたくなったときに読み返そうと思える作品が増えました。
塾講師と学生講師、過去の恋を引きずる講師と元教え子との擦れ違いラブです。
講師の真貝はゲイで3年前に別れた元彼との別れから新しい恋をする事も考えられず
日々を淡々と生きている地味な雰囲気。
そんな真貝が元彼の事も知っている年上の友人に誘われ久しぶりにゲイバーに出向き
偶然そこで学生講師で5年前までは教え子だった玖波に見られ、ゲイだと言う事が
バレてしまう、口止めをした時にその見返りに自分と付き合ってと脅されるが、
大人しいと思っていたら、意外に気骨があってゲイだとばらされても付き合えないと
あっさり断る真貝。
弱そうに見えて意外に芯の強さを感じさせたりします。
逆にそういわれ、真貝に対して興味が湧いた玖波は余計に付き合いたいと告げ、
好奇心からで直ぐに飽きるだろうと渋々OKしてしまう真貝。
玖波は本当に暇つぶしみたいで、更に上から目線で真貝の困る様子を眺めている、
そんな悪辣さも感じますが、それを知りながらも淡々としている真貝。
そんな風に始まった二人の付き合いは、真貝に3年前に別れた恋人がいて、
その元彼にもらったコインケースを今でも使っている事を知った頃から
玖波の気持ちがかなり揺れ動く感じでした。
それでも、自分が真貝が好きで嫉妬していると認められないのはやはり20才と言う
若さゆえな気がしましたね。
誰からも好かれる爽やかなイケメンで元々ノンケだから年上の地味な講師相手に
嫉妬していることを認められない。
それが二人を擦れ違いさせ、更に追い打ちをかけるように真貝の元彼が現れ
やり直ししたいと言ってきたりして、誤解してしまう。
付き合い初めは互いに相手の事を恋愛的な意味で見ていない二人が共に過ごし、
少しずつ相手の事を知る度に距離が近づき誤解し、嫉妬しすれ違う、
そして生徒から巻き込まれたトラブルがキッカケで真貝が動く事で一気に進展。
同性同士の恋愛の難しさも盛り込まれた恋のお話です。
ゲイであることで家族と袂を分かち、かつての恋に傷つき、
恋に後ろ向きな、真面目で地味な塾講師真貝(25歳)と、
かつての教え子で、今は同じ塾の学生講師の玖波(20歳)。
カッコよくて持てる玖波に、偶然ゲイである事を知られ、
なぜか付き合うことになる。
もの珍しさ故の遊びだろう、そのうち飽きるだろうと思っていたものの
やがてどんどん玖波に惹かれていく真貝。
ある意味王道の展開なのだけれど、心理描写が細やかで
結構甘く切なくなりながら、読みました。
途中で起こる、かつての恋人や教え子の女の子をめぐる出来事も
わかりやすく正統派のストーリー。
高久さんの挿絵もあって手に取った一冊だったのだが、
ベッドの場面でいつも眼鏡をしたままなのは……
ちょっとどうかしらん?とか思いながら、
スラスラと読了。
桜木さんの本は、いつもこんな感じで嫌いじゃなく
それなりに気持ち良く読むんだけれど、
個人的には今ひとつ(良くも悪くも)心に引っかかる
インパクトというか惹きつけるものがない。
逆に言えば、誰にでも嫌われない……とも言えるのかもしれない。
出てくる主人公らは塾講師の設定。
攻めとなる子の方は、もともと受けの教え子だった
というなんというドツボ設定。
かつ!!受けのメガネ!そして攻めの女癖の悪さ!!
という、ぐぼふぁとなにか赤い塊を吐いて倒れそうになるぐらいの萌えポイントが重なりました。
ノンケ×ゲイなんですが、やっぱりお互いの葛藤がたまりませんなぁ!!
まとめると
「教え子だった生徒が同じ塾講師になって、あれよというまに付き合ったよ?!両想いだよ!!」
でしょうか。