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koisuru oresama choukoushi
攻めが、調香師という、BLでは結構珍しい職業の人なので気になって読みました。
受けの和はその名の通り、天然で健気でとても可愛らしい性格なのです。
ところが、攻めの篤士があまり好きになれず。
一番はやっぱり傲慢過ぎる性格。あだ名が殿って。
こういった性格の人とは例え才能があろうと一緒に働きたくないなぁ、と感じてしまいます。
恋愛面に関しても、私が神経質過ぎるのかもしれないですが、“本命が抱けないから別で発散”的な攻めに違和感が。
本当、よくある設定なんですけどね。
そういった人は、もしこれから先お付き合いしていく中で遠距離になってしまったり、なかなか会えない日が続いたら、どうするんだろう…とか考えてしまいます。
高校の同級生同士で10年近く一緒にいるのに思い込みから受けは辛い恋、
攻めはデロ甘な恋人付き合いをしていると思っているおバカな擦れ違い。
読みはじめは傍若無人で我儘で自分勝手なオレ様攻めの冴島に手酷い扱いを受けながらも
大好きで捨てられたくなくて、片思いの冴島のために必死で健気に尽くしている話かと
読み進めれば、冴島は単なる亭主関白気質で口にしないだけで、受けの和に周りが
引いてしまう程独占欲と嫉妬で和を雁字搦めにしているくらい溺愛してる。
でも、初めのキスの時に冴島が言った実験と言う言葉がこの先の二人の関係を
誤解と思い込みに迷路のように入り込む言葉になります。
和にとって、冴島は完ぺきに最高で素敵な人なのですが、そんな出来すぎた相手の
傍にいるには和自身が凡庸で天然と言われてしまう事で冴島相手はネガティブ。
そんな和を余計に勘違いさせるのが冴島の言わなくても解るだろう的な思考。
和を狙う相手に威嚇したり排除したり、はたまた誠実そうで真面目な和の意外過ぎる
夜の顔が冴島の更なる傍若無人ぶりを発揮させる結果になったりと
見る人が見れば、冴島の方が和にベタボレでそのせいで怒りっぽくなってしまうのが
手に取るように解るのに和だけは初めの刷り込みのせいか一方的な片思いを
していると思い込み、新しく上司になった相手からのこのままでいいのかと言う言葉で
二人の関係をネガティブな方向へ考え初めて逆に冴島が振り回されているように
感じてしまう話、結果的には仕事も社内をも巻き込むバカップルのお話です。
攻に熱愛され、周囲からもモテているのに、天然ボケで自己評価が低いため全く気付かない主人公。
仕事面は優秀で、俺様な攻にもキッチリ正論で反論しているからか、恋愛事にボケボケでも読んでてイラッとしないところがいいですv
(余談ですが、この主人公の思い込みの激しいキャラ、花川戸菖蒲『視線の刻印~恋に堕とされて~』を思い出しました!化粧品会社が舞台で研究職×営業ってとこまでソックリw)
中学からの同級生で、同じ化粧品メーカーの香水部門で働く二人。
俺様天才調香師・冴島のたっての希望で、試香役(セフレ)として開発局に出入りすることが許されている営業の和は、学生時代から冴島に片思いしている。
『和、健気!切ない!』って話かと思いきや
実は冴島の方が、和に振り回されたりデレたり、
意外と余裕がない(ことが読者にだけ分かる)。
学生時代も今も、和に寄ってくる友人や上司を牽制しているのに、
それに全然気付かない和は、恋人にはなれなくてもせめてセフレとして飽きられないように…とことさら淫乱に振舞っていて、切なさと滑稽さのバランスが絶妙です☆
冴島にしてみれば、
学生時代からの恋人を甘やかしまくっているつもりで、それを踏まえて最初から読むと、確かに和にだけすごく分かりやすくデレデレv
和の匂いを嗅ぎまくって作る香水が「恋水」「花束(プロポーズと読む)」など明らかに和に向けてのラブコールなのに、本人に全然気づかれないのが不憫になってきます。
後半、和に誤解されていると分かってからの怒涛の言葉責めシーンは、読んでて恥ずかしくなるくらいエロ甘。
「気持ちいいぜ」とか「愛してんだぜ?」とか、やたらド直球な~ぜ!口調に萌え通り越してちょっと笑っちゃいました☆
あと、ツボったのは、兄に怒られそうになったら”和ぶりっこ”で逃げる冴島弟。
所詮モノマネなのに、それで怒れなくなる冴島はどんだけ和が好きなんだー!!!
作中でハッキリ”ぶりっこ”って言われちゃってるのも面白かった。
愛でられるばかりじゃなく、微妙に貶すところは貶す描き方が好きでしたw
冴島の会社での極端な公私混同ぶりがちょっとリアリティに欠けて(いくら優秀でも、このご時世即クビだろーと思っちゃいました;)評価が下がってしまいましたが、すれ違い&勘違いのコメディとしては楽しかったです☆