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教えてやろう。エゴにまみれたこいつのもう一つの願いを
akuma ga koi no cupid
愁堂さんお得意の2時間サスペンス的謎解きに、
悪魔契約というファンタジー要素が加わり、ちょっといつもと違う読み口でした。
でも、面白そうな設定を並べただけって感じで、なんか雑然とした印象が・・・
学生時代にデビューして2年、
本が売れなすぎて廃業の危機にあるミステリー作家・速水。
いきなり現れた悪魔デイモンは、ベストセラー作家にしてやるから
死んだら魂をよこせと契約をもちかける。
デイモンの力で、話題のイケメン名探偵・城田の解決した事件を
ノベライズする仕事が舞い込む。
名探偵の城田は、イケメンで頭脳明晰で自信満々。
しかし、実はその姿は、デイモンと契約して手に入れたもの。
デイモンとのキスにより(!)、戻った本来の姿は
速水と高校で同級だった冴えない眼鏡の男で…という話。
速水をずっと好きだった城田が、
デイモンにけしかけられて速水を口説くのかと思いきや、
ラブ面での進展は大してなく、淡々と事件を追うのみ。
最後にやっとちゃんとした会話があって行為に及ぶわけですが、
速水はいつの間に、なぜ城田を好きになったのか分からず唐突でした。
事件も、切ない人間ドラマというにはちょっと…?
(ネタバレになりますが、)
他に色々方法はあるだろうに、あえて死を選んだ経緯が不明。
残される人の気持ちを考えない短絡的なものに思えて
もうちょっと心情描写がないと同調しにくいなーと。
唯一よさげだったのは、美形の悪魔デイモンのキャラ。
イケメンver.の城田にキスしたり、ヘタレ眼鏡ver.の城田を踏みつけたり・・・
ドS悪魔×ヘタレ人間のほうが面白かったかもw
ただ、彼が速水と城田に固執する理由”魂をもらう”が、
「死んだら」という条件付きなので、人間的には痛くも痒くもない。
これなら、悪魔でなくただのキューピッドで良かったのでは?w
美味い話には裏があると思ったら、本当にただ願いを叶えてあげるだけで、ファンタジー設定の旨みが足りない気がしました。
まさに題名どおりの悪魔がキューピッド役をつとめてしまったお話。
契約して魂を得るためとはいえ、人がよくて、まるでシンデレラの魔法使いか近所のおせっかいおばちゃんみたい?(爆)
非常にライトで突っ込みどころ満載のコメディで、設定は面白いけどストーリーを求めるとスベってしまう、自分には危うい1冊でした。
崖っぷちのミステリー作家・速水が、担当に3冊目はもうないという話をされてショックを受けているところに突然現れた悪魔のデイモン。
お前の望みを叶えてやるから契約しろと迫ってくる。
ベストセラー作家になりたいのだろうと言う(本当はそこまで考えてなかった速水)デイモンに「じゃ、それで」というと突然担当編集から電話が入り、今話題の名探偵・城田に密着して彼の本を出すのに速水に書いてくれという依頼が。
かくして、城田の助手として彼の元に行き密着取材をすることになるのでした。
始まりは速水からですが、主人公は速水も城田も二人ともです。
名探偵と言われる城田が本当は高校時代速水に恋をしていてずっと好きだった。
そして滅茶イケメンなんですが、実は彼もデイモンとの契約で名探偵になったということ。
しかも願い事が二つで、名探偵と恋の成就という欲張りだったので、探偵の仕事は一日の半分の12時間。そしてイケメン外見も12時間を過ぎると元のメガネの冴えないヘタレ男にもどってしまうという条件付きw
本当は名探偵でもなんでもなくてデイモンの力で・・・というところ。
デイモンが速水の元へやってきたのは、城田の願いを叶えるためでもあるけれど、一石二鳥で二つの魂を手に入れることができるとうものになるんですね~
作中に1件だけ自殺に関する事件の捜査が入りますが、???
デイモンの不遜で俺様のようでいて、面倒見の良いギャップキャラ。
ちょっとボケーとしていそうで、突っ込み役の速水、そしてほだされ。
城田の探偵時と通常のギャップ。
この3人に絞ってキャラクター押しをしてきた作品なのだと思います。
まあ、最後の挿入エッチまではなく、速水が城田の純粋な自分を想う心にほだされて恋人の一歩手前までいくという展開が突然クライマックスになり、何だ!この早急感はと驚きました。
キャラ萌えというか愉快なキャラクターと設定であるものの、袋詰め放題でちょっと中身が飛び出たテンコ盛りで、袋にきれいに収まってる感がないのと、ユニークキャラがキャラ萌えまで行かなかったのでこの評価でありました。
何でしょう、主役二人の前にそれぞれ現れた悪魔、デイモン。
受けの売れない作家礼文は、レイモンとデイモン繋がりで願いを叶えるからと
契約を迫られ、攻めで一日12時間のみ名探偵の典嗣は音読み訓読みを悪魔がするの?
なんて、読み方がてんしと読めるからと言うだけで願いを叶えるために現れる。
そして典嗣の願いが高校時代から好きだった礼文と恋人になりたいと言う願いから
礼文の元にやってくるのですが、プラス礼文の亡き後の魂も狙っている悪魔が
礼文をベストセラー作家にしてやると言う望みで契約を迫る内容ですが、
以外にしっかりしている礼文は悪魔相手なのに駆け引き上手だったりします。
簡単に言えばタイトル通りなのですが、結果的にそうなっただけで、それも半端。
ヘタレな典嗣が悪魔にいいように丸め込まれないように自分の契約を引き延ばす、
それをしばらく続けたままになるようなストーリーです。
主役が恋人になる訳でもなく、最後までHする訳でもなく全てが中と半分な
内容のような気がします。
ちょっと残念な話になっていたように思いましたね。