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koisuru ookami to usagi no hanashi
異世界に魔法にドラゴンにとファンタジー感満載です。
なのに人物達の描かれ方は非常にリアル。
やたらと善人らしくもなくて、生々しい感情だとか個性みたいなものが現実的です。
キャラの一人一人の言動がリアルなんですよね。
で、窮地を簡単に乗り越えられない。というか、都合よく助けられない。笑
志藤は十分すぎるほど酷い目にあってる。
それでいてやたらと悲劇的でも無い。
そして魔物のオオカミのシーカリーは人型になっても話はできない。
それなのにちゃんとお話が成り立ってます。
人懐っこい狼の動画を見た事がある方には、頭に絵面が浮かんだのではないでしょうか?
ウサギの耳はあっても無くても良かったけどね。
しかし、リンはギースと別れたのか?それとも、最初からカランとできてたのか?
それだけは気になった。
異世界ファンタジーで主役の志藤が大変なワンコ好き、ワンコが好き過ぎて
異世界に飛ばされてしまったのかと思えるようなお話です。
でも意外にも甘いだけのお話では無く、主人公が淡々と冷静でクールな態度なので
物理的な痛みの描写が多々あるのですが内容的には残酷で主役が受けるには痛々しい。
普通なら危機一髪で助けられるかと思えるところでも容赦なしで痛めつけられる。
何度死んでいても不思議でない志藤なのだがそれをも淡々と自己分析してる強者。
擬人化的な雰囲気もあるけれど、志藤の相手は異世界の魔物で見た目はオオカミ。
人間同士のような意思の疎通は皆無で、種族違いの恋愛になるのだか、
まんま、獣と人が番になったらこうなるかも知れないと思わせる。
言葉でのコミュニケーションが無いのだがそれすら気にならない展開。
志藤は犬好きが高じて獣姦でもきっとあっさり受け入れるだろう的なワンコ好き。
異世界での争いに巻き込まれ、最悪な命の危機に陥って、魔法使いの陰謀で
異世界で命を落したかと思われる展開ながら、見た目狼のシーカリーにそれこそ
命を貰う内容で、番を救おうとするシーカリーの心情はその行動で理解出来る。
志藤を慕う様子もワンコそのままだし、人形に変化してもワンコ。
かなり徹底した内容だったりします。
最後に収録されている「求愛」はシーカリーが志藤と出会った時のシーカリー目線。
志藤の犬好き人間としての行動が、シーカリーには求愛で互いに同じ状況で
これ程まで別の意味合いがあったのかと思える内容で面白い。
志藤が魔法使いにウサギの姿にされるのだがその姿には萌えなかった(笑)
初めてこの表紙のイラストを見た時、超ビックリしました。
隻眼のウサ耳~!?なんか変に色っぽそうなんだけど何か似合わないし、服装も変だし、一体コレは…
120%全力ファンタジー(?)
ほほぉー成瀬さんがデビュー前に同人で描かれていた趣味全開の作品だったのですね♪
何て表現したらいいのでしょう?
一応ストーリーはあります。
だけど、これって「萌え」の玩具箱な感じがします。
お話自体が、キャラクターが、ファンタジーというべきかぶっ飛んでるというか、
出会いがあって恋が始まってすれ違いや事件があって、雨降って地固まる---そういう普通の流れがなくはないが、この「恋が始まる」という部分がすごーく緩いのです。
とにかく読まなきゃわからない、不思議不思議のお話デス。
ー冷静沈着クールな男と言われていた会社員の志藤が週末残業もしないで早く家に帰る理由。それは家に愛しのハニー・ジャックが待っているから。
その日の金曜日もジャックの為にソーセージを買って帰宅するところでした。
しかし、その途中神社の鳥居を抜けた瞬間・・・志藤は不思議な世界にトリップしてしまったのです!ー
一話目【獣の棲む杜】が、トリップして番となる狼のシーカリーとの出会いと、心臓を奪われもう元の世界に帰れなくなる話
二話目【黒いうさぎの誕生】が、志藤にウサ耳と尻尾がつく話
三話目【竜の微睡み】が、国の王位争いに請われ、もう一人の自分である竜となり手柄を立てる話
四話目【王城の暮らし】新王に気に入られ城に住居をもらう話とそこでの暮らしぶり
五話目【求愛】出会いの場面のシーガリー視点
以上の構成となっていますが、ファンタジーなので、アレがあってコレがあって、誰が出てきてとかもう、書ききれません!
なので、どこが面白いか?萌えツボか、をばw
この志藤の緩さですよ!!
異世界に来てしまったのに、全然焦っていたり悲観したり帰りたがったりとか全然ないのです。適応力が高いというか、潔いというか・・・それだけ彼にとってモフモフが魅力だったのね。
そして快楽に弱いかも?魔力のせいもあるかもしれないのですが。
獣型のエッチをするシーカリーに自分が気持ちよいように人間のエッチを教えちゃうとか(それは後々墓穴を掘ってえらい目にあうのだが…快楽のるつぼとか笑)
好みは細い体というよりたくましい感じが好きみたいで、後、護衛に来た騎士に本気でないにしろ、尻軽発言をして彼を翻弄してました。
それにシーカリーが敵意むき出しにして嫉妬してましたし。
命の危機に瀕しても何だかのんびりしているし、
この人、すごい適応力ですよ!!怠惰なのかな?めんどくさがりなのかな?それともエピキュリアン?
超ポジティブだと思います(爆)
魔物とはいえ、人の形をとれるとはいえ、シーガリーと志藤は会話ができないのです。
交わる深度が深くなるにつれ、言葉の通いあわない彼等はそれでも互いの思うことを感じ取ることはできるようにはなっていくようなのですが、あれでコミュニケーション取れてるのが不思議!
というか、エッチもして恋人(番)だけど、犬と人間そのままな気がします。
そんな点はすごく驚愕ですよね。
襲ってくる魔法使いを寄せ付けないためについたウサ耳と尻尾とか、
心臓を奪われたのに、シーカリーの魔力を埋められていて、彼の心臓を埋められた竜と一心同体とか、
これでもか、これでもか、これでもか!と怒涛の攻撃ですよ。
もうゴチソウサマなのです。
言葉での会話のない二人だけど、ラスト【求愛】においてシーカリー目線の出会いが綴られています。
これは締めにふさわしい!結構通じ合っているようで、いないのかも(笑)
でも幸せなのですよね♪実に不思議デス
これを書いていても支離滅裂、言葉が上手くつなげられなくて、
カオスといってしまいたくなるような、やっぱり「おもちゃ箱」なのです。
その日の仕事を終え、愛するジャックに会うために実家へと急ぐ志藤(受)は、罠に陥り異世界に召喚された。そして、迷い込んだ杜で美しいオオカミのような魔獣のシーカリー(攻)と出会う。
一目でシーカリーを気に入り、撫でまわしたい(^O^)と思った志藤は、愛しいジャックのために用意したソーセージで餌付けし、撫でまわし、志藤を召喚した敵に襲われた時、シーカリーを逃がし敵に囚われてしまう。
得体のしれない敵に拉致され、酷い目に会う志藤は、もう駄目かと思ったところでシーカリーと味方となる魔法使い達に助けられて…と話は進んでいきます。
異世界は、昔のヨーロッパ的でしょうか、王様がいてそれを守る騎士がいて、魔法使いがいる。
そして、志藤を召喚したのは悪い魔法使いでした。
助けられた志藤は、杜であったオオカミが人型もとれる魔物のシーカリ-であると知りますが…知ったとたん押し倒されました(^O^)。人と交わる時は人型になるそうです(^・^)。
そして、シーカリ-は志藤を番と決めました。
志藤は、もう自分の世界には戻れないと言われ、更に酷い目に(>_<)あいます…痛いよね…(T_T)。
でも、何というか…のほほんとしているというか…まあ、この世界で生きて行くのも良いかな~的に物事を受け止めていきます…うさぎの耳と尻尾を付けられた時は…嫌がってたけど…(^O^)。
でも、愛するシーカリーと一緒に居られるし、オオカミ姿のシーカリ-をモフモフできて満足みたいだから…良いのでしょうね。まあ、最後は…少し前向きに異世界で生きて行こうと決意しましたね。
でも、この話でひとつ私にとっての地雷が…
シーカリーは、強い魔物のオスで…賢いメスはシーカリーの子種が欲しくて誘いに来る。
シーカリーの種族は一夫一婦制なのに…志藤と会う前は…メスの誘いに気が向けば子種を種付けしてあげていたと…(>_<)。
え~っ!!種馬ではなく…種魔獣だったのか~(>_<)。きっと、あっち、こっちに子供がいるのか~。基本…獣だから仕方ないのかもしれないけれど…(>_<)。
その内、お父さん会いたかった~と子供たちが会いにくるのかな…。
でも、志藤は犬好きだから、可愛いオオカミの仔だったら喜ぶのかな…。
シーカリーは、オオカミと言うより、犬に近いですね…ピスピス言って甘えて、志藤が他の人に興味を向けると嫉妬して拗ねます…。
魔獣の姿で志藤に寄り添うイラストが可愛い(^-^)。
ファンタジー設定ですが、シリアスとギャグとモフがミックスされていて、悪くいえばどっちつかず、よく言えば色々楽しめる、というところでしょうか。
仕事もできてかっこいいのに彼女はいなくて、代わりに犬大好きの志藤。実家の犬に会いに帰る途中、ふと立ち寄った神社で逢魔する。犬だと思って思いっきりモフモフしていたら、異世界へ。
最初犬だと思ったのは、人間に姿を変えることもできるシーカリーという魔獣だった。ファンタジー世界で暮らすことになりますが、王都との争いや、向こうの世界での権力者や脇役たちが登場して、楽しいですが、この辺のストーリーは味付け程度なので盛り上がらずもったいないです。
むしろ、ギャグが冴えているので、思いっきりギャグにしたらいいのでは?と思いました。