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作家さんの新作発表
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ある朝、七瀬が目覚めるとなんと見知らぬ素っ裸の男と一緒に寝ていた。彼は高槻匡一といい、自分と同棲中の恋人らしいのだが、七瀬は何ひとつ思い出せない。記憶障害になったのはなぜ?という結構王道な始まりの話です。この1話目はコメディタッチの短編なのですが、2話目として二人の出会い編が収録されていてこっちのお話が凄くいいんですよ。トラウマ抱えて誰も愛せないでいる匡一の家に、ひょんなことからしばらく居候することになってしまった七瀬。悲しい過去にふれながら少しずつ匡一の心をとかしていく様が素敵です。匡一もよくある表面上は完璧ながらトラウマ抱えてて・・・というような人物ではなく、虚勢を張らずになにかにつけ脆さを垣間見せる姿が悲しいのです。
当時は違和感なかったんですが、今読むと若干古い部分もあったりします。でもやっぱり面白かった。大好きです。
ある朝七瀬が目覚めると、見知らぬ男とすっ裸で同じベッドで寝ていた。
テンパりまくる七瀬をよそに冷静に見える男、匡一は高槻コンピュータなんてあだ名で呼ばれる医学部一の秀才で、七瀬の恋人だと言うのだが……
テンポのよい一人称でさらさら読めます。
ある日突然記憶喪失になってしまった七瀬。
しかも気づいた時には恋人(男)と同衾。
それでもあんまりシリアスにならないのは、明るい七瀬のキャラクターのおかげでしょう。
事件の真相はあまりにも匡一がカワイソウなものなんですが、それすら許せてしまう。
お気楽な七瀬の語りでライトな話なのだなと思っていたら、同時収録の二人の出会い編では匡一の中々にヘビィな背景が描かれる。
正反対の二人だからこそ補い合って幸せになれる。ものすごく応援したくなるカップルです。
現在は改名され、高遠琉加で活躍されている、
高遠さんの初単行本です。
もしかしてこれが、高遠さんのデビュー作なのでしょうか?
私は高遠さんは『愛と混乱のレストラン』で初めて知ったので。
この作品を読んで現在との文体の違いに、吃驚しました。
ライトノベルでよく見られる一人称の自分突っ込みで、
お話しもアップテンポに進んでいきます。
作品のライトなノリが合わなくて、
初期の高遠作品は好きじゃないかも?と、読み始めは思っていたのですが!
やはり高遠さんは、今も昔も高遠さんでした。
記憶を失った七瀬が匡一に再び恋に落ちるときめき、
切なさ描写には胸キュンですし。
匡一には大きなトラウマがあるようです。
今後、匡一の心の傷が、七瀬によって癒されていく過程が
描かれると思いますが。今回はそんな二人の序章という感じですね。
面白かったです。
思ったほど文体に違和感はなく、すぐに物語のなかに入り込みました。
『目覚めたら隣に見知らぬ裸の男がいて、自分も素っ裸』という、何回読んだか分からないほど何回も読んだシチュエーションからはじまる物語です。しかも、記憶喪失ネタ。
ウンザリするはずのこういう王道シチュエーション、好きな作家さんが使ってるときって、逆にワクワク度が高くなりますね。どう調理してくれるのかという期待で。
んで、やっぱ期待を裏切られることはなかったです。
主役の二人ともが可愛かった。
記憶喪失にもキレイにオチがついて、『なんじゃそりゃw』とは思いましたがw
後半にある、二人の出会い編のほうは、更に好きなお話でした。