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nanasai toshishita no senpai
中学時代、みんなの憧れで誰からも注目を浴びていた、
二学年上の先輩・咎野。
何をやっても完璧な彼が、県外の高校へ進学してしまい、
消息は噂話でしか知らなかったある日、
郵便局員となった直の前に現れたのは
当時の面影が全く無いほどの変貌っぷりで…!?
再会ものでも「感動」とか「切ない」とかいうジャンルでは無いですw
最初から「え…?この人を本当にまた好きになるの?」と
私は思ってしまったほど、咎野先輩は嫌な感じでした!
直も、当時初恋だと自覚はなかったものの、
憧れていてずっと忘れられない相手だったのに、
あまりの変わりようにがっかりしてしまって気の毒でした;
でも、それを周りの人が言うと腹が立つし、
ちょいちょい接する度に、今の先輩だって決して悪い人じゃなくて
むしろあれだけ羨望の眼差しをむけていた先輩と
話が出来る嬉しさがじわじわ来たり、
直の複雑な心境がとても人間くさくて好感が持てましたよ。
憧れていた頃そのままの姿(15歳)の“トガノ”と河原に咲き誇る菜の花の中で出会い、
奇妙な数回の会話にどきどきしました。
ファンタジーものはあまり得意ではないのですが
こんな事があったら面白いだろうなぁと楽しく読めました。
トガノは24歳現在の咎野の事もわかっていて
「今のあいつは、がっかりされてもしょうがないような奴だし」なんて、
状況は掴めないし、自分の事ですけど?って戸惑う直に共感しましたw
先輩には先輩の事情や苦い過去があったわけで、
人の噂があっという間に流れてしまう片田舎では
あれこれ憶測で尾びれが付いてしまったり…。
憧れだけじゃなく、弱いところや情けないような面を知っても
揺さぶられながらまた同じ先輩に恋をしてしまう直が健気でしたし
時々辛目な先輩の言葉や榊さん独特の言い回しが楽しかったです。
ただ、先輩の心情がわかりづらかったのはちょっと残念だったので
両視点だったら嬉しかったかな。
ラストの4ページだけ、
先輩視点の物語の始まりとも言えるワンシーンがあったので
もう少し読みたかったです!!
中学生時代に憧れていた同性の先輩、何でも出来て頭が良くて地元で神童と
呼ばれるような相手、まるでアイドルを崇めるような憧れ。
そんな先輩と9年ぶりの再会をする事になった受けの直。
しかしその姿は過去に憧れていた姿とはかけ離れていて、憧れていた分だけ
勝手な思いで残念な気持ちを覚えてしまう。
過去の学生時代にも何も接点など無かった二人が、攻めである咎野が職場を
リストラされ地元に帰った事から始まるストーリーなのですが、
直の職場である郵便局で再会するのですが、互いに過去に面識が無いと
思い込んでいるから、直ぐに何かが始まると言う感じではありません。
いつの間にか少しずつ距離が近づく感じなのですが、その近づく感じが奇妙。
直視点で描かれているのですが、過去の13歳の咎野と奇妙な出会いをしながら
交流していく、幻影か幻か、過去の咎野に憧れ偶像で美化しすぎて現在の咎野を
どこかで認める事が出来ないからなのか、まるで生霊みたいな感じで現れる。
読み終わっても結局何だったのだろう?そんな不思議な感覚が残るのです。
結果的には過去の偶像崇拝をしていた過去の相手と現在の相手が同化するような
過去の幻影よりも現在の相手に惹かれ現実を見つめるような流れで結ばれる。
淡々としているのに不思議な現象が互いに起きる。
かなり不思議な作品だと思いましたね。
この作者さんは余り読んだことがないと思います。
ファンタジーというのかただの妄想かよくわかりませんでした。
田舎の小さな町では優秀で神童と言われ、県で一番の進学校に進み東京の一流大学を出て有名ホテルに就職した咎野がリストラの挙句帰郷。
学校中の憧れの先輩がよれたTシャツと高校時代のジャージでの外出姿のショックに思う新米郵便局員の直。
先輩の悲惨な過去や不運や9年前の咎野少年や同じく直少年が出てくるとか、夢と現実が混ざったりよくわからないお話でした。
二人の少年の成長記とか、都会で夢破れて帰郷した青年の再出発物語を読みたかったわけではなくBL小説を読む気でいたら、年上のカッコいい先輩に憧れる少年が出てくる以外はBはあっってもLは気配なし。
残すところ20ページもないと思ったら唐突に好きだと急にエッチシーンに。
無理に入れ込んだような描写に違和感を感じる展開でした。