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guren no inaduma

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 運命の残酷さ。
                    運命の残酷さ。
                 イリの魅力に溺れ、イリを後宮に囲っていたチャンシャン国王が急死したことにより、イリは今度は、ホークファンの根回しにより、次の国王である第一王子タオホンの後宮に囲われることになった。
 第二王子ヤンアーチェに心を残しながらも、度重なる自分の庇護者の死に、生きる気力も失い考えることも放棄したイリは、タオホンの加虐的な性行為に溺れていく。
 そして退廃的なタオホンの暴虐は、帝国の介入も相まって、王国をも崩壊へと導こうとしていた。
 一方、イリが父と兄の男妾と知って、裏切られた想いに傷つくヤンアーチェ。
 彼は、淡い恋心を裏切られた想いもあり、兄王子を誑かす悪妾としてイリへの憎悪を深め、タオホンと対立していく……
 ホークファンは、自身の立場を回復させようとタオホンを国の王として据えようと画策していたけど、自分より上がいて、すでにタオホンは、天空帝国に取り込まれていた……。
 ホークファンの画策が全て無駄だったのか……と、思うと、少しホークファンにも同情したくなるような感じさえ、受けます。
 戦だとか、戦乱の時代ってどうしてこうも、話がややこしくなるのか……。
 陰謀が渦巻き過ぎると、一体全体、どうしたらいいのか、わからなくなる。
 でもやっぱり結局、こうなってもイリがつかめたのはやっぱり「幸せ」からは遠いもので。でもそれは、イリが幸せになりたい、と思ってないからなのかなー……とも、思います。
 まぁ、最も。
 イリに「幸せになる資格がない」と思わせた時代が一番悪いのかも知れませんが……何とも言えない。
 とにもかくにも、ようやく動き出したイリとヤンアーチェの歯車が噛み合うのは、まだまだ遠そうです。