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himawarisou no binbougami
受けさんの思い込みのはげしさと、攻めさんの巻き込まれ天然ぶりがクセになります。
タイトルは「貧乏神」ですが雰囲気もさして暗くなく、読みやすいです。
この変わり者カップルは出会うべくして出会ったんだろうな~と思いました。
お二人はずっと仲良く、幸せであってほしいなー。
敢えてネタバレを極限までおさえましたが、
表紙イラストやあらすじにピンときた人は是非手にとって欲しい一冊です。
見た目で男娼じゃないだろうと思わせるクリクリおめ目の小動物系で、そうかと思えば
外見にも気を使わないで一日オンボロアパートにこもってなにやら仕事してる受け様と
勉強オタクみたいな理系一直線で体温のある生き物全般が苦手で、人にも興味を持たない
ような攻め様がオンボロアパートのひまわり荘で隣人になり恋をするお話です。
全体的にはコミカルテイストで可愛い雰囲気の作品、それに双方若干一般からは
かけ離れているような変人ぶりを標準装備しています。
貧乏神と言われても不思議でないくらい質素な生活をしている受け様ですが、
それには健気な理由もあったりして、笑だけに終わらない感じです。
そして攻め様は温かい生き物がダメなのですが物凄く極端で食べ物も肉はカエルやワニ、
低温動物の肉は食べれるなんてゲテモノ食いさんでちょっと引いちゃいます(笑)
他人の名前も覚えられない攻め様は受け様が見せるいろいろ変化にとんだ顔を見て
初めて人間相手に面白い、なんて真顔でつぶやくような変わったお人。
ちらりと、某TV番組の天才物理学准教授を思い出してしまいました。
受け様がホントは何をして暮らしているとか解ってしまうと面白さが半減すると思うので
レビューには書きませんが、読んでると早い段階で解ってしまう単純さもいいです。
二人の関係はすんなりと進まない一つに同じアパートに住む攻め様の友人が一役買ってる。
能天気にさらりとかき回してるキャラですが気さくで憎めないキャラだったりと
登場キャラのバランスもとてもいい作品で本当に楽しめる1冊でしたおススメです。
綺麗にすれ違い勘違いなお話です。
ブリーフ好きは嬉しい展開も、、、(笑)
いちいち凛が可愛いです。
理論思考な理系院大生とインドア極貧な小説家のすれ違いなお話〜。
これは理一がかなり天然なわりにグイグイと押したおかげて成り立った危うく、凛に任せたらうまくいくのもダメになっちまうところでしたよ。
小説はうれてるのに極貧な上、夜な夜な男性がリンの部屋へ訪れるとあられもない声が、、、。
勘違いからリンは理一に男娼と思われ、理一はリンにSM男と思い込む。
リンの育った施設の危機から理一にSMで奴隷になるから!とお金を借りようする。
いやーまさかの童貞で尿道攻め´д` ;
エッチは少ないですが理一がかなりノリノリでビックリどす(。-_-。)
かなりの変なカップル。
この二人以外誰もうまくいかないだろー。と思いました。
ボロアパートでの事情はつつぬけなのでね、あまりギシギシしないよーに(笑)
安曇さんの作品とは、やはり相性がいいのか、
最後までワクワク読むことができました。
天才肌でちょっと変わり者の大学院生、理一と
理一のお隣さんで、男娼をしているという噂の凛のお話です。
色々お互いの誤解によって、翻弄されるのですが、
その様子がなんとも愛らしく、面白い!
2人とも筋が通っているものの、変わり者で、どこか抜けているので、
やりとりのかみ合わなさに飽きません。
お互い自然と惹かれていくのですが、
凛が男娼だと勘違いしていた理一の友人が、
凛が理一に惹かれてしまわないように、
「理一はSMの趣味がある」と嘘を教えます。
そのせいで、凛がSMグッズを買いこんで・・・
なんて展開があります。
ありがちなご近所ものと見せかけて、
端々に安曇さんらしさがあって素敵です。
安曇さんの小説は会話のテンポや笑いがとても心地よくて、登場人物とコタツを囲んでいつまでも聞いていたくなります。
今回は大学院生の攻めと同じくボロアパートに住む謎の童顔青年で、二人とも種類の違う天然なのですれ違い必至(笑)
「(女が言う)終電無くなっちゃったぁ」を「大人としてあまりに無計画」とぶった斬る理一。知的を通り越して変人の彼が隙あらば膨大な知識と思考を降らせ、妄想に忙しい凛はそれをうっとり聞き流すか行動(口にプルンチョを流したり)で止めさすマイペースさ。
この二人の掛け合いとキャラクター性が、本当に素晴らしいです!
最後の青春な大盛り上がり、勢いと相手を思う大きさには涙。凛も自らの生活を殆ど犠牲にしてある人達を支えている。
「君のせいではなく君のためだ」という言葉、素敵だな…
ベッドでの理一のむっつりさと「足開いて」とか何やらオペっぽさ笑、玩具に怯える凛(可愛い)を観察する理一もシュールだし、白ブリーフはとてもエッチでした!二人とも色恋の感情も経験もほぼ無い感じのところから始まるの良かったな。
キャラ勝ちした作品。
最初から最後まで愉快に楽しめました。
主人公達の性格設定もあり、それから生まれる爆笑なやりとりにそれを生む原因となる友人の存在。
彼が脇役ながらいい働きをして、物語の面白味を一層愉快に演出させるきっかけになっていました。
数々のやりとりも逐一面白いのだが、一番の見せどころは思い込みで登場するエッチシーン♪
まさかよもや!ながらそこにある健気な気持ちに真剣さがあるのだが、可笑しくて。
超理系の理一が留学から帰ってきて、友人・譲二の紹介で入ったアパートは超オンボロのひまわり荘。
隣人は譲二の言う所によると、貧乏神のようにモサくて男娼をしているという。
引っ越しの挨拶に行った時、その隣人・坊上凜のトラウマ地雷を踏んでしまい最悪の対面をするも、その後の色々な接触で研究以外で非常に気になる存在に。
凜にとっては大好きな甘い物が挨拶の品だったり、理一のカッコ良さが好みのタイプだったりで、最初から好印象。
さまざまな誤解を抱えたまま、彼等は気持ちを通いあわせられなくて、しかし、理一が凜の為に発奮することで二人はめでたく結ばれるというお話。
この凜の譲二に男娼と誤解されるのか?凜の仕事が全てのカギでした♪
割と最初の時期にそれは解ってしまうのですが、では何故貧乏なのか?
凜、健気なイイ子だね~だけど、そこまでしてっていうのが少しウルっとさせるじゃないですか。
彼のプルンチョ(フルー○ェかな?)への愛が、甘いものへのこだわりがその根源と思うと何か切ないですね。
なのに、悲愴さは感じさせない。
妄想があるから彼があるって言う感じで、その想像力がアッチへ行ってしまったのは実に楽しませてもらいましたが。
また理一、超理系脳で偏屈朴念仁?
彼が凜を気になるから、少し歩み寄りがある。
だけど、その関心というのは多分彼の常識(理一も常識が若干欠けてはいるがw)と理論で測りきれない言動をする個体への興味というのもあったんじゃないかと思われます。
計算で答えが出せないのが人間の感情と恋心♪
まんまと彼はそれに足を踏み込んでしまうのですよね。
ゲイとか同性が好きとかいう設定がないのに、どうして好きになっちゃうの?とかそういう野暮な考えなしに、純粋に彼等のやり取りと進展が楽しめちゃう、とてもノリのよいお話でした。
譲二は助演男優賞モノだな♪彼、いいキャラでしたよ。
萌×2に非常に近い萌えでした。
安曇さんの本は初読みです。
軽いタッチなので、重いお話が読めない時に良いかも。
しかし、わたしは白ブリには萌えませんわあ。
攻めは理系の大学院生、理一。
頭脳は天才的なのに、日常の当たり前がわからない残念な方です。
受けは男娼をしていると疑われている、極貧ボロボロの凛。
すぐに妄想世界へ旅立ってしまうメガネボーイです。
オタク同士と言えばオタク同士なのですが、まったくジャンルが違うため噛み合いません。
理一が留学から戻り越してきたオンボロアパートが『ひまわり荘』。
凛とは同じアパートのご近所さん。
最初から凛の方は理一に好意をしめしているようです。
ただ、理一は先に書きましたように残念の方なのでわかっていません。
おまけに友人・本山から、凛が色々な男を連れ込んでいる様子に男娼ではないかと言われるのですから。
この男娼疑惑は読み進めると原因がわかります。
「なるほどー」と笑っちゃいました。
こんな理一の友人の本山が、所々でイイ味出してました。
理一にも凛にも多々誤解を生む発言をした本山ですが、彼なしでは成り立たなかった仲ですから我慢してもらいましょう。
その本山発信で最初のえっちもどきが、ドエライことになってますよ!
ひゃー、こんなこと初めてでやっちゃいますか!という感じなんです。
本えっちよりもエロチックだと感じました(笑
まさかこういう作品で登場するとは!
凛の困窮に理一が頭脳を生かし助けることで、ふたりはきちんと結ばれます。
理一でなかったら、あんなこと無理でしたねー。
全体的にほのぼので特に凛の妄想が笑わせてくれるのですが、ただ、しいて言うなら、凛の困窮の理由はあまりに使い古し感が否めませんでした。
もう少しそのあたりにひねりが欲しかったなあ。