片桐彩果
kotoonha dayori sousou
普段は評価ボタンの投下のみで、レビューを書くまでの勇気が無い私ですが、
今回はいてもたってもいられなくなったので書かせていただきます。
言ノ葉便り<草々>だけじゃなくて、言ノ葉ノ世界のネタバレも含みます。
ご了承ください。
言ノ葉シリーズは
言ノ葉ノ花(文庫)→言ノ葉日和(同人誌)→言ノ葉便り<前略>(同人誌)→
言ノ葉便り<冬木立の頃>(同人誌)→言ノ葉便り<草々>(同人誌)→言ノ葉ノ世界
の順番で読みました。(ペーパー等は割愛)
正直、長谷部と余村が大好きな私としましては、途中経過の同人誌でテンション上がりまくって、
最後の言ノ葉ノ世界でドン底に落とされたような気分になってしまいました。苦笑
アキムラさんええええええ(号泣)みたいな。
まぁ、パラレルであって、同一人物じゃないし、最後はエピローグで救済されたし。
でもやっぱりお互いがいないシュウとアキムラの10年間を思うと切なくてやりきれなくて。
言ノ葉便りシリーズの直接の感想にならなくて申し訳ないのですが、
この言ノ葉便り<草々>にて、すったもんだが落ち着いて2人で思い出のクリスマスツリーを眺める場面。
長谷部が、俺を少しでも想ってくれるなら、いなくなったりしないで…と言うところがあります。
そのセリフの中の「いつまでも探し続けて、十年でも二十年でも…」の部分。
ここが言ノ葉ノ世界のシュウにリンクしているのかなと思うともうそれだけで胸が苦しくって。
でもきっとシュウとアキムラは、そのポッカリ空いた10年間を
長谷部と余村が羨ましがるくらいの取り戻し方をするに違いない。そう信じたい!
とにかくどっちのカップルも幸せになってほしい!ただそれだけです!
(言ノ葉便り<草々>のレビューなのか言ノ葉ノ世界のレビューなのか微妙な感じで申し訳ない…。)
言ノ葉便りシリーズを書くにあたり、砂原先生が言ノ葉便り<前略>のあとがきにて、
【「言ノ葉ノ世界」では微妙な気持ちになられたかと思い、「二人は幸せにやってるよ!」という気持ちをこめて、書くことにいたしました。】
とおっしゃっていましたが、まさに私はその対象者であったなぁと。
(読む順番は思い切り間違えた感が否めませんが;)
長谷部と余村が好きで、文庫は両方とも読んだけど、同人誌は未読という方にはぜひ同人誌まで読んでもらいたいです。
(砂原先生また再販してくださるかな…)
最後に。
この言ノ葉便り<草々>で一番萌えたのは、長谷部が余村の左手薬指の付け根にキスするところ!
もうこの2人は永遠にこの甘さを貫いて欲しい!
でももうちょっと余村は自分に自信持っていいと思うよ!笑
前回、長谷部くんの妹の果奈ちゃんに関係が知れられて、落ちるだけ落ちていた余村さんですが、ちょっと頑張りましたね。
お母さんとの再会もあり『人は向き合い会話をすることでしか判り合うことはできない』
大切なことに気づく余村さん。
たとえこの先何が起こっても、もうふたりは大丈夫なんだろうな・・・と思わせてくれるラストでした。
この本で完結しています。
最後に届いた嬉しい便りと余村さんの涙が印象的でした♪