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jigoku o hate made oikakeru
既読の宮緒葵さん作品では、最もバランスが良く読みやすく、かつ面白かったと思います。
とは言っても宮緒葵の既読作は、「渇仰」と続編2作、「堕つればー」、「愛犬志願」のみなので、その程度で語るな!という方はスルーで。
バランスが良い、ということについてですが、宮緒葵の傾向は、色々いっちゃってる攻め、最初は攻めに抵抗しようとしたりしてるけどいつの間にか流されちゃう受け、多少のファンタジー要素、ヤンデレドロドロ執着、けどなんかコミカル…だと勝手に思っています。
個人的には、上記の作品は、「面白いけど、ちょっとぶっ飛びすぎ、(ちるちる風には)萌×2だけど神ほどではない」と思っていましたが、本作はそれらが丁度よく配合されており、ぶっ飛びすぎてない作品でした。
具体的には…
スーパー美人の執着系攻め:呉葉さんの適度なヤンデレと理性の狭間の揺れ具合。
流されちゃった受け:祐一さんも、いつの間にか攻めのことが大好きになってますが、スーパー女装美人だからあまり説明なくてもいいか、となってしまう。
前世がアレとか夢の中がアレとか幽霊がアレとか:BLに混ぜられても、ストーリーを面白くする要素としてちょうど良い程度。などなど…
と、以上、色々と理屈を捏ねて説明しましたが、この作品、神評価の何よりの理由として、読みものとして面白かったです。えーこれどうなっちゃうの?!という展開が多くハラハラして次をめくってしまいあっという間に読破しました。
絵も非常に良い。誰もが陶酔する美人、なのに男らしい、なのに色っぽいというとんでもない設定の攻めを、ツッコミを入れるどころか説得力のあるイラストを描きあげた葛西リカコさんにも、イラスト単品で神評価差し上げたい。
ものすごく面白かったです!
攻めに女性的な要素が入っているのが嫌な方には決してお勧め出来ませんが、
その要素が許せてヤンデレ攻め好きな方にはお勧めです!!
あと宮緒さんの話にしては、女性の存在感が大きいです。
数少ない自分の作家買いの宮緒さんの話の中でも、一番自分に合っていたように思います。
題名と作者さんの傾向からして攻め→→→→→受けに見えますが、この話はそれほど一方的な関係ではないです。
なんだかんだ言って初めから受け・祐一も攻め・呉葉に心惹かれていますし。
受け攻め両視点で、呉葉が月子の影響でだんだん病んでいくのにぞくぞく来ました。
(月子の影響だけでなく、元々呉葉もヤンデレ要素はあるような感じですが)
クライマックスでは一体どうなってしまうの?と思いましたが。かなり手に汗握りました。
月子は散々祐一を苦しめたのに、自分にはなんか憎めませんでした。
元々は優しい人の上に、雅浩への一途な思いは本物だから、でしょうか。
・超美人女装攻め(オネェではない)
・受けは超美形で女性恐怖症だが女に超モテモテで、受けを狙う当て馬も女。攻めは職業柄男にモテる(というよりも高嶺の花、という感じですが)
・前世は夫婦で受けが夫で攻めが妻だった。
とBLの常識を思うと逆を行っているのですが、自分はむしろそこがツボでした。
駄目な人は駄目なのでしょうが…
あと現世では出会ってからあまり時が経っていませんが、前世も含めるととんでもない執着攻め、というのにも萌えました。
超美形同士のカプ、というのもツボでした。BLには夢を見たい方なので(笑)
攻めのキャラも受けのキャラも宮緒さん作品の中で一番好きかもしれません。
今回の攻めは犬じゃない…と思いきや『俺は番犬か何かだと思え』とか「他の女の匂いがする…」とか犬要素もしっかりありました(笑)
自分にとっては、文句無く神評価です!!
題名を見た時からゾクゾクしていた。
読んでいる間 中ずっとゾクゾクしていた。
読み終えた後もゾクゾクしている。
地獄の果てまで追いかける……っ!
新刊チェック時にタイトルを見た時から読んでみたいと思っていました。
特典ペーパーが無いようなので、初めは古本で買うつもりでしたが、
「ショコラ文庫創刊2周年記念 ショコラ文庫フェア」の小冊子の応募のため、
新刊で購入しました。
受けの祐一さんは、女の人が近くにいるだけで様々な症状が出たり、
倒れたりすることがあるので、ひ弱な印象を初めに受けました。
しかし、攻めの呉葉さんに出会ってから、特に呉葉さんの言動や行動に
異変が表われ始めてから物語の最後まで、か弱い雰囲気を残しながらも、
実は呉葉さんよりも懐が深く、芯が強い人だと思いました。
最後に体を張って呉葉さんを守った姿に打たれました。
呉葉さんが苦しんでいる時や暴走しかけた時など、祐一さんのほうが
年下なのに年上の大人なのだと錯覚してしまう場面が何度かありました。
攻めの呉葉さんは、高嶺の花で行動がスマートで優しくてカッコ良い人という
印象を初めに受けました。
しかし、月子さんの影響が強く出始めてからは、次第に病んでいく感じが、
祐一さんが感じていた怖さと同じように、私も怖くなりました。
怖いはずなのに、病んでいる感じに萌えました。
呉葉さんの一人で闘っている姿に、心の中で応援しながら読んでいました。
結局、雅浩さんの想いが月子さんに伝わらなかった(伝えられなかった)こと、
結局、月子さんが安堵できなかったこと、
結局、輪廻転生を繰り返しても月子さんが雅浩さんの元に行けなかったこと、
など、これらが成し遂げられなかったことが非常に心残りです。
祐一さんの夢と呉葉さんの夢が関係していたことは、
呉葉さんは最初の頃に気づいていたはずだと思うので、
それをもっと早く祐一さんに話していれば、
二人の力を合わせてもっと早く良い方向に被害が少なく
解決することが出来たんじゃないかなと思いました。
そのため、祐一さんがそのことに気が付くのが遅くなりましたが、
それでも気が付いた時に、祐一さんから雅浩さんの気持ちを
月子さんに伝えていれば…、それか、あれほど祐一さんの夢に
出てきたのだから、雅浩さんも祐一さんの体を借りて月子さんを
説得していたら、もう少し穏便に収束できたのではないか、
と思ったりもしました。
月子さんも、本当は良い人だったから、主人公たちと同じように、
次こそは雅浩さんと元の状態に戻れることを、二人 揃って
成仏できることを願うばかりです。
可能であれば、それを数ページ程度の番外編などで
見届けることが出来れば良いなと思いました。
今回の評価は「神」と「萌×2」で非常に迷いました。
「神」評価をつけるには一作家につき一作品が望ましいと考えていて、
既に宮緒先生の作品で「神」評価の作品があり、
他にも発表数が少ないのに「神」に近い高評価がたくさんあるので、
一人の作家さんにたくさん「神」評価をつけるのは、
かえって「神」の価値が下がるので、出来れば避けたかったのですが、
随分と悩んだ結果、避けることは出来ず、「神」評価にしました。
この作品では、受けと攻めの両方の視点を交互に書いていて、
それぞれ長すぎず短すぎず適度な長さに区切られていて、
とても読みやすかったです。
また、受けと攻めの心境や行動が変化していく過程の表現に
臨場感があり、とても素晴らしいと思いました。
文章構成や描写の評価は「神」に近い「萌×2」です。
今回の挿絵は葛西リカコ先生で、先生やファンの方には申し訳ないですが、
私にとっては苦手な挿絵です。
しかし、今回は作品の世界観と先生の挿絵がとても調和していると思いました。
挿絵から主人公二人の雰囲気が伝わってきて、とても良かったです。
今回の挿絵は葛西先生で良かったと思いました。
今回の挿絵は「萌×2」評価です。
今回のレビューは、いつもとは違って趣向を変えてみました。
初めは最初の四行をいつものように購入理由の後に書いていたのですが、
それでは読書前、読書中、読書後のゾクゾク感や緊張感などが弱いものに
なってしまったように感じたため、今回は いつもと違う形式で書きました。
読み終えた後も、「地獄の果てまで追いかける」というセリフが
まるで呪いのような感じの口調で頭の中をグルグルと回り続けています……。
毎夜の悪夢によりトラウマを抱えた祐一は、呉葉の傍に安らぎを覚えて共に暮らし始めます。
一方の呉葉は、祐一の傍に居ればいるほど自分ではない誰かを己の中に感じ、祐一に対して制御できないほどの執着を覚えます。そしてそんな自分に苦しみながらも止めることができず、次第に過度な嫉妬を露わにしていきます。
ホラー、シリアステイストのお話で、
主人公たちの追い詰められた心理がにじみ出たような、どこか糸が張りつめたような雰囲気が上手く出ていました。
人物像、心理、行動、ストーリー、全てがよく絡み合っており、特殊プレイも雰囲気を醸し出す良い要素になっています。
翻弄されながらも、互いに寄り添う二人がとても素敵でした。
過去の因果に出会った彼らですが、恋したのは間違いなく現世のお互いなんですよね。
葛西リカコ先生の挿絵も相まって、
ラストの林での愛の告白は、心地よく幸せなものでした。
斜め上の作品を描く宮緒氏の作品の中でもなかなかのホラー要素を含んだお話となっております。
暑い夏にぴったりの作品です。あっでも逆に部屋の湿度は上がるかもしれませんね。
攻め様は大輪の華の如く君臨する女装高級クラブのホステス兼オーナーを務める呉葉。受け様は容姿端麗で女性にモテるがあるトラウマにより女性恐怖症を抱え生活する会社員の祐一。
作品の序盤は呉葉に依存していく祐一が多く描かれていますが、展開が進むにつれ呉葉の祐一に対する依存度がどんどん高まっていきます。それはまさに狂気じみた愛。女装で自らを仕立てながらも呉葉はれっきとした男、女装しながら男の匂いをプンプンさせて祐一に迫る姿にはくらりとする色気があります。しかし情念に駆られた女を前世に持つ呉葉は女性性の部分も持ち合わせています。祐一に近づく女性に対する牽制の仕方などがまさにそれ。そして呉葉はこの情念に苦悩しながらも祐一への愛をどんどん強めていきます。愛が強まるほどに自身の箍が外れぬよう自制しようとしつつもどうしようもなく祐一という存在に心乱されていく呉葉。…いい攻めキャラだなぁ。
祐一もまたいいキャラです。そんな重く粘ついた愛をきちんと受け止めて呉葉の存在をまるまる包み込んであげているのだから。
話の展開が気になって一気に読んでしまいました。すごく面白かったです!!
怖がりなので、ホラーっぽい話は苦手なんですけど、話自体はハラハラはしましたが、その存在は何だか怖いとは思えなかったです。むしろ切なかったです。
そして、攻めが絶世の美人で仕事中は、女装をしてバーを営んでいる。そんな綺麗なドレスを来てガンガン攻めるベッドシーン。とも聞いて・・・飛び込む準備をしていたのですが(笑)杞憂でした。これが違和感を感じることもなく話に引き込まれます!
攻めの呉葉は、牡丹の姿の時はとても美しく、人を惑わす様なある意味恐ろしい妖しのようですが(良い意味で!)、女装の姿を解き、普段の力強い口調の男性の姿は、輝くように格好良く、掃除も料理も何でもこなせる人で、一人で何とも美味しい存在!(笑)
序盤は、女性恐怖症にまで追いやる恐ろしい悪夢を見る祐一(受け)を、悪夢から救うナイトの様でしたが、祐一に恐いくらい執着し、祐一が仕事などで少しでも離れてしまうと、「不安、祐一へ近づく人間への嫉妬、歪み」に壊れそうになり、それを否定し、もがきながら彼の前世(月子)に侵食されてく描写は、とても迫るものがありました。包丁で無意識に野菜を切り刻んだり、お菓子を粉々にしたり・・・ドキドキします。
一方、かなりの格好良さで可愛いと社内でモテモテの祐一(受け)ですが、女性恐怖症で、失神する経験もあり、最初は少し甘いというか、頼りなさを感じますが、初めて大切な人だと思える呉葉(攻め)の為に何かをしてあげたいと強く、向かい合おうと男前になっていく姿が素敵でした。
これは攻め(前世は女性)×受け(前世は男性)という部分が、上手く絡められている感じがしてとても良かったです。
呉葉の愛情も祐一の気持ちも前世は関わりはあれど、祐一だからこそ呉葉は。呉葉だからこそ祐一は好きで、想い合っているという部分が、はっきりしているのも読んでいて安心がありました。
(以下--かなりのネタバレになります。↓--)
ただ・・・長い長い間、ひとりで愛しいひとを追い続けた月子の存在。
確かに大切な人信じられず、閉じ込めようとし、また多くの人を苦しめたかもしれないですけど(ミカ・丹羽も含めて:笑)、雅浩の本心を聞くことは許されないのかな・・・と寂しく思えました。
苦しまずに、光に溶けることは出来なかったのかな・・・とか、他の方のレビューと同じように番外編でも良いので、穏やかに眠る姿を拝みたいです。
祐一のあの台詞は鳥肌ものでした。雅浩としてあの台詞を月子にもあげて欲しいとすら。。。
話の視点が、攻め・受けと交互にあるので、そういう部分も助かりました。攻めという、いわば男役の呉葉が、どうして前世が女性なのか・・・という部分は、呉葉視点の月子の思いを知ってとても納得がいくもので、彼(彼女も含めて)感情移入がしやすかったです。
中盤辺りでラストは暗い世界へ2人きりで閉じこもるような感じかな?と思ったら、とても明るい感じでほっとしました。呉葉の祐一への消毒行為は、思わず笑ってしまいましたが・・・!
犬じゃない宮緒先生作品が読みたいなっと思って選んだ本作。
「でも女装攻めか〜どうだろう……」と思っていましたが、なよなよしてない、妖艶な迫力美人だったこともあって割と平気でした。
というよりもむしろ「上半身は迫力美人なのに、下半身は凶悪なほど男」という攻めにガンガン突かれて啼かされる王子様系受け、という構図に萌えた。
舌なめずりしながら受けを食らう攻めが大変よかったです。
ホラー調なところも、恐ろしすぎず、萌えに比重が置かれててよかった。
前世(?)は女だったけど今は男という攻めが、怒張する雄を誇らしいと感じ、受けを文字通りその身に繋いでいると喚起する場面には思わず、なるほどと納得してしまった。
“男である受けを貫いて繋げられるのは、同じ男である攻めの特権”……なるほど。確かに女にできるのは「繋がる」ことで、「繋げる」力はない。
いつもの宮緒先生の「受け入れて」と懇願する攻めとはまた一味違った萌えでした。
今回も超ヤンデレが登場しました!!
女性に追いかけられる悪夢から女性恐怖症になってしまった、容貌の整ったイケメン会社員・裕一と、
女性になって一人の男を追いかける悪夢を見るゲイバーのマスターでこれまたイケメンの男・呉葉(店では牡丹)
この二人の出会いから何気に色々と予想は出来てしまうのですが、それを魅せる執着の心情やシーンが実にハラハラものでとてものめり込むように読めてしまいます。
またまた便利な言葉「運命」を持ってきてしまうと元も子もないなのですが、それでも充分に"執着”という情念を宮緒流に見せてくれたのではないでしょうか?
烏帽子をかぶった男が髪の長い女に追いかけられ殺されそうになる。
そんな悪夢をずっと見ていた為に極度の女性恐怖症になった裕一だが、かろうじて離れていれば会話くらいはできるまでになり会社の営業として働いている。
そんな彼に執着を示し、言い寄ってくるのが社長の娘の美香。
恵まれた外見もあいまって、理不尽な言いがかりを受けることも多く、そんな時さりげなくフォローしてくれる先輩社員がおり、彼に連れられて訪れたのが女装ゲイバー。
そこで絶世の美女となっているオーナーの牡丹と出会う。
牡丹は裕一を一目見た時から彼に執着を覚え、クスリを盛りお持ち帰りし、一晩を一緒に過ごすのです。
その晩、乱れた裕一だが不思議と悪夢にうなされることもなく、二人はそのまま恋人となることになるのだが・・・
もう筋には触れますまい。
悪夢に悩まされているのは裕一だけではなく、牡丹(呉葉)もだったということ。
それが前世の記憶に繋がるというファンタジー要素もあり、何だか源氏物語も思い起こさせるような~
呉葉の執着が激しくなっていくのが見ものです!
こんなではいけないと思いつつ、夢の女と同じになっていく。
クライマックスは呉葉だけでなく、女性である美香も含め、その執着はまるで鬼か!!と思うくらいに凄まじく、背筋がゾゾーっとします。
これ、これです、宮緒作品の好きたるゆえん。その激しさの部分の暴発。
そして結末。
決して同情や憐憫ではないと思うのです。
解き放った、切り捨てることができた、怨念を調伏できた、というのでしょうか。
それが一途な愛情というところが、この物語を素直なハッピーエンドのラブの物語にしている部分だと思われました。
そんな、ヤワな。と思うよりも自ら望んで堕ちるというよりは、納得の上二人で一歩踏み出すという結末だったのだと思うのです。
その分、甘さが増したような~
かなりファンタジーではあるのですが、今までの宮緒作品の色々な部分が入ったバラエティな物語ではなかったか?と。
面白さ、という面で評価したいかな?
こちらのサイトで「女装攻め」ということでおススメしていただき、読みました。
挿絵の牡丹が美人過ぎる。これで男とか…。ナヨナヨした感じの女装ではなく、男としての魅力を持ちつつの女装なので、ツボでした。
やっそんシーンも女装したままだったので、大変おいしゅうございました。
ただ、途中から月子とリンクしていく呉羽がどんどん怖くなっていきました。差し入れのお土産を砕くシーンとか、狂気です。
あと、美香が今まで読んだ本の中でいなかったタイプなので、これはこれで女の怖さがありました。
最後はハピエンなので、良し!
執着ヤンデレと言えばこの作家さんなんて思ってしまう程今回もガッチリ狂気です。
まるで恋人に会いたい一心で町に火を放った八百屋お七や源氏物語の六条御息所を
彷彿とさせるし、「地獄の果てまで追いかける」なんてセリフは道成寺の安珍・清姫伝説出てくる清姫をも凌ぐ勢いが、今回の情念コテコテの作品には感じられる。
内容は物心ついた時から髪の長い女に追いかけられいつも首を絞められ殺されると言う夢を
見続けていた受け様が主役で、イケメンだけどその夢のせいで極度の女性恐怖症で
女性に近寄られただけで、悪寒が止まらず逃げ出したくなる程に重症。
職場以外でも女性客に迫られ恐怖する受け様は憐れです。
何か女性に以上に好かれてしまう呪いでもかかっているかと思える展開。
そんな受け様は会社の先輩に日頃のストレス解消にと連れて行かれた場所は女装ゲイバー、
綺麗に着飾った女性が沢山いるのに、いつも女性相手での悪寒もなく、全員男だと言われ
納得してしまうが、そこで見かけた一人の美しい女性に目が奪われてしまう。
それは店のオーナーの攻め様で、互いに一目ぼれ状態のように惹かれあう。
会ったその日に二人は関係を持つが、それは攻め様が酔った受け様に更にお酒を進め
媚薬入りの潤滑剤まで使い、いつもの自分とは違うような興奮状態で受け様をモノにする。
攻め様と受け様のHは、攻め様が絶世の美女で女装をしているのに、受け様を犯す感じは
何やら倒錯的、イケないことしてる感じが倍増してます。
それでも一夜を共にしたからと言って直ぐに恋人にはなれない攻め様は既に受け様に対して
自分でも制御できない程のめり込む感じだが、受け様が何処かでブレーキをかけてる。
それは受け様が毎夜見る夢と本人無自覚で関係があるのですが、その夢はなんと攻め様も
幼い時から見ていた夢と酷似していて、何か因縁めいた繋がりを感じさせる。
千年にも及ぶ情念が、次代を越え転生輪廻し二人の関係を狂わせていく。
ファンタジーと言っても怨念系の作品なので明るさはないけれど、人は何処まで愛を
貫く事が出来るのか、愛に狂った魂はどうなるのか?そんな風合いのストーリーでした。
命と隣り合わせのような情念が怖くもアリ、切なくもアリ、個人的にはアリな作品で
かなりドキドキしながら楽しませて頂きましたね。