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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「たとえこの恋が罪であっても」続編。
いじめられっ子体質ってあるのかしら??
今作はアルフレッドの幼馴染エリクにターゲットにされてしまいます。
前作があからさまだったのに対して、今作は陥れる類のもので、
いじめの種類は前作よりえげつないです。
ただ、独りぼっちだった前作に比べると、
アルフレッドをはじめ、
瑞樹を理解してくれる人が何人かいるのが救いでした。
特に、アルフレッドの瑞樹に対する想いが全くブレないので、
安心して読めました。
前作であんなにひどい仕打ちをしたエドワードやアレクが
ちゃんと瑞樹を理解している点もよかったです。
前作ほど涙腺崩壊にはなりませんでしたが、
終盤の瑞樹がアルフレッドに懺悔するシーンは、
やはりタオルなしには読めないほどでしたので、この評価で。
一昔前の少女漫画を地で行く、不幸オンパレードな男子が主人公だったシリーズの2冊目新装版。
旧版との違いは、瑞樹が来る前の苛られっ子転じて苛めっ子、そして瑞樹と同室でちょっと拗ねてるアレクのツンデレ全開の短編【アレクの主張】があるところです。
前作、唯一の身寄りの母親が亡くなった事で実の父であるフィッツウォルター伯爵に引き取られる事になった瑞樹が、淫蕩な母親の評判を背負い、義兄のエドワードのイヤがらせや同級生から散々苛めを受けた挙句、義兄のアルフレッドと愛し合う仲になり、居場所と愛を得るというそんなベタコテだった前作の終わりはクリスマス休暇。
今作はその直後、休暇後新学期学校へ戻ってきたところから始まります。
今回は、フィッツウォルター家の隣りの家のアルフレッドをとても慕い、兄弟のように過ごしてきたという幼馴染のエリクが登場します。
アルフレッドと瑞樹がキスしているのを見た時から、仲良くしていたエリクが瑞樹を憎み彼が徹底的に悪者になるように仕向け、また瑞樹が孤立していく姿。
アルフレッドに頼り切りたくない、自分できることはできるだけ自分でしたい、迷惑をかけたくないという思いから、事実をはなさない瑞樹。
しかし、エリクがアルフレッドとキスをしているのを見てしまい、本当は嫉妬という感情であるのだが、そうしたどす黒い感情に自分で怯えアルフレッドを遠ざけようとする瑞樹。
それは二人にスレ違いを生むのですが、アルフレッドの瑞樹を信じる思いで彼が行動したことで・・・
前回は瑞樹に対して助けるものもいない壮絶な苛めと彼の絶望的な境遇に惹かれましたが、今回も「おおー!」超少女漫画的なエリクの子供じみた嫌がらせが多発して、思わずニンマリ。
そうそう、昔の少女漫画ってこういうのいっぱいあったのよ☆
自分の持つ感情がなんだかわからないために、変な正義感を持って自分を正当化してしまい、それが相手の為に正しいと、敵とする相手を陥れる嫌がらせ!
まさにエリクのお子様じみたこの嫌がらせと感情がベタすぎるくらいベタでwww
以前と違うのは、瑞樹の周囲には助けになる人がいることです。
アルフレッドには恋人であるからこそ甘えちゃいけないと自制はするけれど、彼が心の支えに。
前作では嫌な兄だったエドワードも、瑞樹を見守って客観的に見てくれています。
そして新学期から来た留学生のウィルは、エリクの本心などお見通しとばかりに、瑞樹に押し付けがましくないとても自然な好意と友情を見せてくれます。
また、瑞樹をいじめていたひねくれもののアレクも、ポジティブであまりに人のいい瑞樹に呆れて(本人弁解w)元いじめられっ子の体験から彼にアドバイスしたり、気を回してくれたり。
以前とは全然境遇が違うのです。
だから悲惨とか悲愴感とかは、前作よりありません。
むしろ瑞樹の潔癖すぎる態度にイラっとしちゃうかもしれないのですが、世渡りがうまかったら瑞樹じゃないし。
瑞樹の健気で人を信じる気持ちと、始めて(?)体験する嫉妬、
エリクもどうして瑞希を廃除したがるのか、自分でもわかってない「恋」という感情にとまどって瑞樹に八つ当たりしていたんだ、というのがわかりますし。
いくらか内容もソフトだと思います。
ここまで潔い、ベタコテ昔懐かしい路線は、最近ではお目にかかれない作風なので、自分的には好きだったりするのですが、1作目ほどのインパクトはなくちょっと弱いかも?
【アレクの主張】はクスっとしちゃって、彼の性格がよくわかります。
実は出版社のHPにアレクの調教物語(?)がUPされていたんですが、それもいつか紙になってこのシリーズのどれかに入ったりしないのかしら?
結構好きだったんだけどな~
次は、エドワード編が文庫化です♪
前作で、散々苛められ不幸のてんこ盛りの結果ようやくたどり着いた幸せ。
けど、そのまま幸せに暮らしましたとさ…にはならないんですよね。
今回は、アルフレッドを慕い、兄弟のように過ごしてきたという幼馴染のエリクがライバル&いじめっ子として登場します。
なんとなーく、アルフレッドとの逢瀬や接触を邪魔するエリクにへこむ瑞希。
だけどそのエリクの手というのが自分から階段から落ちて瑞希に落された風を装ったうえで庇うとか仲間はずれとか幼稚な少女漫画チックなアレコレなんですけど、このシリーズはそれがいいんです。
それでも、そんなエリクや自分がいじめられたくないからといじめに加担したアレクも憎んだり仕返しするなど考えてもいない健気でかわいい瑞希は一人ぐるぐる。
ヘンに前向きで無防備なところもなんだか放っておけないと、エドワードもついついかまってしまう気持ちもわかります。
最後はエリクやアレクまでもが守ってあげたいなんて思わせてしまう瑞希、ある意味最強かもです。
こちらも新登場のアメリカ人のウィル。
陽気で明るくていかにもアメリカンないいやつです。
エリクをかまい倒す場面が面白かった、この二人もしかして…なんて思いましたがそんな描写ありませんでした。
文庫化で書き下ろされた『アレクの主張』ではツンデレ アレクの事情が語られ、まっすぐな友情を向けられて戸惑う様子が微笑ましいです。
前作と打って変わって赤色がとても印象的で大好きな表紙絵です…!
今回も瑞樹ちゃんの健気さにキュンキュンきましたが、、胸をズキズキさせまくってくれた前作と比べてしまうと…シリアス好きな我が心はついインパクトが足りない…と思ってしまいました。
陰湿なエリクのやり方は許せるものではないですが彼なりの正当な譲れない思いがあってこそで…ズキズキを感じたかった私からしたら生温く感じてしまい…前作読み直したくなりました…。
ただ可愛い系&可愛い系は可愛いがすぎるな~~
お話としては普通に楽しめましたが、前作で虜となった個人的好き部分が薄かっただけです(笑)
瑞樹ちゃんの周りにはなんだかんだ仲間も増えて「良かったね…」と最後はほっこりお姉ちゃんのような気持ちを味わいました。
この世界名作劇場に出てくるような先生の書くいい子ちゃん大好きです…!
大っぴらにできる関係ではないといえアルフレッドとの関係を何があっても絶対に手放す気はない、そこは絶対に譲れないという瑞樹ちゃんの意志がとても尊かったです。
周りから受ける波風に心晒しつつもぶれないまっすぐな一途さ…いつまでも大切にしてほしい。
そしていつまでも二人幸せにね…と願ってやまないです。
御可哀想なミズキちゃんが出てくる2作目、前作は中立だったのですが、
今回は前作程憂鬱な気分にはならなかったですね。
それはミズキにも守ってくれる相手が出来たと言う事がありますが、前作でミズキを
苛め罠を仕掛けた同室の同級生と和解するような雰囲気もあったからかも知れない。
それでも、この同室コンビ、ホントに苛められるタイプなのですよ、悲しいかな。
そして、今作に新たに登場するのがミズキたちのお隣に住んでいるエリク、
事故でしばらく休んでいたのが復学してくるのですが、初めはミズキと仲良くするが、
攻め様とのキスシーンを見たことから、天使のように優しかったエリクが
悪魔のごとき悪質さで、ミスキを追い詰める。
まぁ、無自覚で攻め様を好きだったエリクがミズキを嫉妬から苛め排除しようと画策。
その、苛め方は前作とは一味違って、周りにはミズキがエリクを苛めてるとか
怪我をさせようとしているように見せかける最悪なパターン。
それをミズキは、攻め様に一人で悩む前に相談するように言われているのに、
また一人で頑張って悶々しながら、最後は精神的に追い詰められ前作と同じように
飛び出して攻め様が探して捕まえる・・・同じですね。
なんだか今回は、ラブと言うより友情物語学園編みたいな感じでした。