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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
中原一也さんが好きで、過去作品を漁っていた時に出逢った作品。久々の再読。
中原作品って、「オヤジ、ノンケ、包容力ある攻め」がデフォルトの時期があったと思うんだけど、この作品は、つかみどころのない「受け」の魅力が漂う不思議な作品となっています。
そして、中原作品には多分珍しい関西弁もの。受けの楢崎が関西弁です。そしてそこが何とも言えず柔らかいようなエロいような。
しかしこの作品の場合、攻めの岸尾は好き嫌いが分かれそう…というより、女性読者はほとんど岸尾みたいなのはキライな気がする。
大学の准教授でルックスもいいんだろうけど、とにかく楢崎に対してヒドい。ほとんどDV。
楢崎を勝手に大学の教授とデキてて営業成績はカラダで取ってる、いつもカラダを疼かせてる、とか妄想・断定していて、勝手にこの俺さまがその淫乱なカラダを慰めてやるんだ、みたいな態度。
毎回ローションも何も無し、もちろん優しい言葉も皆無で無理やり抱く。
そして、そんな事をしておいて、なぜ抵抗せず抱かれるんだ、やっぱりカラダが疼いているのか、なんて一人でイラついてる…
はー、信じられない。こんな男、ヤダね〜!
やっと心が通じるのは天候不順なのにトレッキングに行くシーンなのですが。
これもほとんど遭難しかかって、イラストでは2人ともワイシャツにスラックス、革靴姿。
これはいけません。
山から何とか戻った後「好きだ」という言葉を言うようになった岸尾は、今度は怖い顔のまんま甘ったるい事を言う男になります。
「惚れたが負け」
恋人同士になった岸尾と楢崎は甘々CP。Hも激しい。
しかし、楢崎の小学生時代の友人・一条が現れて物語のトーンが変わります。
一条に近づくな、と言う岸尾は嫉妬のせいなのか楢崎とは口も利かず2人はギクシャク…
そして事件が起こります。
ずっと家を空けていた岸尾が危機一髪の時に飛び込んでくる、というご都合展開ではありますが、楢崎にとって岸尾だけが特別、そして岸尾にとって楢崎だけが特別、というハッピーエンドに収まります。
この、楢崎という男。
何とも不思議な魅力がありますね。実際にいたらちょっとつかみどころがなくて付き合いづらそうだけど。
彼は究極の雨男で、楢崎と雨はセットになっています。
それが岸尾にとっては、楢崎はいつも濡れている、お前は「濡れ男」だ…というヌレヌレのエロティック妄想の源泉。
でも実は、旅行先で現地の人が食べる昆虫系料理なども臆せず完食するような意外と元気なタイプなんですよね。そういうギャップが余計に楢崎を不思議さんに見せています。
雨に濡れるいい男……こんなシチュエーション、いいなv
……と思って読み始めた本作ですが、
ちょっと私の期待したのとは違ったかなと。
表題作の『濡れ男』は、攻の岸尾視点で話が進むのですが、
いやいやいや!そうじゃないだろう!と突っ込みまくり!
恋する男は、賢い准教授先生でもこんなものかと!w
とにかく嫉妬に目の眩む先生の意地悪に、健気に耐える楢崎!
両片思いは分かっていたのですが、
最後は結構あっさりとくっついてしまい、え?と。
まぁそれも、雑誌掲載作品と聞いて納得。
後半の『惚れたが負け』は、変わって受の楢崎視点。
物語としてはこちらの方が読みやすく面白い。
受け視点だからというより、
こちらの方が起承転結がはっきりしていてテンポがいい。
アクセントになる事件もありで、
脇のキャラクターもいい味出してるv
しかし、主人公の二人は、
先生は意外に懐の狭い男だし、
楢崎はいい加減でだらしない男で、
ちょっと私の好みとは外れてしまっていて、残念。
評価は、前のキリヱさんと全く同じで、
『濡れ男』がしゅみじゃない寄りの中立、
『惚れたが負け』が萌×2なので、間を取って「萌×1」で!
……でも、方言受はええですなぁv
京都弁BLを探している時に、教えていただきました。
表紙は綺麗だし、ああん、もう!京都弁のエロはたまりませんがな!とほくほく読んでいったら、………あれ?
これ京都弁やない、大阪弁や!
お、おう。方言BL好きなのでいいのですが、関西弁の大きなくくりでお勧めされたのかも。
あ、でも、大阪弁でも喘ぎはいいですね!最中の「あかん」があかんです(笑)
で、気を取り直して読んでいったのですが、う、うーん。
こ、これは私には合わないかも。でもお勧め頂いたんだから読まなきゃ!と何度も止まりながら、「濡れ男」を読了。攻めの考え方がずれてるので、何とも読みづらかったです。この攻め、大丈夫かな?
続けて「惚れたが負け」を読み始めたら、あ、これは面白い。視点が楢崎さんに変わった途端、サクサク読めました。
どうやら、私は岸尾さんがダメみたいです。
突然現れた楢崎さんの旧友の所為で一騒動あり、喧嘩したりしたけれど雨降って地固まるといった内容でした。
一条さんは論外ですが、楢崎さんと香澄ちゃんはいいですね!あ、でも、香澄ちゃんと一条さんがまとまるのもいいかも。レンコン大好きなので、香澄ちゃん鍋が食べたいです。世話焼く彼…もとい彼女はかわいいなあ。
で思ったのですが、たまたま両思いだからよかったけれど、「濡れ男」で岸尾さんがやったのは一条さんと同じ強姦ですよね。人の気持ちも言い分も無視して、あれはないわ。
それなのに楢崎さんは岸尾さんにデレデレしているし、そこらへんが最後までもやもやしました。
最初の話で二人が云いたい事云い合った上でこじれて、それからまとまった話だったらよかったのに。
最初だけなら「しゅみじゃない」寄りの「中立」後半は「萌×2」なので、間とって「萌」で。
私はまた牛車に乗って、京都弁探しの旅に出てきます!
これはちょっと評価が難しい作品でした。
主人公たちの人物像や心情がどうもわかり難かったです。
友達だったところから関係が発展しているにもかかわらずお互いを信じてない感じとか、ちゃんと話せばそんなにこじれてないだろうとか、なんか微妙に不自然な感じがしてしまいました。
攻のSな部分も中途半端で、そもそも受もMっぽさがあるわけでもないし、人物像も前半と後半で変わり過ぎな気がしてどうもつかみきれません。
ちよっとずつ何かが足りない感じが残念です。
ただ、これが嫌いかと言うとそうでもなくて、脇に出てくるニューハーフや病んでるストーカー的な友達がスパイスを効かせていて面白味が出ていたのは良かったです。
去年久々に中原さんが個人的にヒットだったので
おのずと期待値が上がってしまっていたせいか
「…あれ」になってしまいました;
岸尾の、誰が見ても隙のない“デキる男系”が
大学からの友人・楢崎に片想いとか
なかなか切ないじゃないの…と思いながらも
ちょっと急展開過ぎるような気がもしましたし
50過ぎのゲイ疑惑の教授との関係を疑ったからと言って
強引過ぎやしませんか??と…。
確かに喪服はそそられますけどね(不謹慎ですみません;)
大学でキスマークと思われる痕を見て嫉妬し
無理矢理抱いた後「さっさと帰れ」とか…酷いわー(泣)
楢崎もなんでそんなあっさり抱かれちゃうかなー。
性格がおおざっぱで何でも適当で
攻めと真逆な性格してるとは言え、
“好きだから抱かれても良かった”で済んじゃうのかなぁ…。
ニューハーフの香澄はちょっとしたアクセントとしては良かったかも。
改造した体にはちょっと興味がありますw
そして“香澄ちゃん鍋”食べたい!!
ぐだぐだ言っちゃいましたが
やはり中原さんのエロ、
喘ぎがえっろいなぁ……。
そして!!最中の楢崎の関西弁が最高!!!!
「あかんて…あかん……」とか!「…いけず、やな…」とか!!
きゃぁぁぁあ♪
「駄目だって…駄目……」より更に艶っぽいですもん!!
あと、楢崎が岸尾のかっこいいところじゃなくて
カッコ悪い所が好きだっていうのが嬉しかったです。
『惚れたが負け』で登場する一条、
お、お前…鍵を!!
こういうストーカーは本当に怖い;;
…の割にあっさり友達でいいって、WHY??
まぁ、岸尾と楢崎が仲直り出来て良かったですけども。
でも本当、惚れたもん負けですよねw
こんだけなんやかんや言ったって、中原さんは読まずにいられんのですよ!
濡れ男なんて何やら卑猥なイメージを連想してしまう腐って湧いてる頭の私ですが、
タイトルの濡れ男は、雨男のことだった。
まぁ、雨男と言っても、大学からの腐れ縁の受け様が出る何イベントごとがあると
必ず雨になってしまう、そしてそんな受け様の雨にいつも濡れてる姿に惹かれ、
腐れ縁の親友相手に長く片思いしている大学准教授の攻め様。
内容は、切ないシリアス的な片思いが長くて変な嫉妬から思いを告げないままに
身体の関係に無理やり気味に持って行ってしまう攻め様の一人勘違い&早合点。
お互いに相愛カップルなのに、攻め様のいい大人だから素直に好きだと言えない結果が
身勝手な思い込みと勘違いで自分自身を精神的に追い詰めて受け様を理不尽な目に
合わせるような展開に、受け様のどこか天然系のつかみどころの無い性格が
暗くなり過ぎずコミカルな感じでまとめてあるような仕上がりだったように思います。
イラストが梨とりこさんなので、タイトルと表紙だけ見ると暗そうなイメージですが、
意外に明るくて、ニューハーフキャラや、受け様の汚部屋&攻め様が意外なものに
嫉妬してしまう展開は思いのほかシュールです。
書下ろしも、受け様の考えなしの困ったチャン行動に翻弄されつつも、
ほれた弱みで、文句を言いつつ甲斐甲斐しくお世話してる攻め様のホントは
M属性な人なのではと思える節があったりして楽しめます。
それに受け様を思い込みから犯そうとした小説家の根暗友人と、ニューハーフの友人。
この二人がもしかしてくっ付くのかもなんて微笑ましく思えるラストも良かったです。
文庫よりも高いですし、いつもはあまり買わないレーベルなのですが、
好きな作家さんなので、即買をしました。
濡れ男というタイトルにあるように、
楢崎が出かけるときはいつも雨が降り、いつも雨に濡れてしまうのですが、
その姿をしっかりと表現した作品でした。
大学准教授の岸尾は、古くの友人、楢崎のことが気になって仕方がない。
楢崎は、魔性の雰囲気をもち、いつも雨に降られる濡れ男。
楢崎の雰囲気から、色んな男性と関係をもっていると勘違いしてしまい、
強引に関係を持つ。平尾にとっては、楢崎のことが分からない。
楢崎の無意識な雰囲気と、その本音のギャップが良かったです。
中原さんの本にハマって、最近続けて読んでいるのですが、
登場人物がこんなに思い描きにくいなんて、初めてのことです。
読み進めづらくて、それが自分でも結構ショックでした・・・
この本はちょうど半分くらいで視点が変わります。
最初は攻め視点。
大学の准教授で、顔立ちのハッキリとした口数の少ないイケメン。
とても几帳面で少々気難しく、取っつきにくい性格の人。
そんな彼は、大学時代からの親友に片想い。
その親友(受け)は、
歌舞伎の世界にいそうなタイプの、肌が白く仕草には色気のある儚げな印象の男。
でも、実際は大雑把でかなり適当な人。
部屋はキノコを生えさせるくらい汚いし(しかもそれを人に食べさせるし)、
平気で虫系のゲデモノを食べたりする(何度もそういうシーンが出てくる)。
そして、大阪弁と標準語が混じった話し方をする人でもあります。
どうも苦手に感じてしまったのは、
攻めとは大学時代からの付き合いなのに、なぜか名前で呼ばず「センセー」と呼ぶこと。
エッチの時も!!
そんな受けは雨男で、
適当にしか傘をささないのもあって、よく濡れて髪から雫が滴っています。
それが攻めに言わせれば、繊細そうな色っぽさを醸し出しているらしいのですが・・・
う~~ん、水も滴るいい男とは言うけれど、いつも濡れてるってのはどうなんだ??
なんか、なんか、
しっくりこなくて読み始めは本当に焦りました~~~
好み云々もあると思うのですが、
受けに色んな面がありすぎて、その色んな面がずいぶんと意外性に富んでいる気がして、
どうにも思い描きにくくって・・・!
なので、その受けに執着し夢中になる攻めには、当然の事ながら感情移入しづらく・・・
(攻め視点の時は、受けが何を考えているのか謎でしたし)
後半の受け視点の話になると、ちょっとずつ読み易く感じるようになりました。
慣れてきたら、
恋しい気持ちを語る大阪弁の混じった話し方が、なんだかとても可愛いくも思えてきました。
結局終わりまで読むと、
中原さんの文章に丸め込まれた感があり(なんだかんだ言っても面白くはあるのです)、
あそこのシーンはよかったよなぁ~とか思うのですが、
う~~ん、・・・でもやっぱり、他の中原さんの本の方が断然素敵です。
勘違い、嫉妬、執着、本当は両思い。
お前のせいだ、とちょっと傲慢な片思い。
物語はいたってシンプル。
恋愛のあれこれ、というよりこれは楢崎のキャラクターを魅せる為のお話だったような。
だから物語にちょっとニューハーフを登場させて潤滑剤にしてみました。
この本厚みはあるのですがものすごーく、サラサラサラと行けてしまいます。
どちらかというとキャラ萌え優先した本のような印象を受けました。
ここ3冊のLYNXの中原単行本は受けの雰囲気、キャラクターで来ているような、そんな感じがします。
大学准教授の岸尾と事務機器メーカー営業の楢崎は大学時代からの友人。
楢崎は、行事があると何故か雨に祟られる”雨男”しかも傘をさしても何故か濡れてしまう。
そんな彼はまるでタチの悪い愛人のような、立ち居振る舞いに色気を感じる男。
岸尾は楢崎が大学教授とデきてるんじゃないかと嫉妬し、
突然の教授の死に参列した通夜で、嫉妬のあまり彼に欲情して襲ってしまう。
それから楢崎に悶々として講義の最中でも彼のことを思い出し、心を乱される岸尾。
そんな具合に岸尾がひとりで苛立ち、気持ちを持て余してる話。
格好いい男がオロオロしてる姿。
ひょうひょうとして実体がつかめないような男にはまってしまった男の悪あがき。
しかし、この当のひょうひょうとした男は、それなりにちゃんと好きだったのです、その悪あがきしてる男が。
その後篇で、楢崎に執着する作家の元同級生が出てくるのですが、互いに嫉妬してすれ違うお話でした。
割と雰囲気を醸すお話でした。
大人な、、といってしまえばそれまでです。
これに浸れるかというと、それなりの作品品質はキープできていますが、なにかに萌萌する!とまではいかない程度で。