幽霊ときどきクマ。

yuurei tokidoki kuma

幽霊ときどきクマ。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×219
  • 萌7
  • 中立0
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
13
得点
152
評価数
40
平均
3.9 / 5
神率
27.5%
著者
水壬楓子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
価格
¥855(税抜)  
ISBN
9784344826977

あらすじ

ある朝、刑事の辰彦が帰宅すると、美貌の青年に出迎えられる。しかし、その青年は10センチほど宙に浮いていて…。


(出版社より)

表題作幽霊ときどきクマ。

35歳,バツイチの刑事
22歳,「死体を探して欲しい」という幽霊

その他の収録作品

  • クマときどき相棒。
  • あとがき

レビュー投稿数13

依り代のクマのぬいぐるみのほうがカワイイ?

くたびれた刑事・辰彦の元に突然霊体で現れた美青年の恵。
辰彦は、相手と波長が合った縁か刑事という職業柄か、恵の行方不明となった遺体?だかを探す事となった。

霊体のままでは恵にとって都合が悪いらしく、その際に活躍するのが辰彦の弟の形見のクマのぬいぐるみ。
このクマのぬいぐるみが依り代となったおかげで話全体のカワイイ度が一気にアップして、辰彦が世話焼きだって一面も出てくる。

ただこの話、このまま恵が成仏したらどーなっちゃうの?とか、事件を追いながら二人の間に仄かな恋愛感情が育っていくんだな~、ってなる前に、肝心の恵自身がどうなっているか…?って察しがついてしまう。
実際に恵の身体が戻ってきて、さあ!!ラブシーンだ!!って山場がやけに駆け足気味に感じたのも惜しい。

霊体での騒動のほうが話のメインってのもあるせいか、クマのぬいぐるみを通してのほうが恵が伸び伸びしていて可愛いと思った。
辰彦の過保護っぷりや活き活きしている様子も面白かったかな。

そもそものクマのぬいぐるみに込められた想いとか、恵自身の不自由な生い立ちとかのエピソードにはホロリときたし、後半はキャラクターのお茶目っぷりも楽しめた。
それにしても、恵の保護者(の一人)の思惑が上手くいってもう一組カップルが誕生したかどうかが気になるじゃあないか(笑)。

3

どこでも一緒♪

好きで、何度か読み返してる作品です。幽霊と刑事のお話で、一緒に事件を解決しながら恋が育っていくファンタジーものです。

ある日、突然刑事の辰彦の家に住みついた美形の幽霊の恵。
見覚えのないその幽霊は、自分の死体を探してほしいと頼んできます。
気が進まないながらも死体探しに協力することを了承して、2人の犯人探しが始まります。
時には、恵がクマのぬいぐるみに憑依して。
辰彦は30代のバツイチです。そんな辰彦がぬいぐるみを捜査現場に連れて行くという、シュールな感じが可愛いです。

そして、最初は怖がっていた恵の存在が、人の温もりを忘れた辰彦に、じわじわと誰かと過ごす良さを教えてくれるのです。

一方の恵は、特殊な能力のために、子供の頃から孤独を抱えていて。だけど、子供の頃に辰彦から優しさを貰っていたのです。
だから、死体探しは口実で、辰彦に最後に会いに来たのでした。

そんな2人が、ゆっくりと心を通わせていく過程が、素敵でキュンとなります。謎解きのような展開もドキドキするし。クマのぬいぐるみが動いてる様子は、想像すると何とも可愛いですね。
2人の後日談も、甘々でイチャイチャな様子に萌えます。
ファンタジー好きが満足できて、ハッピー気分にもなれて、サスペンス気分も味わえる、素敵な1冊です。

4

浮遊してついて行きたくなります

警察や極道物ばかりを読み続けてると(いや、それが本来好みなんですが)合間になんかファンタジックなものが読みたくなるみたいでw
タイトルに惹かれて読んでみました。だって、「幽霊ときどきクマ。」ですよ!なんだろーって思いますよね。
でもちゃんと?お相手は「刑事さん」で、そこはワタシ的お約束ってことで。

幽霊ってことは一応死んでるわけで、それでどうやって結ばれるのだろうと心配しつつ、そのまとめ方にわくわく。
ここはネタバレしたらつまらないと思うので書きませんが、予想外でもなく途中で若干気づきますが(笑)上手くおさまりました。
やっぱり、結ばれてハッピーエンドじゃないと嫌なので良かった。

バツイチのちょっとヨレタ刑事さんと身体が透けちゃって立派な?幽霊くん。
なんでこの青年が幽霊としてこの刑事さんのところへ来たのかっていう理由も最後に結ばれるのに必要なことでした。
そこはちょっと「いい話」です。
実体がないので、クマのぬいぐるみに憑依するわけですが、そのクマちゃんを肌身離さず持ち歩く刑事の不自然さとか家族がそれを説明されてあっさり受け入れたりと、かなりファンタジック!
そうじゃないと話が進まないので目をつぶってw

読み進めていくうちになんだかねー。クマちゃんひたすらかわいいんですよね。さえないおっさん刑事も惚れますよ。
でもだからと言ってバツイチノンケが惚れるには今一つパンチはなかったかな。
幽霊くんの方はちょっと事情があって意外と長年想ってた?節があり、だからいっか。
もうファンタジーだからなんでもいいのだ(笑)

結ばれたその後の二人の暮らしぶりもちょっと面白いです。結局、「幽霊」からは逃れられないのかも~。

3

クマとおじさん

水壬さんといえば、「スキャンダル」のイメージが強く、
あまりその他の作品を読んでこなかったのですが、
皆さんのレビューに惹かれ、そして、クマとおじさんの
組み合わせに惹かれ購入しました。

幽霊と刑事のお話。
刑事の辰彦は家に幽霊がいるのに気づく。
この幽霊、恵は、自分の死体を探してほしいとお願いします。
辰彦は幽霊に驚きつつも、頼られたらほっとけなくて、
解決しようとします。
あまりネタバレしたくないのですが、
普通の事件ものということにプラスして、
辰彦が恵の入ったクマのぬいぐるみを持って解決に走るのが
なんとも面白い!
むさい男がクマのぬいぐるみを持って歩いている様というのが、
なんともツボでした。

また、恵は20代という設定なのも嬉しかったです。
こういったかわいいお話だと10代とかになりがちに感じるのですが、
何となく安心しました(笑)

事件ものですがシリアスにもならず、最後まで温かなお話でした。
迷っていらっしゃる方には是非読んでみていただきたいです。

6

可愛い♡ときどき物足りなし

妻に逃げられた疲れた刑事・辰彦のもとに現れた、自分の死体を探して欲しいという幽霊・恵。
幽霊の状態だと不安定だからと、彼は辰彦の弟の遺品のクマのヌイグルミを憑り代にする。
そのクマがちょこまか動いたり、トテトテ走ったり、手を上げたり…
いやー、想像すると可愛くて思わず笑ってしまう!

そのクマを連れて歩いて捜査をしている辰彦、という図。
時々話しかけたり、洗って上げたり、そのミスマッチぶりがこれまた微笑ましい。


ちょっとトボケた語り口が、この世界観にマッチしていて楽しめるが、
猟奇的な事件も、彼らの恋愛も、なんだかサラーッと進んでいく。
よくいえば気持ちよく流れていくのだが、ハッキリ言えば物足りないとも言える。


何故恵が面識のない辰彦のもとにやってきたのか?については、途中で想像がついたし、
死んじゃった恵とどうやってハッピーエンドになるのか?についても、
きっとそうだろうなー、安易だなー、と思ったまんまの展開だったのだが(笑)、
この漫画みたいなコミカルでいやみのない世界は、悪くなかったかな。

小舅二人のスピンオフがありそうですし、
主役二人の番外編で、『ぬいぐるみ刑事の事件簿』なんていうのも楽しそう。

ということで、ちょっと物足りなくも気持ちよく楽しめる一冊でした。
☆は3つか4つか迷うところ。
でも、クマの可愛さに免じておまけで4つ。

3

BLにおけるクマのぬいぐるみ登場率高し?

水壬楓子さんの名前の読みがやっとわかりました…という初心者です←

長編シリーズもののイメージが強く、なかなか手にできなかった水壬楓子さんの作品ですが単作かつコミカルっぽいので初買いしてみました。

オッサン喋りのクマのぬいぐるみ映画が配給される、ずっと前からこういう話があったんですね~。
攻めの職業が記者という雑誌掲載時の作品も読んでみたかったなぁ。

この浮幽体…初めて交わした言葉が『おかえりなさい』だという礼儀正しさw
嫁に逃げられた独りの自宅では『おやすみ』や『おはよう』の挨拶に縁がなかったオッサン刑事:辰彦は言葉を交わすうちに気持ちが和らいでいきます。

クマに憑依?するようになってからの恵は『はい』って手を挙げて返事をしたり両手両足でヨジヨジ歩いたりする姿は可愛らしくて、ほっこりとします。
が!
そのクマに話しかけたり頭なでなでする35才、無精ひげ、バツイチ刑事の可愛らしさはさらにドン!倍!

辰彦は恵と一緒にいるうちに彼の純粋さや孤独を知り、徐々に惹かれていきます。

本業の捜査も進めつつ、どうやらその事件に関係している恵がなぜ辰彦のもとに現れることができたのか、クマのぬいぐるみに憑依したのか、等の謎もキチンと明かされていくので、辰彦と一緒に読み手も納得します。

犯人や着地点はなんとなく予想できるのですが、それを個性的な脇役陣と恵の特殊な生い立ちが飽きさせずに盛り立ててくれます。

辰彦の後輩の吉井や恵の従兄弟たちも芸達者な面子揃いなのでシリーズ化してしまうのでは?
いや、してほしいですww

【墓ほり名人クマ刑事】シリーズとして是非とも続編を!
従兄弟たち目線でのふたりの私生活を、吉井目線でひとりと一体(匹?)の捜査風景を見てみたいです。

3

検挙率ナンバーワン間違いなし!

ミステリーとファンタジーとBLの融合という感じの作品。
辰彦は刑事で連続バラバラ殺人の捜査員の内の一人。でも事件は進展がなく、こう着状態にある。そんな中ある日辰彦がアパートに帰るとはかなげな幽霊がいて恵と名乗る。恵は自分が殺されたようだと言い、自分の死体を探してくれと辰彦に頼む。恵は特殊能力の持ち主で心が読めたり未来が見えたり幽体分離したりする能力を持っている。実は恵は捜査の協力のため警察に呼ばれた途中で行方不明になっていたらしく...

内容的にはシリアスですが恵があまり悲観していないので明るい雰囲気で話は進みます。また恵が憑依する物がクマのぬいぐるみなので話全体が可愛らしい感じです。でも辰彦が恵に惹かれていくと、近いうちに離れ離れになるだろうという予感から切ない感じに変わっていきます。その変化が自然で良かったです。事件的にはミステリーというほど謎解く感じではないですが(恵の能力が凄すぎるので)程よくいろいろな要素が入っていて楽しめました。二人の気持ちが優しいのでほんわかするお話でした。辰彦が刑事ですし、恵も協力できるから最強のコンビになると思います。検挙率がすごい事になりそうですw

シリーズ化出来そうですが、どうでしょうか?

1

期待負けでした…(^^;)

みなさんのレビュー(他サイトを含む)を読んで購入。

が、レビュー(褒めちぎってる)読んで期待しすぎたためか、
はたまた、沢山のレビューで既に内容が把握できてたためか、
自分が思ってたよりも普通でした(^^;)

なので本編よりも後半のカップルになってからの方が楽しめましたvv
クマにのり移って、なんとなくコメディーのようなところとか
恵も守る2人のキャラとの掛け合いとか笑える。
そしてこの2人のキャラも意味深な終わり方をしてたので
続編(スピンオフ)を期待してもいいのでしょうか??

2

とにかくかわいかった!

突然自宅に出現した美青年幽霊の死体を探すため奔走する35歳バツ一刑事のお話し。

題名の可愛さに惹かれて購入したのですが、内容もかわいらしかったです。
受け様が霊体なので、大体いつもくまのぬいぐるみにはいっているんですけど、そのときの仕草がかわいいったらありません。
ぬいぐるみを持ち歩く35歳のおじさんの図もなんだかかわいかったです(笑)
話中で繰り広げられている事件はともすればグロテスクなものなんですけれども、そういったことを感じさせないほのぼのとした空気がずっとあったように思います。

話の進みも突飛なものではなかったし、何故受け様が攻め様の前に現れたのかという疑問もちゃんと種明かしがありましたし、筋の通ったお話しだったと思います。

7

これは面白い!

ファンタジーと推理サスペンスとの見事な調和のとれた作品でとにかく面白い。
一気に読み進めたい衝動に駆られる作品で、後味もすっきりして素晴らしい!
それに、可愛い萌え心も十分に満足させてくれる萌えツボアイテムのクマさんが、
とってもラブリーで、いい意味での裏切りが何度もあって飽きのこない展開なのです。

内容は、いつもはダラダラ書いてしまう私ですが、これはノベルのあらすじ程度で
我慢して、実際に読んだ方が面白さを堪能出来るのではないかと思えるお話なので、
下手なことは書けないと思える作品でもあります。
無論、ハッピーな展開に間違いはないので、幽霊と聞いて心配してしまう方にも
おススメの作品なので是非読んで欲しいですね。

13

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