狂おしいほど、愛してる

晩餐会の夜に抱かれて

晩餐会の夜に抱かれて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
20
評価数
5
平均
4 / 5
神率
20%
著者
日向唯稀 

作家さんの新作発表
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イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
ビロードの夜に抱かれて
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773086416

あらすじ

「君を私だけのものにしてしまいたい」
学生ながらプロの配膳人である響也は、極上な男・アルフレッドからの求愛に戸惑っていた。彼は、米国のホテル王・圏崎の秘書。出会った頃から幾度となくされる告白に心惹かれながらも、年上で地位も名誉もあるアルフレッドを好きになってはいけないと本能で感じていた。仕事に自信はあるけれど、恋なんて初めての響也は弱気になり、押し倒してきたアルフレッドを拒絶してしまう。気持ちの整理がつかないまま連絡が途絶えたある日、アルフレッドに結婚話が出ていると聞き――!?

(出版社より)

表題作晩餐会の夜に抱かれて

社長秘書
香山配膳SP集団のNo2

レビュー投稿数2

甘いだけじゃないお仕事恋愛もの

職場が舞台のBLで仕事関係の話もLoveもどっちも萌えて楽しめるストーリーは大好きです。
そのバランスが悪くて仕事の駆け引きや障害を乗り越えていくのは楽しめても恋愛が付け足しではイヤ、もちろん仕事の話が適当というのもだめという欲張りな私の萌えを最後まできちんと刺激してくれたこの作品に出会えてよかった。
そういう意味ではあまり期待していなかったというと申し訳ないのですが、ちらっと見た限りでは、秘書と高校生の年の差ラブまたは、セレブと一般高校生の身分差ラブ、なんて思ってしまったので、嬉しい誤算でした。
もちろんそういった面も堪能させていただきましたが、その高校生が只者じゃないってところや背景がまだまだこの先も面白そうなお話が隠れているかもと思わせるところが気に入りました。

実はこの作品は『ビロードの夜に抱かれて』と言う作品のスピンオフなんですね。
前作は兄がホテル王と出会うお話で脇役だった弟とホテル王の秘書であり共同経営者が今作の主役です。
そちらは未読で今回予備知識もなく読んでも、既読者にも飽きない程度に説明がありなんとなく分かるので単独で十分楽しめましたが、知ってしまうと絶対読みたいと思わせられました。

素晴らしい仕事ぶりや、前作でのボイコット事件の反省、仕事に対する真摯な思いが語られ彼の今後の成長が期待されもっと続きが読みたくなります。

叔父とその恋人との出会いとか香山の他のメンバーも魅力的な人たちがいっぱいいそうなのでシリーズ化されたらいいなあと思います。

3

華麗なる配膳人再び

「ビロードの夜に抱かれて」のスピンオフ、前作の受け様である響一の弟の響也と
やはり前作の攻め様圏崎の秘書であるアルフレッドが攻め様で登場です。
恋愛ものだけど、配膳SP集団の香山家が前面に出ていて、熱く働く男たちの話でもあり、
香山配膳を敵に廻したら、サービス業なんてやってられないってくらいの設定。

この作家さんの初期のお話を読んでいる人にはニヤリとしちゃうシーンがあったり、
多角面で面白さを演出してくれるのもこの作家さんの作品ならでは。
もちろんこの1冊でも十分楽しめるけれど、「ビロードの夜に抱かれて」を読めば
楽しさ倍増、もっと知りたければ誘惑シリーズをなんて流れですね。

今回は、前作で大好きな兄の敵討ちみたいに仕事をボイコットしちゃったやんちゃな
弟の響也くんが、誰からもその愛されキャラで可愛がられる性格を前面に出して
年上で、前作では誤解もあり、印象が良くなかった攻め様に、今ではすっかり仕事面では
尊敬しながらも、攻め様からの告白に冗談だとスルーするような感じで2年近くたってる
設定でのスタートです。
響也くんも春になれば大学生と言う頃に、再び攻め様から求愛されるが、受け様は
それを本気に受け取れない。
大人で秘書としても、元コミ・ド・ランとしても尊敬に値する攻め様から求愛され、
自分が子供だと自覚してる受け様は、その気持ちを信じられないのです。

攻め様は随分前から受け様が好きでモーションかけまくっているけれど、報われない。
かなり御可哀想な御仁でもありました。
今回は、攻め様の本気と、攻め様のかなりセレブなバックグラウンドの後継者問題と
絡めたような内容になります。
かなり嫉妬深くて、独占欲が強かった攻め様は、意外にギャップありでした。
前作での印象はもっと腹黒で、クールなしたたかさを持っているイメージだったけど、
今回は、受け様大好きメロメロ状態な気がします。

そして、内容的に絶対なのが、香山配膳の、後光と言うべき絶対的な威光でしょうか。
響也くんとサービスで揉めたホテルの社長が辞めさせられる展開は、ある意味爽快。
権力を勘違いした痛い社長の末路が香山配膳の凄さを感じさせる内容です。
恋愛よりも仕事が前面に出ている感じなので、物足りなさを感じる人もいるかも。
個人的には、このホテル関連の話が好きなので良かったです。

2

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