条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
hana wa kizoku ni taorareru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
明治時代の華族制度真っただ中のお話で、華族に恨みを持つ攻め様と華族のお坊ちゃまで
プライド高く、強気な受け様との擦れ違いラブ。
そしてエロは遠野春日作品ならではの濃いめに仕上がっています。
伯爵家の末っ子として何不自由なく育った受け様ですが、父親が騙され、破産寸前で
海外に兄夫婦と共に渡り、受け様は父親に逆らう形で一人家に残り家の再興を考える。
しかし、借金取りにしつこく催促され、あげく、受け様を囲うと言う下種な申し出に
流石の受け様も同様してしまう。
そんな時に、父親に成り上りと貶められていた攻め様がやって来て、父親を嵌めた
借金取りよりもましだと言う思いから攻め様の厄介になるが、受け様を女のように
扱い抱かれ、更に下働きと同じような扱いを受けた後に、打って変わって伯爵家に
いたときと同じような扱いを受け戸惑う受け様。
この受け様は、伯爵家出身だけど、権力や家柄をかさにした傲慢さは全然ないけれど
攻め様の仕打ちには結構反抗的なやんちゃさもあったりして結構強い人なんです。
そんな見かけだけの綺麗な人形とは違う受け様に攻め様はすっかり惹かれちゃいます。
華族を嫌っていたのに、その華族様を好きになる。
そして受け様も初めは反発していたけど、次第に攻め様に心惹かれるが、今度は
別の事で悩むようになる、それは好きになって捨てられたらどうしよう、飽きられて
手放されてしまう事を恐れるあまり、折角近づいた距離が離れてすれ違う。
でもラストは受け様が素直になる事で、攻め様も嫌われていると思い込んでいた事が
すっかり晴れてのハッピー展開です。
シリーズ第3弾とのことですが、他未読でもまったく問題なかったです。
貴族嫌いの攻めが多額の借金に困り果てていた伯爵家次男の受けを買い、凝り固まっているであろう貴族精神を叩き壊してやろうと思っていたが、顔はいいし、予想していた鼻もちならない典型的なお坊ちゃんというわけでもなく、気付けば恋に落ちていた…というアレです。
そしてなんだかんだ両片想いでもあるのに、お互いうまく歩み寄れず悶々としながらも、本音を話し合いお決まりのハッピーエンドへと向かいます。
つまらないわけではないのですが、感情の起伏はほぼないです。
全体的に落ち着いている、というかおとなしめな話…な気がします。
にっくき貴族をめちゃくちゃにしてやるぜー!!なシリアス話を期待してはダメでした。
きちんと優しさが含まれた作品です。
ラブラブでいくんだろうな…と肩ひじついていたら書き下ろしで、攻めはこんなに魅力的だから、いづれ結婚したら自分は別れなきゃいけない…と考えている受けに変な声出ました。
いやここにきてそういうことまだ思うんか。そこは攻めの愛を信じてやれよ…。
本編のラストでは、自分の心持ち次第で周りも変わる、てなことでなんかやたら明るさに包まれ大体のことがめでたしめでたしテイストになっていたのは違和感でした。
なんでも人生そううまくいきゃぁいいのにね。