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boukun ni koufukuseyo
受が女王様な存在になると、
攻は尽くす男になりがちですが、
今作の攻は結構骨があります。
仕事のパートナーとして無二の存在であろうとする
姿が男っぽくて、なんともカッコいい!
そこが楽しめた大きな理由です。
由利は、大学生時代の友人、高瀬が起こした会社に
勤めることになる。
2人は体の関係はあるけど、由利は
恋愛ではないため、
相手が他の人とラブアフェアを楽しもうが、
文句を言うような関係ではないと考えている。
だからこそ、仕事のパートナーとして、
常に共にいる関係でありたいと考えています。
由利視点でお話が進むので
女王様のようでもあり、カリスマ的存在の社長である
高瀬がどう考えているのかが分からないので、
最後までわくわく読めました。
どこからどう見ても間違いのない女王様の受けさまが主人公、そして、その魅力に
どっぷりハマって一蓮托生状態で共に傍にいる攻め様。
甘い愛の言葉一つない二人なのに、読み終えると清々しいまでの二人の関係が素敵で
ベタな恋愛ものとは一味違う楽しさがありました。
それでも愛を感じ無いのかと言えばそうでもなく、愛以上の執着と独占欲が溢れてて、
普通の好きや愛してるの言葉で解決できる次元を超越している二人でした。
同性同士のカップルだと、もしかしたらこれが理想形かも知れないなんて二人の
パートナー関係に楽しませてもらいました。
それでも、相手は女王様、攻め様視点で描かれるとなにやらかなり振り回されている。
貞操観念の低い受け様は、仕事の為、プラスになるなら、枕営業もなんでもOKさん。
学生時代から今の会社の前進になる仕事をしていて、綺麗で魅力的だけど、来るもの
拒まず男女見境なく相手にする、お股ユルユルの受け様だと認識していた攻め様。
それが、ちょっとした事で知り合い、攻め様がインフルエンザで一人倒れた時に
救ってくれたことが縁で、受け様の仕事を攻め様が手伝うようになり、親しい友人として
付き合うようになり、いよいよ卒業なんて時期になり、受け様は起業して攻め様を
スカウト、攻め様は大手に内定していたのに、受け様の特別な存在になりたい、
一生傍にいたいなんて思いから受け様の右腕的存在として現在に至る。
二人は恋人ではなけれど、抱き合う関係で、互いに仕事で必要なら別の人間と肌を合わせる。
その関係を十数年続けているのですが、受け様が別会社を作って攻め様を社長に据えた
事で、いつも一緒にいた二人の間に微妙な擦れ違いが生じてしまう。
攻め様は受け様に飽きられたのかと、プライベートは半分諦め、仕事では必要と思われる
ようにと、がむしゃらに働くようになる。
お互いが執着しているのに、その方向性が解らなくなって互いに苦しむ展開。
全てが解ってしまえば、ベタベタバカップルと変わりないのではないかと思えるけど、
女王様でつかみどころが無い受け様の、健気さや攻め様を思う気持ち、
そして、女王様なのに、どこか男前な雰囲気もあって魅力的キャラでしたね。
攻め様も完全なヘタレじゃないのも良い感じで、二人で何処までも高みを目指す、
そんな雰囲気も感じられる元気になれる作品でした。
仕事のパートナーでもあり、プライベートでも関係があり。
しかし、双方ともに決して好きとは言ってない関係。
少し前の五条レナさんの小説「運命の男」もありましたが、こうした仕事関係の公私を超えた関係というのは、境目があいまいだけに、
いや、あいまいにならざるを得ないほどに相手のすべてが自分のモノであるという、それを本人たちがどこまで自覚しているのか?
そしてそれをどういう風に見せるのか?
という点ですごく興味のわくパートナーものです。
しかも、今回は片方が仕事のためなら「接待」と称した体を使うことも厭わない、かなりやり手で傲慢で俺様(女王様)
だけど、本当は細やかな気配りの人で、、、というめ形無しの受けの見事な存在感でしたのでw
輸入代理店で業績を伸ばしている会社の社長の高瀬と、専務の由利。
彼らの出会いと関係が、過去大学時代にさかのぼって回想されながら、
事業の拡大に伴っての、二人の意思の疎通不足によるすれ違いをメインにして、
そして、二人は一心同体なんだという結末が待っているお話でした。
実際のところ、高瀬みたいな超デキるワンマン(?)社長だと、リアルの冷めた目で見ると、この会社は一代で終わる会社だねwwwなどと、思ってしまうくらい、高瀬のエネルギッシュさと、貪欲ぶりが伝わってきます。
彼が相棒に選んだのは、他の誰でもない由利。
高瀬の素行を知りながらも、自分の目の届く範囲であるから彼は安心できていたんです。
ところが、突然の事業を分けたための新会社設立による由利の社長任命。
由利は高瀬から離れてしまうことが何より不満なのです。
高瀬だって、由利がいなくては、と思っているのに由利が高瀬を避けるは、
高瀬も由利にきちんと話さないわで、すれ違っちゃう。
だけど、この二人に愛してるとか好きとか、そういう甘い言葉はもういらないんです。
彼らにとって、お互いの存在そのものが必要欠くべからざるもの。
離れて初めて実感する。
高瀬も、由利もちょっと意地っ張りすぎました。
むしろ、「好き」「愛してる」より、もっと大きな愛かもしれません。
仕事があるからといって、仕事がダメになればダメになる関係というのではなく、一蓮托生、一心同体、堕つればもろとも、の関係なんです。
仕事を介した、ちょっと憧れる男性同志の関係がスタイリッシュに、肝心なところはカッコ悪く(笑)表現された作品でしたね。
二人なら怖いものなし♪