誕生日だから、俺たちはお兄ちゃんが欲しい

双蒼の屈折率

sousou no kussetsuritsu

双蒼の屈折率
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×25
  • 萌1
  • 中立7
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
6
得点
30
評価数
15
平均
2.6 / 5
神率
0%
著者
藍生有 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
東野海 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫black
シリーズ
禁忌を抱く双つの手
発売日
価格
¥638(税抜)  
ISBN
9784592850984

あらすじ

陸、海と空は、海と空が一卵性で陸のみが二卵性の3つ子だ。俳優でもある海と空に対し疎外感と劣等感を抱いている陸は、1人海外留学を決意する。それを知った海と空は陸を無理やり犯して…!? 

(出版社より)

表題作双蒼の屈折率

星野海・空 一卵性三つ子の弟/モデル&俳優で大学生
星野陸・二卵性三つ子の兄/国立大の大学生

レビュー投稿数6

おおっと!これは意外にいい!!

三つ子の魂百まで、とはいいますが、
3つ子で3Pという、なんとも世も末(笑)なモノです。
そんなわけで最初はタカくくってたんですけどね…
アマアマな3Pが好みのワタクシとしましては藍生先生、合わないこともよくあるし。
しかーし!!自分のシュミから外れていてもこれは高評価したいッ!

心理描写が非常にいい。
3Pモノとかガチ兄弟がNGな人にとってはかえってキツいでしょうけど。

3Pモノ、しかも兄弟となると様式美の為せる技ですから、展開はあまり大幅にいじれません。
どこで勝負かっていったら、兄弟2人に犯されるショックと肉体的な快楽の間で
悩み、兄弟愛と嫌悪感と罪悪感の間で悶え、やがて背徳感で不覚にも萌えてしまう
葛藤と心理描写なんですよ!バフバフ(鼻息音)

双子の兄弟に犯され、悩み、元に戻りたいと願う受けの「陸」は
やがて自分なりの解決法にたどりつくのですが
それをあっけなく崩壊させてしまう三つ子の弟、ちょっとサイコホラーです。

乳首ピアスの感覚もキッチリ描写。
以前の作品見ると、こういうディテールが無駄な書かれ方してましたが、
読んでいてゾクッとくるほどの乳首ピアス描写、お見事でございます。

そうかと思えば、いきなり一人ずつウブくさいデートしてたり、
読んでいて非常に振り幅が大きい3Pモノです。

藍生先生も以前はキワモノプレイばっか書いてて心理描写はイマイチでしたが
いやーーー、3Pばっかり書いているうちにわかってきたんでしょうか。
3つ子兄弟で性的関係を結ぶ異常性をちゃんと「異常」として描きだしているところがポイント高いです。
エンドは予想通りでありますが、それなりに納得いく結び方してます。

2

今度は三つ子でエロまくり

藍生有先生の花丸ブラック双子ものですが、なんと前作でファーストシーズンが終わり
この作品からセカンドシーズンになりその第一弾が三つ子のお話なんです。
それも三つ子は三つ子でも、一卵性の二人と二卵性の一人、その組み合わせで生まれた
二卵性三つ子、なんだかややこしい気がしないでもないですが、卵子が二つでそのうちの
一つは二分化して、一つは単体の三つ子、余計解りにくいかも(笑)

まぁ、同じ顔が二人と、少し似ているかもしれない程度の一人の三つ子なのですが、
一卵性の弟たちに犯される一卵性の兄とのガチ過ぎる兄弟禁忌ものです。
内容的には三つ子なのに他の二人と似ていない兄がどこか疎外感を感じている、
二人の弟たちはまるで双子みたいに意思の疎通が出来てるようでそれも心のどこかで
劣等感に近い思いを抱いてる。

そして双子のような弟たちも自分達は本当は二人で一人なんだみたいな事を思っていて、
互いに兄を好きになってしまったことで兄には解らない葛藤がある感じ。
そして二十歳の誕生日に、プレゼントは兄が欲しいと二人に犯される。
どんなに拒んでも毎日二人に犯されるうちに身体はドンドン淫らになる。
そして二人にどちらかを選べと言われるが、選べない受け様の出した答えは・・・
当たり前のラストであります。

何処か満たされなかった、心の靄が二人を同時に受け入れる事で、本当に欲しかったのは
これだとっ!!と受け様が思うわけですね。
まるで3人で母胎回帰行動を起こしているような雰囲気がありました。
それに、弟たちですが、普段はオレ様で我儘な海と物わかりのいい優しい空が
エロになると、その行動が、逆転してるのも面白いですね。
ただ、何か心に響くものがあったかと言われれば困るのですが、兄弟禁忌の王道ですね。

2

三つ子設定って難しい!

エロ双子第二シーズン突入だそうです。
今回は二卵性双子の三つ子ということなんですが、内容的には双子+兄という設定で受け取れますね。
作者さん念願の三つ子ということですが、その旨味ははっきりいって設定の上だけの話で実は感じ取れませんでした。
三つ子だから禁忌感・背徳感が寄りましするかというと全くそうでない。それは兄弟ものの禁忌・背徳感と変わらないのです。
やはり双子+兄という、普通の三兄弟モノの枠でしかないようで、三つ子萌って妄想するだけで満足という感じで、物語にしてみるとむしろ新鮮味を期待ししまう分、肩透かしになりました。

陸・海・空は三つ子ですが、陸だけ似ていないことから三つ子と言われることがない。
スカウトされて俳優になるくらいの弟二人にくらべ、兄として彼等に心なしかコンプレックスを抱えているような感じで、この二人と比べられるのを嫌がっているのが兄の陸。
それが彼等の誕生日に、空が陸を欲しいと言ったことから、空と海に愛されるようになる陸。
流されながらもこんなじゃいけないと思いつつ・・

流れとしては定番のお決まり路線です。
陸の葛藤がメイン。
双子の性格分けとしては、空の方が幾分が執着が強く感じるほどにちょっとS気があります。
海はまっすぐストレートな男前な感じです。
空が少しいびつな分、二人でひとりのような二人とはいえ海の存在感は薄いです。
結末として、陸に主導権がある終わり方も想定内でした。

三つ子に萌えられなかったけど、三兄弟として楽しもうと思いましたがどうにもありきたりのストーリー展開で可もなく不可もなく。
物語設定と展開は、過去のシリーズの双子×他人の方が関係性に優越が出たり条件が出たりして面白みはあります。
出鼻をくじくようですが、申し訳ないがこんな第二シーズンと打つほど必要か?と思わなくくもないです。
なんか消耗品っぽいシリーズで、これじゃメビウスの輪だな~というネガティブな予感しかしません。

5

三つ子で三つ巴

三つ巴ではないか、、、。
私的にはNG、、、というかラストスパートで萎えちゃったです。
伏線を拾い切れておらず、さくらちゃんとか残念な扱い。

三つ子で産まれながら二人の弟とはどこか違う陸、海と空はすごくそっくりだと言われるけど陸からしたら二人はまったく見分けれるし中身はまったく違う。

仲の良い三人兄弟が20の誕生日を境に今までの関係が突然崩れる。

なんだろ?空の猟奇的な感じは好きなんだけど海の普段とは違う優柔不断さが目立ち、強引なところがさらっと流されちゃってる。二人で三つ子の兄を奪い合うこともないなあなあな展開にうーん。でした。

陸の2人を必要とするきっかけも媚薬もられてほっとかれて体が二人を求めるー、、、。
なんて安直な、、、せっかくの背徳感が台無しorz

陸の心葛藤が体を繋げるのが苦痛の一辺倒で二人の絆への嫉妬もないしなんだかなぁと愚痴なレビューになっちゃいました。

このシリーズの双子の猟奇的なのが好きなだけに残念でした。

1

超絶美人マネージャーになってほしかった

うーん。どうやら発情期間中に購入したらしい双子もの。
自分には合わないってわかっていても発情期間中につい
こういうエロてぃっくなのを買ってしまう・・・
3P、双子ものの王道中の王道、ひねり一切なし!と思います。
最後は 兄が受け入れ。そこまではよし。

だが受け入れたんなら、つっきって
二人の鬼マネージャーになった 超フェロモンだだもれ兄さんの図
ぐらい書いてほしかった・・・・・
だって二人を手のひらの上で転がして、そこいらじゅうにいる
女優、監督、俳優、メーキャップアーティストなんかを
手玉にとる兄 とか よくないですか?
なんかうじうじした兄のまんま終わってしまったみたいで
ちょっと残念でした。しゅん。

0

三人で生まれてきた

藍生さんの書く兄弟ものは個人的にはアタリが多いのですが、これは勿体無い!
読み始めて最初に思ったことは、設定が本当に個性があって面白いということです。
なので、読みすすめるうちに、あまり広がっていかない展開に残念な気持ちが募っていきました。
(以下最後までネタバレをしています)

設定は本当に良くできていると思います。
兄弟モノも双子モノも大好きですが、三つ子モノは多分、自分は読むのは初めてだと思います。
そのうち二人はイケメンで芸能人、一人はぱっとしない大学生・・・。
主人公の陸が感じる疎外感や周りの人からの反応は、自分だったらきっと辛くて耐えられないかも。それでも人気者である空と海は陸が大好きです。
その幸せな三角関係がふんだんの冒頭は、とてもほっこりして萌えられました。

しかし、あまりに唐突に海と空が陸を陵辱し、そしてそこからのストーリーの広がりがないと感じました。
まず、会話が完全に成り立っていません。
「兄弟なのにこんなのおかしい」と言う陸に対し、「陸が好き」「何が悪いの」と言う海と空。
それに対し、本当に本気で言いたいことを全部言ってるのかなんとも陸が優柔不断に見えました。全身全霊で拒まない陸も、「好き好き」言うだけで陸の話も聞かずに陵辱三昧の弟らも、どっちもちぐはぐな感じ。そもそも、陸の何が好きなのか、全く伝わってこないと感じました。
そして一番残念なのは、陸が一度も「海と空が好き」という事が感じられないまま最後にあっさり二人に落ちてしまっていることです。
あんなに「兄弟でだめだ」と言っていたのに、最後の数ページでなぜコロッと落ちてしまったのか??
そのあたりが不自然です。上手く書けていないと感じました。

また、私は海と空の個性の見分けがつきにくかったです・・・。
双子のお話はわりとわざとらしいくらいに見分けが着くようにキャラ付けされているものが多いので、(一人は理系、一人は体育会系、みたいな・・・)これも一応のキャラ分けはあるのですが、ちょっと薄い・・・

「本当は1人だったのに、間違って2人で生まれてしまった。だから好きとか嫌いとかはない」という海と空の言い分は面白かったです。
海と空が互いの存在をどう思っているのか、もっと掘り下げて書けると思うのですが、その微妙な心理をもっと知りたかった・・・。
三角関係ものなのに、三角関係になりきれていないと感じました。
本当に面白いと思った設定だからこそ、とても勿体無いと思った作品です。

0

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