狼の妻籠み

ookami no tsumagomi

狼の妻籠み
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神32
  • 萌×232
  • 萌16
  • 中立4
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
18
得点
340
評価数
86
平均
4 / 5
神率
37.2%
著者
高尾理一 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
沖銀ジョウ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
シリーズ
狼の妻籠み
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784592876946

あらすじ

大学生の瀬津は、実は満月の夜に狼へ変身する人狼だ。傲岸不遜な人狼族のボス・真神は「おまえから不思議な匂いがする」と、瀬津が隠しているもう1つの体の秘密を暴こうと強引に迫ってきて…!? 

(出版社より)

表題作狼の妻籠み

真神鋼,人狼族のボス
水守瀬津,大学生,人狼

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数18

好き嫌いが分かれそう

人狼族のボスである攻が、はぐれ狼の先祖返りな受を見初めて、必死にアプローチする話でした。人外もふもふ好きとしては外せない1冊です。

基本は人間社会なんですが、攻が現れてからというもの、受が関わる人関わる人どれもこれももっふもふなので、読んでて非常に楽しめました。
人狼族が人型で会うときは尻尾と耳を出すのがマナーとか(笑)
おかげで挿絵がかわいいのなんの。攻まで可愛くて萌えのボルテージは最高潮です。
獣型の時もこれまたふっさふさのもっふもふで、幸せすぎる……。

基本的にはぐれ狼な受は、最初の頃の攻のご無体によってツンケンした態度なんですが、攻の懲りない傲慢熱烈アプローチによりどんどん沼に嵌っていきます。
孤独だった受の寂しさを上手に埋めていった攻の作戦勝ちな面もありますが、もうこれでもかという好き好き攻撃は狼と言うより、もはや犬。
大型犬がぶんぶん尻尾ふりながら受に纏わり付く様は何とも言えないほど愛しいです。

最終的には受も陥落して攻の妻の座に納まりますが、そこに至るまでの受の葛藤は読んでいて少し辛くもあり。でも攻の愛情に満たされて、自分自身を受け入れて行く姿に今後の明るい未来が感じられて良かったです。
私は途中女体化が地雷なんですが、はじめから両性具有と分かってると非常に萌える質なので、このお話は本当に面白かったです。
女の子の方での描写もあるので苦手な方はご注意。

1

拒絶される攻め萌え

高尾先生なので絶対面白いハズ、と思いつつも長らく敬遠してました。
その理由は三つあって、①群れのトップをアルファと呼称するのがオメガバースを思わせて心惹かれなかったこと、②ケモノ×人間は好きだけど、ケモノ×ケモノはあまり興味なかったこと、そして③ネタバレで読んでしまった特殊設定が地雷だったから。
しかし結論から言えば、すごく面白かった!萌えました!!
①に関しては全くオメガバース感はなかったし、②は意外とよかった。そして最大の懸念であった③の地雷も、意外に平気だった。
「特殊な事情を抱えた受け」として普通に楽しんで読めました。

攻めは、俺様キャラだけれども姿形だけでなく、内面的にもとてもイケメン。
俺様キャラなのに優しくて包容力がある、完璧な雄なのに受けに毛虫のように嫌われている。
それが読んでいるうちに可哀想で楽しくなってきてしまう。そんなキャラ。

一方の受けは、色々事情があって一人で生きていこうと決意している人物。
攻めとの最悪な出会い方も原因となって、攻めのことを完璧に拒絶しているのですが、それでもへこたれない攻めを前にして、元々抱いていた孤独感が現れてくる……そのくだりの描写が実に見事でした。
BL作品の受けって、妙に女々しかったり乙女だったりするキャラもいると思うんですが、本作の受けは全くそんなことはなかった。
きちんと自分を持っていて、理性的にすべてを処理している。
けれど身内の死などに対しては、淋しさ、悲しさが隠しきれず、溢れてしまう瞬間がある。
そんな人間味あふれるキャラで、とても魅力的だなと感じました。

そんな攻めと受けがお互いを認め合えて、幸せにたどり着けて本当に良かったと思う。
そんな作品でした。

4

一嗅ぎ惚れ!

大好きな作品で何回も読み返してはキュンキュンしてます。もう内容も完全に覚えてしまっているのにそれでもまた手に取ってしまいます。

両性具有も狼ものもこちらが初めてだったので色々衝撃だったし、乙女心をズキュンズキュン撃つ包容力のある真神にときめいては幸せな気分を味わってました。

でももっと早くレビューを書いていれば違った感想になったかも。

感想のみで。
今日読み返したらなんだか今までと違う感じ方をしてしまいました。
瀬津の人狼、先祖返り、両性具有などの秘密を守るための孤独に切なく、また真神の熱烈で甘いアプローチに(私が)キュンキュンし口説かれ心をひかれ、とうとう満月の夜に狼の姿で共に山を駆け回り人生最高の喜びを感じ、そして結ばれる。
とても良かったです。
後半は人狼狩りの組織に捕まったりや裏切り者など色々ありました。

なんだかBLのBの部分が薄い?ような感じが今日初めて気になってしまいました。
両性具有だから?受けが口説かれ迫られ守られはあると思いますが、雌の純血種に嫉妬したりとか妻扱いや女性の部分で繋がるのが何故か今日は気になり今までと違いモヤモヤしてしまいました。

あんなにときめいては真神に口説かれ大切にされる瀬津にキュンキュンしたのに。
でも真神に愛されることで瀬津が自分に自信を持ち自分の体を愛せるようになっていくのは良かったです。真神の大きな愛に包まれて幸せになってほしいです。

お気に入りの本棚に入れてます。

2

瀬津の体の秘密が、受け入れられるか否か(ネタバレあり

少ないながら人狼の血が流れている大学生瀬津は、純血種のボスであり、アルファの真神に求愛される。
重大な体の秘密を暴かれた瀬津は、かたくなに真神を拒む。
そのころ、人狼族だけを狙う誘拐事件も勃発していてー といったお話です。

大筋に関しては、若干のミステリ要素もあり、とても楽しかったです。出てくる人狼族の仲間たちも魅力的でした。
ただ一番の見せ所にして難点は、ネタバレありなので書いてしまうと、

瀬津の重大な体の秘密が、
「両性具有」であるというところだと思います。

つまり男性器とともに膣も存在している。まわりの人狼からは「雌(メス)」だと認識される身体です。
いわゆるオメガバース系というのでしょうか。
瀬津自体は自分は男だと言い張るのですが、まわりからは完全に雌扱いされます。
最後のラストファイトも他の雌との闘いだったので、キャットファイトにしか見えず…。そこがどうにも私には合いませんでした。受にも男であってほしいと思ってしまいました。

狼姿で夜の野原を走り回るシーンはとても素敵だったので、女性の要素がある受が大丈夫な方にはおすすめできます。

3

前世は狼?

私としては理一先生は馬よー と勝手に思い込んでいたため
スルーしていた当作。しかも日本舞台だしー。
いざ、読んでみたら、なんだ、狼じゃないじゃん、犬じゃん!!!
 (といったら激しく叱られそうですが)
めっちゃ可愛いじゃん!!
今まで読まずにいて損したーと激しく思った作品でした。
神でもいいなあと思いつつ、やっぱり和風なため
きらんきらんクジャク様系統の方がいいなあと思って、それで 萌2.
(萌2.5の気分)
続きはロシアが出てくるんですよね、期待しよー

先生の書かれた動物もの、めちゃくちゃ萌えます。
BLうんぬんではなく、しっぽ わさわさ振られたり、
耳がしょげちゃったり、鼻づらを擦り付けてきたりするところで
もうノックアウト。
狼さんに変化して、喜びを全身にあふれさせて二人で絡み合いながら
走るシーンなんか、もう嬉しくって嬉しくって、
受けさんの寂しさを吹き飛ばしてくれてるって感じられて、感動。

あまあまな部分も、受けさんのつんつん具合もかわいらしく
とっても読後感のよいお話でした!

こんなに上手く動物の動作と感情を書いていただけるのって
先生が№1じゃないかと個人的には思います。
先生、前世は狼か犬だったんじゃないか・・・
え、でも鬼も天狗もあるんだよな。
うーん。もしや憑依させることができるのか?

7

人狼世界

人間と人狼の混血である主人公・瀬津と、純血種の人狼であり人狼族の若きボス「アルファ」である真神との物語です。

私はモフモフ萌えはしない方なのですがそれでもかなり面白かったです。人狼にまつわる設定がしっかりしていて人狼ゆえの苦悩なども描かれているので、トンデモ設定という印象は受けませんでした。獣化するシーンが度々あり、その際の描写も丁寧なので、映像で見てみたくなりました。ボスらしくキリッとしている真神のデレっぷりが微笑ましかったです。

瀬津が抱える「もう1つの体の秘密」は、ともすれば地雷になる方も多いと思います。私も地雷とまでは言わずとも違和感はある派なので、種明かしされた直後は読むの止めようかと迷いましたが、最後まで読んで良かったと思います。

2

続編を出していただきたいです☆

『鬼』シリーズで高尾さんにハマり、『天狗』シリーズで激萌えし、作家買いでこちらも読んでみました。イヤ、すごく良かった。この方の描かれる受けのことが好きすぎるわんこ攻めが非常にツボなのです。

人狼であるだけでなく、身体に秘密を抱える受けの瀬津。それらの秘密のために、両親を亡くし、一人ぽっちで生きていこうとする彼が健気で可愛かった。

対して攻めの真神。彼は瀬津の身体の秘密の関して何ら思うところはない。けれどそれは決して瀬津の気持ちをないがしろにしているというわけではなくて、瀬津のことを丸ごと受け止め愛してるからなんですよね。器が大きいと言えば聞こえはいいけれど、ちょっとピントがずれてるような…www
人狼の世界でトップの立場に立つ真神が、瀬津の前では可愛いわんこになってしまうのがとてもツボでした。瀬津に怒られ拒絶され、萎れてしまうしまうシッポや耳が可愛いです。個人的にモフモフ萌えってあまりしないのですが、真神のシッポにはモフモフしたい…!

『狼の妻迎え』はスピンオフなんですねえ。同人誌で続きがあるようですが手に入れづらいので、是非ともそちらを収録した続編を出していただきたいと絶賛切望中です。

6

ビバ!両性具有~♪

瀬津は人狼。人狼族のボス、真神は半分雌の瀬津のい~い匂いに惹かれて一目ぼれ♪
嫁にしようとアタックし続け、最後には晴れて結ばれます★
必死に隠してきた女性器を使ったHも許しちゃうほど最後はラブ度がぐんと上がります!!

そして、2作目の「狼の妻迎え」で瀬津は妊娠していました~~!!嬉しい♪
3作目では是非出産&子育てシーンを期待しちゃいます!!

3

萌え死にます。

「読者を本気で萌え殺そうとしている」小説が、本当にあるのだとわかりました。

読んでいる途中から、萌えで体がぞくぞくしっぱなしでした。

怖いものなしの俺様な攻が、受にだけは弱い、というところが、まず最高です。

名実ともに一族の長で、誰にも屈することのない、全てにおいて完璧な真神が、唯一心を奪われた瀬津には、いくら拒まれてもひたすら許しを請い、我慢強く求愛するのです。

これが萌えずにいられましょうか。

瀬津のちょっとした言動に、反省して耳をたれたり、喜んでしっぽをぶんぶんさせたりする姿も、可愛すぎます。
ここは、普段は余裕の真神が振り回されていることで、瀬津にどれだけ夢中なのかも伝わってきて、二度おいしいところです。

瀬津が適度に拒むところも、読み手に真神の愛の強さを、より楽しませるために描かれているとしか思えません。

「BLを読む女の子の多くは、強く愛されていると実感したいのです」とは、某先生のインタビューで見かけた言葉です。

女の子ではありませんが、私も先生のおっしゃる大多数の読者のうちの一人だったなあ、としみじみ思います。




15

耳と尻尾を出すのが礼儀…(^O^)

受(瀬津)に罵倒と拒絶されながらも、受を好きでたまらない攻(真神)の話です。
作家さんが…「受けが大好きで、パンツを無理やり脱がせてパンツの中身を凝視し、変態と呼ばれても気にしない暑苦しい攻めが書きたかった…」
とあとがきに書かれていました(^-^)。

そうですね。私もそんな攻を読めて満足です(*^^)v。

群れから逃れて、孤独に頑なに生きる瀬津を好きになって、攻める攻める真神のこそくな手段に…いまいち拒みきれなくて、戸惑う瀬津が可愛いです。

そんな中に人狼族拉致事件もおきて…そして、瀬津の秘密…と話は進んでいきます。

1冊完結なので、最後はきちんとまとまりますよ。

出来たら続きも読みたいな。
もっとパワーアップした真神とツンデレの瀬津が見たいです(^-^)。

4

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