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kotoba ni naranai
ノンケとゲイの恋のお話で、偶然の出会いから徐々に気持ちが傾いていくような
大人の男と大学生とのストーリー。
受け様はゲイで、バイト先の上司と付き合っているのですが、ある日些細なことが
原因でケンカになり、上司の彼の部屋から追い出され、でも手荷物を部屋に置いたまま
出されたので、帰る事も出来なくてマンションの廊下で困っていた時に、
そのマンションの隣人が出先から帰って来て、廊下で騒ぐなと苦情を言われる。
それでも、自宅のカギや財布までも彼の部屋にあるために帰るに帰れない。
部屋に入ったはずの隣人が再び出て来て、バツの悪い思いをしている受け様ですが、
その隣人は彼に直接苦情を言うような形で、ドアを開けさせてくれる。
見た目怖い感じで、一見するとヤの付く職業に見える攻め様と、再び再会する事に、
それは受け様の大学での天文サークルで毎年恒例のようにしている天文のボランティア
そこに、OBとして、攻め様がやって来て、受け様はその手伝いをする事になる。
始めの印象が互いに悪く、更にプライベートな事で、攻め様に説教みたいな事を言われ、
素直に攻め様のいう事に頷けない、でも天文での知識に尊敬もする受け様。
そして上司の彼が二股をかけていた事を知り、別れ話をして、興奮のまま部屋を出た時、
また、攻め様と会ってしまい、上司に殴られた顔を隠しながら逃げるようにした先で
誤って階段から落ちて怪我をして、攻め様の厄介になるのです。
連れて行かれた医院は、攻め様の会社の所長の家で、その縁で受け様は怪我が治るまで
その攻め様の会社で書類作成のアルバイトをする事になります。
一旦心を開いた受け様の素直な感じと、元カレにDV疑惑を持っている攻め様は
受け様の事が何故か気になり、心配で庇護欲を感じるようになります。
そして、二人の同じ趣味である天文が更に二人を近づける。
受け様は頼れる先輩として、攻め様に懐くようになるが、元カレとの痴話げんかを
知られ、ゲイだと知られていても、同性同士の恋愛を理解は出来ないと言いながらも
嫌悪もなく、普通に接してくれる攻め様に好意を持つようになる。
そして、攻め様の元カノの事を偶然知り、何故か受け様は心に痛みを感じる。
まさに恋の症状なんですが、相手はノンケで、同じ趣味を持ち、頼れる先輩。
自分の気持ちに気が付いても、男同士、絶対叶う事のない思いだと諦めるものの、
攻め様への気持ちで、挙動不審になり始め、バイトでミスまでしてしまう。
自分の感情を相手に悟らせないような、要領のいい受け様なのですが、攻め様だけには
感情がダダ漏れ状態で、豆柴ちゃんや、ハムスターみたいにクルクルしちゃうのです。
受け様の生い立ちもあって、受け様は諦める事をいつも甘受するようになってる。
そんな受け様が玉砕覚悟で攻め様に思いを告げて、思わずそれが叶ってしまうまでの
お話なのです。
書下ろしを読むと攻め様の気持ちが受け様に傾いていく過程がより解って意外に攻め様の
方が、先に受け様に捕まったのでは?なんて思わせてくれます。
椎崎作品もいつも分厚い気がしますw
それだけ丁寧に、丁寧に、綴られているのだとは思いますが。
きっと省略できることもあったりするのかもしれないのですが、本当は気持ちが通じ合っているのに主人公がグルグルして意地張っちゃうせいで、なかなか進展せず、焦れったく思いながらも引き込まれていくのは、作家さんが好きな部類に入る欲目があるからでしょうか?
まったくの受け視点なので、攻めの気持ちは想像できはするものの、コレという決め手はよくある如く放っておけない、気になる、俺がどうにかしてやらないと、な庇護欲からの進展ととってもよいのでしょうか?
ちょっと、その点が不満でもあります。
受けとなる子がわりと優等生を装うタイプで、それにはイロイロ事情がありという設定ありきなので、ちょっとイライラを感じてしまう部分もあるのですが、ゲイという設定が推移を容易にしている抜け道となっているような気もします。
しかしながら、これもまた、青年の過去のトラウマを脱却して一つ成長するおはなし♪
直人はバイト先の男性と恋人関係なのですが、喧嘩して追い出されたところを隣人に見られてしまいます。
彼は大学の天文部に所属していますが、現在天文部は半ばナンパ口実の弱体サークルと化しており、真剣に星を見て楽しみたいというポリシーを貫いている彼は、真剣な想いを共有している後輩たちとそれでも頑張っているようです。
そんなサークルがボランティアで参加する星見会で一緒になった部のOBが、恋人の部屋の隣人・周防でした。
真面目にテキパキと働く直人に感心する周防。
ちょっと気まずさもありながら、普通に接する直人。
しかし、再び恋人の部屋から出てきた直人は周防に遭遇し、階段から落ちて怪我をした所を助けてもらいます。
おりしも、恋人と喧嘩別れし、バイト先もなくした彼は足が不自由だからということで、周防の勤める便利屋にバイトで雇ってもらえることになります。
足の不自由な直人を送り迎えしてくれる周防、口数は少なく無愛想そうだが、何かときにかけてくれ、そして一緒に星を見に行ったり、直人の気持ちは周防に惹かれて行きます。
しかし、そんな折、直人を振ったはずの元恋人がしつこく復縁を迫りだし、
また、倉庫の整理で偶然周防の元恋人の写真を見た直人は落胆し、そして追い打ちのように入った仕事はその元恋人の女性の仕事であり、周防を避ける直人なのですが・・・
確実に周防への気持ちが育っていく姿は目に見えます。
だけど、周防がノンケというのが彼にとって一歩を踏み出せない、そして週著させる原因なのです。
それには、直人が本当はずっと続く愛など存在しないと諦めてしまっていることにあります。
それは、彼の家庭の事に端を発します。
だからこそ、直人は物分りのよいいい人になってしまっている。
だから元恋人にも都合のよいようにあしらわれちゃうんだよね。
しかし、本当は相手にすがって自分を愛して欲しいとどっかで思ってるから傷つくのです。
周防は好きだが、手に入れられない人だし、きっと想いを伝えても続かないだろうと思い込んで諦めてしまう。
同僚の正社員の竹本が、直人の事を、「ドーベルマンに懐く豆柴なんだけど、このあいだまでハムスターだったよね」と比喩するのですが、
まさに、本当の恋には臆病になってひとりでぐるぐるするハムスターでした。
ナイス!発言
【二週間後】において、これは本編の後日談ではなく、直人がバイトをはじめて2週間後という部分ですが、周防が直人に興味を持つ経緯が描かれているのですが、多分これは本編の中で推測した部分の裏付けですね。
彼の気持ちはここから始まったという。
しかし、決定打となる彼の気持ちも欲しかったような~www