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kunpuu
シリーズもののスピンオフ、既にシリーズを読んでる人には感慨深さを感じさせるし、
初めて読む人にもこの1冊で全然違和感なく読める内容になっていました。
シリーズは、タイトルの最後に雨が付く今回の攻め様の父親と那智さんのお話。
そして雪が付く、やっぱり攻め様が長い間片思いしていた佑真と武川のお話で、
このスピンオフが風が付いた作品の1作目になります。
なりますと書いたのは続編でもっと成長した攻め様が見たいかもなどと思った
希望的言い回し。
長い片思いにようやく一区切りを付けて、でもやっぱり未だに好きでなんて時期に、
フランス語を習っている教師に頼まれ、雑用のアルバイトをする事になります。
初めてあった相手は、外国のビスクドール人形の見た目と、相手を天然でイラつかせる
天才かと思えるような自己中な言動をする受け様で、バイトが不安になりながらも
負けん気が強いせいで、出来ないと言えないままにバイトをするのです。
かなり傍若無人でムッとする事を言われるのですが、次第に受け様が年齢より随分
子供じみた態度をするのに慣れていく攻め様。
いつの間にか受け様の事が気になり恋に落ちている感じのお話。
もっとも、書下ろしでも分かるのですが、受け様は天然で攻め様に一目ぼれしてる。
その回想でも、攻め様に熱烈告白している自覚も無くなんです。
恋人同士になって初めて攻め様の年齢も知ったなんて受け様なのですが、
名前しか知らなかった相手に、バックグラウンドも無関係に人柄だけで好きになる
そんなほのぼのとした過程も楽しめるお話でしたね。
初登場時に幼稚園児だった隆世(攻)が、もう大学生か、大きくなったんだね~、というのはともかく、ストーリーは別にどうってことなかったんですよね。
私はこのシリーズは、雨CP(隆世の父・有隆×那智)が好きなんです。こちらにも、雪CP(秀一×佑真)とともに顔を出してます。それほど出番は多くないんですが。
正直なところ、メインCPのラブよりも、雨CPのその後の方が気になってしまいました。まあそれだけメインCPの魅力が今ひとつだと感じましたね。
ただ、レイ(受)が『美人で奔放』というあらすじのイメージから、所謂『ビッチ受』というのか、もっと『性的に奔放』なタイプだと思っていたら、まったく違いました。逆に純過ぎてビックリです。あえて言うなら『天然すぎる女王様』か?イヤでも、ここまでピュア~だと『女王様』ではないのか。
ラブ面がなんともあっさりな気がしました。まあ、他の(雨&雪の)2CPはそりゃもう障壁だらけだったので、それと比べたら何でもスムーズに見えるかもしれませんが。
逆に、シリーズカラー(?)だからと言って、無理矢理『壁』を作らなかったのはよかったと思いますよ。
私は、メインCPのラブはもういいとして(『ラブストーリー』の感想としては間違ってる?でもホントにどうってことなかったので他に言いようがないんです)、脇キャラクターのユーゴが鬱陶しいのなんのって!こんなヤツ出さなきゃ話進められないのか!?とイライラし通しでした。
こういう邪魔だけしてるようなキャラクター大キライなんです。『当て馬』というにも力不足としか思えませんでした。何のために出て来たんだよ!とさえ感じたよ。
ユーゴに割くページがあるんなら、その分メインの2人のラブその他をきちんと追ってくれた方がよかったな。特にレイのキャラクターが、背景含め説明不足で勿体ないような気がします。もっと魅力的に書けると思う。
隆世の過去(特に、エピソードのみ語られてる中学時代)は、レイとのラブから逸れちゃうから無理かもしれませんが、シリーズ読んで来たからこそ気になってしょーがないです。でも、確かにどこにも入れようないのかなあ。
読む前は、好きなシリーズだからという期待と、これ以上(子ども世代にまで)広げなくていいよ、という想いとが半々だったんです。
で、読後この作品単体では、正直なところ今ひとつでした。悪くはないんですが、う~ん微妙。でも、シリーズの一環としてはまあ楽しめたので、一応『萌』で。