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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
私はすごく好きなお話でした。
すごく内容があるとか後々まで記憶に残るだろうとかではないんですが、読んでる間はひきこまれたし(つっこみどころも多かったですが)、攻めの情熱的なイタリア貴族ぶりも含めて萌えたし、ちょっぴり切なくて満足です。
作者がロマンス小説にはまってらっしゃるそうで、それで生まれたのが今作とのこと。
ロマンス小説に適量崎谷節を入れました、って印象です。
エロは他の崎谷作品に比べればおとなしめかもですが、これで十分だし、この作品にあんまりねっとりした描写はそぐわないと思います。
行為のアレコレより、最中の会話の甘々さに萌えを感じて、私はすごく楽しかったです。
最後のベッドシーンで、思わず攻めがイタリア語で言った言葉が『きみにどれだけ夢中かわかっているのか?私の子猫』。それを訳してもらって恥じらう受けの可愛さにばんばん愛の言葉を訳し続ける攻め。照れて、いっぱいいっぱいな受けに最後のトドメの一言が……あら楽しそう!って思えた方にはオススメです。
惜しいのは、後日談っていうか、すべての問題が解決した後のラブラブな二人がもっと見たかったな。
あんなに分厚いんだから、変なモンスター的女子の出番もっと削ればきっと書けたと思うんですよね。まあ、許容範囲。
読む前は、設定が作風からかけ離れている気がして『?』だったのですが、あとがきを拝見して納得。作家さんがロマンス小説に嵌まってらしたそうです。それで『王道ロマンス風味』なのね。
兄に次いで両親も亡くし、天涯孤独になった上、生活にも困っている真次(受)は、兄の子を生んだという外国人女性に亡兄と間違えられて、彼女の連れに怪我をさせられてしまいます。
結局、誤解はすぐに解けるんですが、そのトラブルで兄の恋人だったパオラと、息子で真次の甥に当たるアンジェロ、そしてパオラの兄・グイード(攻)に出逢います。このグイードが、イタリア貴族で実業家のいい男なんですね。
その上、グイードに『事情があって愛人にならないか』と持ちかけられて、承諾する真次。
しかし、いくら設定が『貴族でお金持ちで男前の攻×貧乏で可愛い健気受・しかも愛人契約』ときらびやかないかにも王道でも、やっぱり崎谷さんの作品でした。確かに尊大な貴族と健気な庶民なのに、そこから先がなんか違う。イヤ悪い意味ではなく。
シリアスに行きそうな設定なのに何故かコミカルで、でも面白かったんです。崎谷さんにしてはH薄め?本が分厚いわりには、きちんと思いが通じるまでが長くて、しかもラブ以外が盛りだくさんだったからでしょうね。
一応は愛人契約ですから納得ずくではあるんでしょうが、なし崩しや無理矢理Hがなかったのが個人的にプラスポイントでした(こういう設定ではありがち。そして私はすごく苦手)。
愛人契約の割には誠実というか純愛って感じでしたね。まあこの『愛人』も言葉通り・表向きだけじゃないんですが。
そして今作も、作家さんお約束とも言えるスゴい女性キャラクターは出て来ます。もう作中でモンスター呼ばわりなんですが、何もここまで壊れたキャラクター出さなくても・・・作品の雰囲気に合ってないんじゃないですか!?と言いたくなりました。
『天使』とまで形容されるパオラや、しっかりさっぱりタイプのグイードの秘書・シエラとの対比ならこんな酷い女である必要ないし、ちょっとやり過ぎ感がありました。まあ崎谷さん作品にはいまさらですけどね。
とにかく、メインCPのなんとも焦れったいくらいの、でも可愛いラブそのものは好きですし、よかったんです。真次の亡兄とパオラ&アンジェロのエピソードも煩く感じるほどでもなく、別に構わない。
ただ、グイードにつきまとうモンスター女・ティナは言うまでもないですが、いわゆる悪役があまりにもわかりやすくて安易過ぎる気がしました。グイードが何故気づかないのかが疑問だったなあ。ホントに有能なのか?
ただ、そのあたりを除いては、結構好みでした。あっさりしていて読みやすくて、初期の雰囲気に近いような気がしましたね(モンスター女はともかく)。
ちょっとあっさり過ぎて物足りないと感じる方もいるでしょうが、私は逆に安心して読めました。いつもの濃すぎる(こともある)崎谷さんも好きなんですが、たまにはこういうのもいいですね。
最後に、穂波さんのイラストもイメージぴったりで素敵でした。
やー、久々に個人的当たりな崎谷作品でした!
年の差12歳!年上攻め!健気受け!でございます。
しかもねー、攻めはお貴族様ですよ。
**********************
受けの真次は21歳の大学生。
兄と両親を立て続けに亡くし、天涯孤独の身の上。
攻めはイタリア貴族のグイード。
企業の日本支社の社長としてと来日した、33歳。
**********************
真次の亡くなった兄の起こしたすったもんだで最悪の出会いをしたふたり。
しかし誤解がとれてからは誠実なグイードに、心惹かれ始めてしまう真次。
そんな時グイードから愛人契約を持ちかけられ躊躇しながらもそれを受けることにしたことで、ドロドロした女関係やら秘書の嫌がらせやらを経験することとなります。
しかし、今回も登場いたしました。
崎谷作品では常連、イッちゃっている女性キャラ。
今回はグイードの地の繋がらないイトコのティナです。
まあ、でも、可愛い方ですか?
精神的にやばいストーカーとか、変態上司とかじゃないだけ。
それに終盤、真次の足をすくうために張られた罠はあまりにお粗末でしたしね(苦笑
若干、あれにはこちらも力抜けます。(まあ、グイードたちも馬鹿にしてましたが)
どうしたのかな?崎谷さん。
途中、今まで親しくもなかった大学の知人が真次に親しげに話しかけてきて、多大な心配をしてくれたりとかはわざとらし感があって、かえっていらなかったような気がしました。
真次ってこんなに好かれてた魅力のある子なのよ!という演出のようで。
グイードみたいなすんごい男性に愛を語られてるだけで、真次にすごい魅力があるってのは充分こちらに伝わりますので。
あまりにスーパー攻めさんは好きではなくてあまり読まないのですが、挿絵のほんわかした雰囲気のせいか、それとも甘々な台詞のせいか、とても素敵でしたねグイード。
特にラストの辺りの怒涛のイタリア語攻めがス・テ・キ。
私的に凄い好きな設定でした(*´∀`*)当たり本!
不幸受けで自分が美人だとか鼻にかけてないし
一生懸命な庶民派な受け様
セレブで仕事もできて受け様を溺愛の攻め様
美味しい・・・美味しすぎる・・・と我ながら当たり本にワクワクしながら読みました
自由人の兄(故人)に間違われて不幸にも殴られた拍子に
道路へ出てしまい事故に遭って手を骨折とかわいそうな感じの受け様
目が覚めると個室の病室で・・・
攻め様に求愛(困った)してくる女を蹴散らすために
『愛人契約』を攻め様から持ちかけられます
お金に困っているし、気になる攻め様からのお誘いと言う事で
契約をするのですが
やはり豪華な環境を与えられて戸惑う受け様(*´∀`*)
そして攻め様から優しく接しられて・・・好きになりますよ!
イタリア人相手なために攻め様は日本語が上手ですが
そのほかの人とかの会話とか面白かったです
セレブ・不幸受けとか健気とか好きな方にお勧めです!
よもや崎谷先生の作品で穂波先生の眼福イラストが見れる日がくるとはっクッ
申し訳ありませんがそれだけでもう、星4つです。
崎谷先生には珍しく本格王道にチャレンジといった所なんでしょうか。
シンデレラストーリーになるんですかね。天涯孤独になった美人で童貞の受様を頂く攻様。
受様は攻様の妹の彼氏の弟になるのですが、妹と兄の間に出来た天使ちゃんとは叔父と甥の関係になるみたいですが、結婚する前に兄が他界しているので攻様とは身内といっても
法律上は関係ないんですかね。
是非、養子縁組して下さいって感じですけど。
この手のお話は水上先生をつい思い浮かべてしまうので「きみが凄すぎて私も限界だ」
とかいう台詞がでてきてしまうのかと思いましたが、崎谷先生の甘い台詞も良かったです。
崎谷流のお鬼畜女子の罵詈雑言のお蔭で、攻様の甘い台詞も3倍増しになっております。
「きみにどれだけ夢中か、わかっているのか?私の子猫」
く~こんな台詞はかれたら堕ちますよ・・・
題名の『アイソポスのひそかごと』っていうネーミングも興味をそそられますよね~
個人的には、くっつくまでが長いストーリーなので続編とかの方が読みたいです。
受様には攻様を散々好き好き言わせたいです。
今回はイタリア語での『愛してる』しかなかったので。『好き』って連呼する受様に萌えるんですよね。
イタリア貴族のステキ「攻め」様に、いいように手玉にとられちゃった可愛い「受け」様。
自分をを見る熱い視線で気があることを確信した「攻め」様の行動は早かった。
「愛人にならないか」って!んま~、大胆ね!
さすがイタリア人。
でも、ウブだからこその何気ない「受け」様の一言に、
恋愛バロメーターがグィーンと何回も上がっちゃう「攻め」様は、
翻弄しているようでされちゃってますね。
最後の方は「攻め」様の方がメロメロだもん。
結構厚い本で、遅読な私は最初躊躇しましたが、あっという間に読めちゃいました。
えちページ数も多くて、大満足な1冊でした♪
イタリア男は策略家でした。
甘くなるまでが少し長く感じましたが、甘くなったら流石愛の国の人!
彼がべた惚れなのは最初から読みとれていたのでニヤニヤしながら読みました。
「愛人」という定義がグイードと真次で違っている所で、認識の齟齬が発生している訳ですが、グイードの定義は「愛人」でいいのでしょうか?お父さんは奥さんがいる間にお付き合いしてたから「愛人」カテゴリなのかな。
そこが少し引っかかって展開が理解しにくかったです。
なにはともあれ、真次に一目惚れして何としても意識させたかった故の発言と考えれば可愛いのかな(笑)
他の方のレビューだと、登場した女性がまたか…という感じですが、私が読んできた崎谷作品にはああいう方が出てこなかったので特に気になりませんでした。
むしろもっと頻繁に出てきて問題を起こすのかなと思ったらそうでもなくて少し肩透かしくらったくらいです。
イソップのギリシャ語読みだそうですが、
浅学の私にはタイトルの意味はようわからんかったです。無念。
突然赤ん坊を抱いた外国人女性に腕を掴まれた大学生の真次は、
黒服の男に殴られ、車にはねられてしまう。
必死で自分を「裕真」と呼ぶ女性に、
「あのね、裕真はね、しんだんだよ」
ここまで読んだとき、「推理サスペンス」??
と思いましたが、謎はあっさり解け、
結果、BL的シンデレラストーリーでした。
だって「ちるちる」さんの「トーン」、「キラキラ」ですよ?
今までも王子キャラの話とか読んだことありますが、
「キラキラ」って書いてあるの初めて見ました。
グイードの計画勝ちって気もしますが、
セレブ×庶民の場合、ハッピーエンドになったはいいけど、
彼以外頼る人がいないってケースもままありますが、
真次にはグイードの他にも理解してくれる人がたくさんいて
よかったなと思いました。
穂波さんが挿絵なので!!!
貴族とかセレブとか苦手なのですが読んでみました。
現実に有り得なさそうなエピソード満載で
脳がついていけなかったです(泣)だってセレブ……。
所詮私だな…と哀しくなりましたが
グイードの自信のある言動はそんなに嫌味がなく
(だって本当にかっこいいし!非の打ちどころがないってこんな感じかな?)
むちゃくちゃな要求されたってそりゃ拒めないでしょ!!
貴族の血筋だし、勿論女が放っておくはずがないわ。
でもあのストーカー女のティナはイカレ過ぎてるぜ!!
ああいう痛い女性が出てくると結構しんどいんですが
グイードと真次がくっつくプロセスには欠かせないものでしょうから…。
兄の恋人だったパオラ、ボディガードのアレッシオらとの交流は
とても微笑ましかったです。
お互い歩み寄って言葉も頑張ってみたり。
あと、真次の友人・仁紀にちょっと興味を持ちました。
あれだけ色んな恰好が出来たりだなんて、
人生楽しんでるな!っていうw
軽そうでも真次の事をちゃんとわかってくれて考えてくれるあたり
いい奴だな、お前…。
キス以外初めてな真次が少しずつ快感に慣らされる様子は
「うひ!」になります!
だってどれだけ場数踏んでるんだかわからないイケメンに、ですよ?
きっとすんげぇ気持ちいんだぜ!!(あんた誰)
愛の言葉をイタリア語と翻訳とで囁いて、からかった後の
本気の「きみと出会えてよかった」にはやられました!
そして真次の「…Ti amo.」……っかーーーーーー!!!
ごっそさんです。
なんと言っても、普段上げているグイードの前髪、下してるのがまた……!
崎谷さんの作品は好きなものとそうではないものがありまして、
(すみません)
これは…うーん、どちらかと言うと後者かな……。
一般人だしお金も無くて真面目な真次だから仕方ないのかもしれませんが
色々おどおどしすぎな気がしてしまいまして…。
あくまでも私の感想です。
しかし挿絵は素敵だし、『トルタ・パラディーゾ』が甘々でしたので萌で。
穂波さんのイラスト、いつもよだれと何かが出てしまいます(幸せ成分的なもの)。
崎谷さんのシリーズ物でない新作を読むのは久しぶりです。
このところどう相性が良くなくて過去作品の文庫化や新装版に自分的萌えが見つけられなくて、この作品もあらすじを読む限り気が進まずしばらく積んでいてしまいました。
金髪碧眼のセレブとか、貴族や王族が身勝手な強引さで迫ってくるお話は嫌いじゃないのですが、そういうのはそいう分野がお得意な作者さんの作品で楽しめればいいかなと思うと食指も動かないというものでした。
半年前に兄が病気で急死し、その3ヶ月後に両親が交通事故死という俄かに降りかかる不幸の連続。そして今度は自分が事故で骨折し入院する羽目に…。
とのっけから不幸の連続にちょっとテンション下がります。
死んだ兄の後始末をしながら、生きていた痕跡を消す作業をすることに疲労していた主人公の悲しみが伝わりました。
真次はめちゃくちゃいい人です。
兄と間違われたとはいえ人間違いで殴られた上交通事故にあいながらも殴った相手の責任問題を心配し、頭から怒鳴りつけた相手もあっさり許してしまうくらい。
出ました愛人契約。
崎谷さんの作品には欠かせないモンスター女の登場なのですが、しつこいストーと化した遠縁のイタリア女から逃れる手段として愛人のふりをしてほしい、というものです。
契約と言ってもそれは口実で本当はそこからお近づきになり囲い込んでわがものにしたいんでしょう~というのは見え見えなのですが、なかなかお互いが素直になれなかったり邪魔が入ったりで紆余曲折の焦れ焦れがほどよい感じでした。
穂波ゆきねさんのイラストがよかったです。
カバー絵の色遣いが独特で好きです。
不幸のどん底からセレブな恋人と家族もできてほんと、救われました。
これからは幸せになってね。