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mitsunaru ikai no keiyaku
読み終えるまで遠野先生の作品だと言う事をすっかり忘れてしまっていました(笑)
私が個人的に思っていたのは遠野先生の人外物って珍しいかも知れないです。
それも、あからさまに人外とか悪魔みたいな子供だましのようなファンタジーとは
ちょっと違った大人向けのファンタジーって雰囲気でしょうか。
受け様には受け様なりのシリアスな背景があって、自堕落でロクデナシのような生活を
続けているのですが、セフレみたいな相手と美人局みたいな遊びをしていた受け様は
その辺りを縄張りにしているヤクザに目を付けられ危機一髪のところで異常に威圧感の
ある日本人離れした攻め様に助けられる。
しかし助けられたと思うには攻め様は傲岸不遜な迫力があり過ぎて受け様はヤクザの
方が怖くないと思ってしまう程だったのですが、その相手に意味不明な契約を
持ちかけられ、更にまずい事態になったのではないかと焦る。
また明日改めて契約の話をすると言い残し去る攻め様、そして気が付けば受け様は
自宅のベットで嫌な夢を見ていたかのように目覚める。
攻め様とのやり取りが思い出せないような感じで、夢なのか現実なのかあやふやに、
しかし、再び攻め様と逢った時に、全ては現実で攻め様に言われた契約は願いを
叶えてやる見返りに受け様の精気を攻め様に与えると言う内容で、攻め様は異界の
生き物で人間では無いのですが、受け様は怖さよりも好奇心が出て来て、次第に攻め様に
感じていた恐怖感が無くなり、攻め様に対して強気な言葉を言えるようになる。
そして攻め様が異世界の人だと信じられたら契約をすると約束し、結局契約をする事に。
異種族間の恋愛もので、攻め様は受け様が話さなくても受け様が考えている事が
全て解ってしまうと言う能力を持っていて、受け様の気持ちや考えがダダ漏れなんです。
普通なら怖く感じることが、受け様は自分の考えを読まれたな、ってくらいの感想で
かなり大雑把で、よく言えば裏表のない感じなんです。
そして攻め様も人間とは違い嘘が無い、しかし初めは受け様をペットでも飼うような
気持ちで手に入れたいと思っていた攻め様が次第に受け様に情を抱き、そして受け様の
思考を読むことを控えるように、それは受け様を好きになった証拠でもあるんですが
攻め様も傲岸不遜なタイプなのでなかなか認めようとしません。
受け様も攻め様に惹かれているけれど、意地っ張りで捻くれ者のツンデレさんなので
ギリギリまで認めないで意地を張るのですが、受け様を助ける為に攻め様が怪我をし、
そこで初めて身を削る程心配し、その日からいなくなってしまった攻め様に逢いたい
一新で、真面目な生活をするような健気さんになったりするんですよね。
もちろん色んな意味でハッピーエンドのお話ですが、これも一種の花嫁ものかも
知れないなんて感じる作品でした。
そうですね、他のお姉さまのレビューにある通り、
ファンタジー、黒いものの誘惑?とか白いものとの攻防とか、そういうのは全くないです。
傲慢俺様な攻めさんが、魂から引っ張られて、「美人身寄りほぼなし寂しがり受けさん」に
惚れちゃった というお話かと。
この受けさん、やる気なし?という風なのがNGという方もいると思いますが
あんまり物事にこだわらない と読み取れて、割合好きでした。
人外攻めさんと出会って最初のころに、鍵しまってる室内に、
いきなり攻めさん登場しても、「どっから来た?!」とか、あたあたしないし。
ある意味肝すわってんじゃね?
サブキャラのサガン(攻めさんの従者)が、また よし!
受けさんの誕生日にチョコケーキとか作っちゃう!
つんつんしてるくせに超可愛い~
しっかりキャラたってるなあ と思ったら、彼のスピンオフがあったのね、
早速読まねば。
タイトルは、すごーく大きな、キレイな「攻めさんの黒い翼」にくるまれて
抱かれるシーンがあり、すんごく羨ましかったから。
めちゃくちゃ安心しそうじゃないですか?天然羽毛布団(笑)だし。
いいなあ。ほしい。背中に大きな翼生えてる、つよーい恋人。
面白そうな設定のわりにどれも出してみただけの中途半端さを感じました。
目的のためには手段を選ばない人非人な父親も、自分を嵌めた元恋人の父親が許せないからと言って元恋人をヤクザに売り渡す男も、小学生レベルのいじめをするホストもちっちゃすぎて面白みに欠けました。
結局どれも放置で出しっぱなし感だけが残って惜しい気がします。
受けのいい加減さや厭世観も好きになれなかったです。
傲慢なスーパー攻め様なベレトの案外やんちゃで青いところが可愛くて、この先の成長していくところを見て見たいなとは思わされました。2000年後くらいに。
イラストの素敵さで☆1つ加算
羽ばたく羽が綺麗です。
黒く大きな翼に魔界から降りてきた攻めというと異世界ファンタジーとして期待が膨らむが、この話はそんな描写がほとんど見当たらずに肩透かしを食らってしまった。
一冊通して攻め・受け共に道楽者という印象しか残らなかった。
人外ものって設定でもあるのに、いつもの遠野さんの攻め・受け美形設定が活きてこないのって珍しい。
父王の愛妾の一人と関係を持った事で、しばらく人間界追放の罰を受けた魔界の王子・ベレト。
ただし人間界での行動に制限はないらしく、気ままに世界各国を眺めながら、自ら愛人に選んだ泰幸と精液を分けてもらう契約を結ぶ。
ここでただの身体だけの関係からよくある「いつの間にか相手に心を奪われていた」って流れになるのだが、ベレト一人が舞い上がっているようで「無気力な生活ぶりの泰幸のどこがいいの?」って理解できずに置いてきぼりを食らった感がある。
泰幸の周りにいる脇役達がしょぼいし、話を展開する為の事件がチンピラ達に絡まれるトラブルだなんてこれまたしょぼくて、読んでいて「さすが魔界の王子!」と盛り上がるヤマ場も感じなかった。
とはいっても、ベレト達の瞬時に人の心を読む能力とそこからくる泰幸とのあうん感や、ベレトの従者・サガンと泰幸のツンツンしたやり取りとか、細かいながらも面白い点もあった。